楓「れんげ・・・れんげ・・・・・・」【のんのんびよりSS】

2018年12月04日
楓「れんげ・・・れんげ・・・・・・」【のんのんびよりSS】

楓「れんげ・・・れんげ・・・・・・」

元ネタ:のんのんびより
1: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:00:16.49 ID:n5xz9aaC0
楓「・・・・・・」

楓「・・・・・・」

楓「・・・暇だな」

楓「・・・・・・」

楓「・・・・・・」




2: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:02:06.00 ID:n5xz9aaC0
楓「そういやあいつら」

楓「最近来ないな」

楓「はは・・・は・・・は・・・・・・」

楓「・・・・・・」

楓「・・・・・・」


3: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:04:11.47 ID:n5xz9aaC0
テレビ『コレハマレーバクトイイマシテ』





楓「・・・・・・」

楓「(・・・このアニメのキャラクター)」

楓「(れんげにそっくりだな・・・)」

楓「・・・・・・」





楓「」ボー


4: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:07:33.87 ID:n5xz9aaC0
楓「・・・・・・」

楓「・・・少し在庫の整理でもするか」スッ

楓「」ガサガサ

楓「!」





お菓子『』





楓「・・・・・・」

楓「・・・これ」

楓「れんげが・・・好きだったやつ・・・」

楓「・・・・・・」

楓「」ガサガサ


5: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:16:04.43 ID:n5xz9aaC0
楓「・・・・・・」

楓「あとは適当に掃除でもしておくか・・・」

楓「」パッパッ

楓「?」

楓「これは・・・」スッ

楓「れんげが・・・赤ん坊だった頃の・・・」

楓「注意事項をまとめた紙じゃねぇか・・・」


7: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:21:05.88 ID:n5xz9aaC0
楓「はは、まだ残っていたのか」

楓「もう・・・こんなにボロボロになっても・・・」

楓「本当に・・・懐かしいな・・・」

楓「・・・・・・」

楓「(・・・・・・)」

楓「(あぁ・・・確かに懐かしいな・・・)」

楓「(懐かしい・・・懐かしい・・・)」

楓「(今でも覚えているぞ、れんげ・・・)」

楓「(あのときは本当に大変だった・・・)」

楓「(ミルク、人肌に温めるの、大変だったんだぞ?)」

楓「(れんげ・・・)」


8: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:24:10.11 ID:n5xz9aaC0
楓「(それなのにお前ときたら)」

楓「(私の膝の上で、呑気にミルクを飲みやがって・・・)」





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9: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:26:57.73 ID:n5xz9aaC0
楓「(一段落したら、ホッとしたのか)」

楓「(急に眠くなって)」

楓「(お前と一緒に昼寝したんだよな、れんげ・・・)」





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11: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:34:22.65 ID:n5xz9aaC0
楓「(れんげの世話は確かに大変だった)」

楓「(でも、いつの間にかれんげと一緒にいるうちに)」

楓「(れんげに会うのが楽しみになっていた)」

楓「(翌日も私はれんげに会いに行って)」

楓「(髪、結んでやったんだっけ・・・)」

楓「(・・・・・・)」





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12: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:41:00.04 ID:n5xz9aaC0
楓「(なんでこんなに鮮明に覚えているんだろうな・・・)」

楓「(あぁ・・・そうだ・・・)」

楓「(初日の出のときも・・・)」

楓「(私がれんげをおんぶしたんだっけ・・・)」





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13: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:44:19.60 ID:n5xz9aaC0
楓「(綺麗だったな)」

楓「(早起きした甲斐があったな)」

楓「(れんげ・・・)」





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15: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:49:00.85 ID:n5xz9aaC0
楓「はは、はは・・・」

楓「どんどん思い出していくわ・・・」

楓「・・・・・・」





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16: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:52:06.32 ID:n5xz9aaC0
楓「私、どうかしちまったんだろうな・・・」

楓「何してんだろうな・・・」

楓「・・・・・・」

楓「・・・・・・・・・」

楓「」ジワ

楓「―――っ!」ダッ





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17: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 21:57:15.34 ID:n5xz9aaC0
楓「はぁ・・・はぁ・・・!」

楓「なんで私・・・店を飛び出してきちまったんだよ・・・」

楓「シャッターも閉めてねぇよ・・・」

楓「は・・・はははは・・・」

楓「・・・・・・」

楓「・・・!」

楓「ここは・・・」





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18: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:00:22.62 ID:n5xz9aaC0
楓「れんげの・・・自転車の練習につきあったところ・・・」

楓「いつの間にかこんなところまで来ていたんだな・・・」

楓「本当、何やってんだよ、私・・・」

楓「・・・・・・」

楓「(・・・れんげ、何度転んでも)」

楓「(泣きもせず、一生懸命やっていたな・・・)」





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19: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:03:12.37 ID:n5xz9aaC0
楓「(日が落ちるまで、何度も何度も繰り返し練習して)」





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20: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:06:37.15 ID:n5xz9aaC0
楓「(やっと・・・やっと乗れるようになったんだよな・・・)」

楓「(あのときは嬉しかったか? 全部お前の努力のおかげだったんだぞ?)」

楓「れんげ・・・」





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21: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:10:30.40 ID:n5xz9aaC0
楓「・・・・・・」





