れんげ「ほたるん、息してないのん……」【のんのんびよりSS】

2019年02月15日
れんげ「ほたるん、息してないのん……」【のんのんびよりSS】

れんげ「ほたるん、息してないのん……」

元ネタ:のんのんびより
2: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:02:39.19 ID:gIUHJdBtO

れんげ「いまはそんな言い争ってる場合じゃないのん、なんとかしないとほたるんが……ほたるんが」

蛍「」


小毬「そ、そう……だよね、うん……まだきっと私たちに出来ることがあるはず」

夏海「でもさぁ、ほたるんもう息してないじゃん、何ができるっていうのさ……」


小毬「ぅ、だから……こういうときは、その……えっと」


れんげ「ウチ……こういうのテレビで観たことあるのん、こういうときは…」

夏海「こういう」
小毬「ときは?」


れんげ「心臓マッサージするのん!」

なつみ「なるほど!心臓マッサージかぁ!!」

小毬「えっ、えっ?」


3: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:03:17.91 ID:gIUHJdBtO

れんげ「こう、体をぐっと押すとポンプみたいに口からぴゅーって水が出てくるはずなのん」

小毬「そうなの?」

夏海「ああーなるほど、ってれんちょんそれアニメの見過ぎだって、そんなのホントに出来るわけないじゃん」


小毬「なんだ、アニメの話か……びっくりした」

夏海「ねーちゃんさ、こんなので騙されるとか大丈夫?なんか心配になってくるわ」

小毬「べ、べつに騙されてなんてないし、ただちょっとれんげに乗ってあげたというか……なんというか」


4: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:04:14.37 ID:gIUHJdBtO

れんげ「つべこべ言わずに、とにかくものはためしなのん!」

れんげ「えっと……たしかこう、手の甲の上にもう片方の手をのせるカンジで」スッ

蛍「」

夏海「へぇ~」

小毬「ほぅほぅ」


れんげ「お、おぉ!」

夏海「なんだ?!どうかしたのかれんちょん!」


れんげ「……ほ、ほ」

小毬「ほ?」

れんげ「ほたるんの胸、ものすごくおっきいのん」フニフニ

蛍「」


夏海「ちょっ、れんちょん今それ関係ないでしょうが!!」

小毬(……やっぱり、大きいのか)スカッスカッ


5: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:05:03.30 ID:gIUHJdBtO

夏海「マジメにやりなよれんちょん」


れんげ「いやでもでも、このなんともいえないふっくらとした、なめらかな触り心地は……なんとも、なんともいえないのん」フニフニ

蛍「」


小毬「もうれんげ、今そんなふざけてる場合じゃ」

夏海「……ほぅ、れんちょんにそこまで言わしめるとは……どれどれ私も」

小毬「ちょっと!夏海までなにやって」


夏海「おっほーー、確かにこれは……小学生でこの触り心地とはなんとも……うひゃー」モミモミ

れんげ「柔らかくてクセになりそうなのん…」フニフニ

蛍「」


小毬「……………」

れんげ「こまちゃんも触りたいん?」

小毬「べっ、別に私はそんな……てかこまちゃんゆーな!!」


6: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:05:52.88 ID:gIUHJdBtO

蛍「」

小毬「うわ、なにこれ………何したらこんな大きくなんのよ」サワサワ

れんげ「やっぱり都会の人間は違うのんな」フニフニ

小毬「あれか、食べてるものが違うのか……環境の差なのか」サワサワ

夏海「てかねーちゃん結局触ってるし」モミモミ

小毬「うっさい、流れでなんとなくこうなっちゃったの!」


れんげ「?……ていうかウチらなんでほたるんの胸もんでるん?」フニフニ

夏海「?……さぁ、なんでだっけ」モミモミ


小毬「……………あっ」サワサワ



小毬「ちがう違う!だからほたるんが橋から川に飛び込んで溺れたんだってばーっ!!」

夏海「そぉおだった!!胸に気を取られてすっかり忘れていたーっ!!」

れんげ「まさにほたるんは ましょーのおんななのんっ!!」



蛍「」



7: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:07:17.47 ID:gIUHJdBtO

小毬「は、はやく心臓マッサージ!心臓マッサージ!」

れんげ「わかったのん!えっと……うんしょ、うんしょ」グッグッ


夏海「どう?れんちょん」

れんげ「だめなのん、ほたるんぜんぜん口からぴゅーってお水出さないのん」

夏海「だからそれはアニメの話だってば!」

小毬「はやく目を覚ましてよほたるぅー!」


蛍「」


8: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:08:21.47 ID:gIUHJdBtO

れんげ「こうなったらもう、最後の手段をつかうしかないのん……」

夏海「最後の手段って、なんなのさ……れんちょん」

小毬「……それって、まさか」


れんげ「それはもちろん、皆さんご存知の………まうすちゅーまうす」

夏海「………マウス、チュー」

小毬「マウ、ス……」

れんげ「なのん」


蛍「」


9: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:09:30.06 ID:gIUHJdBtO

夏海「……私パス」ススッ


小毬「ちょ、夏海!なに勝手に一抜けしてんのよ!!コラー!」

夏海「えー、だってぇ……人口呼吸でしょー?ほたるんとそういうのって夏海ちゃん的にありえないっていうか、ムリだし」


