コナン「おかしい・・・俺が行く先々事件が起こる・・・」【名探偵コナンSS】

2018年11月26日
コナン「おかしい・・・俺が行く先々事件が起こる・・・」【名探偵コナンSS】

コナン「おかしい・・・俺が行く先々事件が起こる・・・」

元ネタ:名探偵コナン
1: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 14:58:37.797 ID:SgEqL/OKaNIKU.net
コナン「何故だ・・・?」

4: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:02:50.398 ID:wrBum3vv0NIKU.net
灰原「気づいてしまったのね、工藤君」

コナン「灰原……!? どうしてここに?」

阿笠「わしじゃよ」

コナン「博士まで……どういうことか説明してくれ」

灰原「ええ、キチンと説明するわ。でもその前に工藤君、この薬を飲んで貰えるかしら」

コナン「薬? 一体何の薬なんだ?」

灰原「APTX4869の解毒剤よ」

コナン「――――!?」

5: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:05:20.747 ID:wrBum3vv0NIKU.net
コナン「なんだって? まさか、完成していたのか?」

灰原「いいえ、実は解毒剤自体はAPTX4869と同時に作られていて私が組織から逃げ出す際に一緒に持ってきていたの」

コナン「ど、どういうことだよ。そもそもAPTX4869は確実に証拠を残さず毒殺するための薬で、解毒剤も何もないはずだろ」

灰原「いいえ、違うわ工藤君」

コナン「え?」

灰原「本来のAPTX4869は、毒殺するための薬ではないの」

コナン「な、に……?」

8: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:10:19.234 ID:wrBum3vv0NIKU.net
灰原「元々組織が私に依頼した薬は毒薬なんかではなかったのよ」

コナン「……」

灰原「APTX4869は、強力な精神刺激薬……覚醒剤のような、興奮剤なの」

コナン「どういうことだ」

灰原「どういうこととは、どういうことかしら?」

コナン「オメーらの組織は、そんなもんを作ってどうするつもりだったんだ!」

灰原「そうね……これが、あなたの最初の疑問の解決に繋がるのだけれど……」

コナン「……」

灰原「APTX4869によって得られる強力な興奮作用は、周囲に感染する、と言ったら名探偵さんは理解できるかしら」

コナン「!?」

12: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:15:35.527 ID:wrBum3vv0NIKU.net
コナン(俺が毒薬を飲まされてから米花町での異常なまでの犯罪率の高さ……)

コナン(そしてそれらはほぼ確実に俺の行く先で起こっている……)

コナン(強力な興奮作用、それらが感染するのだとしたら)

コナン「――――!!」

13: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:21:25.192 ID:wrBum3vv0NIKU.net
コナン「まさ……か」

灰原「気付いたようね、そのまさかよ」

コナン「APTX4869を飲まされた俺を感染源として、APTX4869の興奮作用が広まり、この米花町で起こる犯罪を助長していたってのか」

灰原「ええ。勿論、全ての事件があなたの飲まされたAPTX4869のせいではないでしょうけれど、確実に興奮作用は機能している」

コナン「正常な判断能力の低下……今思えば動機が不可解事件もいくつかあった」

灰原「そう、そしてそんな事件すら受け入れられてしまっているこの町の状態こそ、APTX4869の効果が蔓延してしまっていることの証明になる」

14: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:28:05.403 ID:wrBum3vv0NIKU.net
コナン「……ははっ、なんだよ。そういうことだったのかよ……」

コナン「今までいくつも事件を解決して来たけれど、その事件は俺があいつらに薬を飲まされたから起きたって言うのかよ」

コナン「……なんだよ、それ」

灰原「工藤君……さっきも言ったけれど、全てがそういう訳ではないし、私だってAPTX4869を飲んだのだから同罪なのよ」

コナン「……バーロォ。例えそうだとしても、俺が……探偵が人の死を、事件を運んでしまっていたって事実は変わらねー」

コナン「ミステリーにすらならねー冗談みたいな真実だよ」

灰原「……そう、ね……」

17: VIPがお送りします 2018/06/29(金) 15:34:35.655 ID:wrBum3vv0NIKU.net
その後、俺は灰原から貰った解毒剤を飲み、この話は終わった。

解毒剤を飲んでからというものの、今までの起きていた事件が嘘のようにピタリと止まった。

おっちゃんには悪いが、本当に良かったと思う。

それから、元々灰原が持って来ていた解毒剤というのは、興奮作用を消すためのものであり、縮んだ身体は元には戻らなかった。

灰原が言うには、身体が縮んだのは薬の副作用でありこの解毒剤ではどうしようもないらしい。

そっちの方はこれから灰原が新しい薬を完成させるのを気長に待つしかないようだ。

しかし、犯罪がない町でのんびりと小学生してんのも悪くねーなって最近は思うようにもなった。

しかしただ一つ、問題があって――――

蘭「待ってー、コナンくーん! 体操服忘れてるわよー!」

コナン「あっ、やべ。ありがとー! 蘭ね……ぐぐっ」

コナン(幼馴染をねーちゃんなんて呼べっかよ!!)

どうやら俺もAPTX4869によりずっと興奮状態だったらしく、解毒された今、今更蘭を蘭ねーちゃんと呼ぶことに恥ずかしさを感じ始めてしまっている。

おわる
適当書いてすまんかった

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