キキキキキキキキキキ・・・・・・





楓「・・・・・・」

楓「・・・懐かしいな」

楓「私はここで」

楓「確かにれんげと一緒にいたんだよなぁ」

楓「一緒に・・・」

楓「・・・・・・」

楓「・・・・・・・・・」


22: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:25:12.85 ID:n5xz9aaC0





楓『...ℤℤℤ』





プルルルルル・・・     プルルルルル・・・・・・





楓『うーん・・・』

楓『・・・誰だよこんな時間に』

楓『はい、加賀山ですけど・・・』

楓『え? あぁ、どうも先輩の・・・』

楓『・・・・・・』










楓『 え ・ ・ ・ ・ ・ ・ ? 』










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23: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:28:37.78 ID:n5xz9aaC0
楓「・・・・・・」

楓「・・・なぁ、れんげ」

楓「お前、本当は生きているんだろう?」

楓「どこかに隠れていて、隙を見計らって」

楓「私を脅かすつもりなんだろう?」

楓「なぁ」

楓「れんげ」

楓「れんげ・・・」

楓「・・・・・・」


24: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:33:52.98 ID:n5xz9aaC0
楓「先輩・・・ねえねえに心配かけさせちゃダメだろ?」

楓「なぁ、早く帰ってこいよ」

楓「自転車、買ってもらったばかりなんだろ?」

楓「もっとあいつらと一緒に出掛けろよ」

楓「ついでに私のところに来て」

楓「何か買っていけよ」

楓「私はいつでもいるんだから」

楓「なぁ? れんげ・・・」ウル

楓「う・・・うぅ・・・っ!」グス


25: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 22:46:18.91 ID:n5xz9aaC0
楓「信じられるわけねぇだろ・・・!」

楓「だって・・・あんなに・・・」

楓「あんなに元気だったのに・・・!」

楓「なんでれんげが・・・!」

楓「れんげ・・・! 私はここにいるぞ!」

楓「また駄菓子屋って呼んでくれよ!」

楓「奥に上がって煎餅でも食いながら」

楓「テレビだけ見て帰っても良い!」

楓「お菓子なら好きなものを好きなだけ持ってけ!」

楓「金なんていらねぇよ! お前がいてくれれば良いんだよ!」

楓「もう一度・・・お前に会いたいんだよ・・・!」

楓「顔が見たいんだよ・・・」

楓「れんげ・・・」





楓「失われた命は・・・」

楓「もう二度と帰ってこないなんて・・・」

楓「信じたくねぇんだよ・・・」





楓「れんげ・・・れんげ・・・・・・」ポロポロ










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27: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 23:00:05.98 ID:n5xz9aaC0
楓「!!」ハッ

楓「」ガバ

楓「・・・・・・」





チュンチュン     チチチチ・・・・・・





楓「・・・・・・」

楓「夢・・・?」

楓「・・・・・・」

楓「そうか・・・夢・・・だったのか・・・」ウル

楓「はは・・・はははは・・・」ポロポロ

楓「・・・・・・」


28: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 23:06:18.12 ID:n5xz9aaC0
夏海「駄菓子屋ー! 来たよー!」

小鞠「さて、何買おうかな?」

蛍「お邪魔します」

れんげ「にゃんぱすー」





楓「!!」ガタン





楓「れんげ!!」ガシ

れんげ「なのん!?」ビク

楓「れんげ・・・!」

楓「(良かった・・・! 生きていた・・・!)」

楓「(本当に夢で良かった・・・!)」

れんげ「だ、駄菓子屋どうしたのん!?」

れんげ「ウチ、何かしましたか!?」

夏海「えぇっ!? 駄菓子屋どうしたのさ?」





楓「・・・・・・」





楓「・・・いや、何でもねぇよ」

れんげ「?」


29: SS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 23:22:23.92 ID:n5xz9aaC0
楓「あ、そうだ」

楓「れんげ、このお菓子おまけしてやる」スッ

れんげ「おぉ! 何だかよくわからないけど」

れんげ「駄菓子屋が太っ腹なのん!」

れんげ「駄菓子屋、ありがとうなん!」

楓「今回だけだぞ?」ニコ

夏海「あー! れんちょんだけズルいー!」

夏海「ウチにも何か頂戴よー!」

楓「お前はちゃんと金を置いていけ!」

夏海「ケチ! やっぱり駄菓子屋はれんちょんにだけ甘いんだからー」

楓「あ? 何か言ったか?」

夏海「夏海ちゃん何も言ってませーんwwww」

楓「」ゴキ

夏海「」ゴト

れんげ「なっつんが遂に倒れたのん・・・」

小鞠「あーあ・・・」

蛍「うふふふ」クスクス










楓「(何の変哲もない日常が)」

楓「(どれだけ大切なものか)」

楓「(わかった気がする)」

楓「(れんげ、お前が大きくなって)」

楓「(この村を離れることになっても)」

楓「(私はずっとここにいるぞ)」

楓「(だから寂しくなったら)」

楓「(いつでも帰ってこい)」

楓「(そしたら・・・)」

楓「(おかえりって、言ってやるよ)」

楓「(そんな日が来るまでは)」

楓「(ずっと元気でいてくれ、れんげ)」









楓「(それが私にとって一番の幸せなんだ・・・)」








終わり

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