小毬「だから、そんなこと言ってる場合じゃないんだってば!」

夏海「じゃあねーちゃんやればいいじゃん、そんなにやる気あるならさ」

小毬「えっ?!……あ、いや……でも、そういうのってやっぱ大事というか、なんというか……ほたるもイヤがるかもだし」


夏海「…………なーに顔赤くしちゃってんのさ、もしかしてねーちゃんって」

小毬「ちっ、ちがうわいっ!そういうんじゃないっての!!もう!年上をからかうなーっ!!」


10: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:10:51.52 ID:gIUHJdBtO

れんげ「もー、二人とも度胸がないのんなー」


小毬「だったられんげやってよ、言い出しっぺなんだし!」

れんげ「ウチはマッサージやったから一回お休みなのん」

夏海「あっ、ずりぃーれんちょん、きったねー」


れんげ「もう、しかたないからもうアレで決めちゃうのん」

夏海「アレ?アレって……ああアレね」

小毬「よ、よーし……それならまぁ」


れんげ「じゃあいくのん」

夏海「よしこいっ!」


11: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:11:40.44 ID:gIUHJdBtO

れんげ「………ど~ち~ら~に~し~よ~お~か~な~」

夏海「っ!」
小毬「………」ゴクリ

れんげ「て~ん~の~か~み~さ~ま~の~い~う~と~お~りっ」ピッ

夏海「げげっ」

小毬「よし!」


れんげ「……な~の~ん!」ビシッ

小毬「…………えっ!?」

夏海「っしゃあぁあっ!!夏海ちゃん大勝利の巻ぃ!!」グッ


れんげ「はい、こまちゃんがほたるんにまうすちゅーまうす決定なのん」

小毬「ちょ、まっ……なんか最後余計なのついてなかった?!そんなのアリ?!」

れんげ「ありなのん、ウチはいつもこうしてるのん」

夏海「だよねー、いやー神サマのいうとおりじゃ仕方ないねーねーちゃん、というわけで」

小毬「……ぜんっぜん釈然としないんだけど、なにこれ!!」


12: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:12:49.21 ID:gIUHJdBtO

夏海「いやいやいや、ねーちゃんも勝負受けたんだから悪あがきは良くないよー?素直に負けを認めなって………子供じゃあないんだからさぁ」ヤレヤレ


小毬「ぐっ…………あぁもう分かったわよ!やればいいんでしょやればぁ!……ったく、もう」

夏海「いよっ!ねーちゃん流石日本一ぃ!」

れんげ「こまちゃんさすが、大人なのん!」


小毬「だからこまちゃんって、まぁいいや……大人ってとこに免じて許したげる」

夏海「うへぁ、ねーちゃんってば相変わらずチョロすぎ…」ボソッ


小毬「あぁ?なんか言った?」

夏海「べっつに~?」


蛍「」


14: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:13:50.87 ID:gIUHJdBtO

小毬「………けど、ねぇホントにするの?」

夏海「なに?さっさとしなよねーちゃん、このままじゃ日が暮れちゃうってば」

れんげ「このままじゃほたるん死んじゃうかもしれないのん、ほたるんの命はこまちゃんにかかってるのん!」


小毬「で、でもこれって……やっぱり、キス……」

夏海「……あーまぁあれだよ、女同士なんだしノーカンだよノーカン、それに一応人命救助なんだしさ」


小毬「そ、そうだよね……うん、蛍を助けるためだもんね……ノーカン、ノーカン」

蛍「」

小毬「あぅ……の、ノーカンだから……ごめん、ほたる……っ///」ググッ

れんげ「おぉ」

夏海「おおぉ…」


蛍「」


15: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:16:06.34 ID:gIUHJdBtO


蛍「………ぶごっ!げほっごほっ!げほぁあっ!!」ブシャァアッ

小毬「ぶっ?!ギャーーーーー目っ!目がーー!目に水がーーーーっ!!」ゴロゴロゴロ


夏海「おおおぅ!ぎりぎりのとこでほたるんが水を吐き出したぁ!!」

れんげ「おぉーっ!やっぱり、ウチの心臓マッサージがきいたのんな!」


小毬「目がーーっ!目がーーっ!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ


蛍「げほっ!ごほっ!……う、うぅ……い、いったい何が……あれ?あたし、どうして」

夏海「大丈夫かほたるん!よかったーー!無事でなによりだよ!」ヒシッ

れんげ「よかったのんなー!」ヒシッ


蛍「え、えっ?夏海センパイ……それにれんちゃんも、いったい何の話を……」

夏海「ああ、まぁ気にしない気にしない、別に大したことじゃないから」

蛍「は、はぁ……??」


小毬「うぎゃーーーっ!!」ジタバタ

れんげ「こまちゃん……ざんねんな子」


16: ◆vYaxusPTy63n 2015/08/22(土) 16:24:56.41 ID:gIUHJdBtO
~その後~

夏海「じつはカクカクしかじかで、こういうことなんだけど……」


蛍「そ、そんな……ひどい、ひどすぎますよっ!!だって……グスッ、う」

夏海「ご、ごめん……やっぱり怒ってるよね?……でもちゃんと謝ったんだからかーちゃん達にはナイショにして……」


蛍「うわーーーーんっ!!センパイとのまうすちゅーまうすがーーっ!!」ビャービャー

夏海「えっ、そこなの?」


れんげ「じつはこういう川の水には脳みそをドロドロに溶かすアメーバがすんでることがあるらしいのん」

小毬「ちょっ!いまそんな話しないでよ縁起でもない!」



おわる

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