男「俺の彼女は近頃64スマブラに夢中だ」女「ﾆﾝﾃﾝﾄﾞｰｵｰﾙｽﾀｰ! ﾀﾞｧｰｲﾗﾝﾄｫ! ｽﾏｧｧｧｧｯｼｭﾌﾞﾗｻﾞｧｧｧｧｧｽﾞ!!!」

2018年12月19日

男「おはよう」

女「ﾆﾝﾃﾝﾄﾞｰｵｰﾙｽﾀｰ!」

男「うん」

女「ﾀﾞｰｲﾗﾝﾄｫ!」

男「うんうん」

女「ｽﾏｧｧｧｧｯｼｭﾌﾞﾗｻﾞｧｧｧｧｧｽﾞ!!!」

男「相変わらず元気だね」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「アピールも欠かさないなんて、さすがだ……」

男「それじゃぶらぶらしようか」

女「ｽﾘｰ」

女「ﾄｩｰ」

女「ﾜﾝ」

女「ｺﾞｰ!!!」

男「ハハハ、カウントダウンまでしてくれてどうもありがとう」

女「ｽｩ～」

男「お、吸い込み！　ってことはもしかして、お腹すいてる？」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「この辺は店も多いし、どこか入ろうか。なにか食べたいものある？」

女「ﾌﾟｩﾘｨﾝ!」

男「プリンか、だったらあそこのカフェのプリンはおいしいんだ！」

女「ｺﾞｰ!!!」

カフェ

男「コーヒーで」

店員「かしこまりました。そちらのお客様は？」

女「ﾌﾟｩﾘｨﾝ!」

店員「プリンでよろしいですか？」

女「ｵｰｹｲ」

店員「お一つでよろしいですか？」

女「ﾊﾞｰｲ」

男「一つの倍……つまり二つください」

店員「かしこまりました」

店員「お待たせいたしました。コーヒーとプリンです」

女「ﾍﾟﾛﾝｯ」

男「おお、二つのプリンを一口で」

女「ﾄｻｷｰﾝﾄﾄｻｷﾝﾄﾄｻｷﾝﾄﾄｻｷｰﾝﾄ…」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

男「おいしいものを食べると、君ははねる癖があるもんね」

男「ここは奢るよ」

女「ﾁｬﾘﾘﾘﾘﾘﾝｯ」

男「このコイン音……分かった、ワリカンにしよう」

動物園

男「動物園についたけど、なにか見たい動物いる？」

女「ﾌｫｫｯｸｽ!」

男「キツネ～？　地味じゃない？　もっと大きい動物にしようよ」

女「ﾌｫｯｸｽ! ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ! ﾌｫｯｸｽ! ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ!」

男「分かった分かった、キツネにしよう」

キツネ「……」ﾄｺﾄｺ

男「昔話や童話だとずる賢い役にされがちだけど、改めて見るとキツネって可愛いねえ」

女「ｼｪｱｱｯ! ｼｪｱｱｯ! ｼｪｱｱｯ!」ｷﾞｭﾙﾙﾙｯ

男「可愛いものを見ると、君は回転する癖があるもんね」

男「他になにか見たい動物いる？」

女「ﾖｫｯｼｰ!」

男「ヨッシーは無理だなぁ、恐竜はもう絶滅してるから」

女「ｱﾜﾜﾜﾜﾜ～」

カラオケ

女「ﾌﾟｯﾌﾟｰﾘｨ～ﾝ♪」

男「歌うまいなぁ」

女「ﾌﾊﾊﾊﾊﾊ…!」

男「いい笑い声だなぁ、HP300ぐらいありそう！」

男「よーし、今度は俺が歌うよ」

女「ｵｰｹｲ」

男「　ボ　エ　エ　エ　エ　エ　エ　エ　～　～　～　～　～　」

女「ｸﾞﾜｧｧｧｧ…!」

男「音痴でごめんね……」

女「ﾖｫｯｼｰ!」

男「励ましてくれてありがとう……！」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「お、あそこの旅行代理店……」

≪海外旅行フェア≫

男「海外旅行フェアやってるみたい。今はちょっと金出せば海外行けるからなぁ」

男「どこか行きたい国ある？」

女「ﾀｰｲﾀｲﾀｲ!」

男「タイか」

女「ﾀｲﾀｲﾀｲﾀｲｯ!」

男「トゥクトゥクに乗ってみたいよね」

男「他に行ってみたい国や都市は？」

女「ﾏｧﾘｵ!」

男「リオかー、たしかにリオオリンピック盛り上がったもんね」

女「ﾜｧｧｧｧ…!」

男「そうそう、そんな感じで」

男「だけど、オリンピックの施設が廃墟になってるなんて問題も起こってるみたい」

女「ﾘｨﾝｸ!」

男「スケートリンクを作って再利用する？　それはいい考えかもしれないね！」

男「ブラジル政府に提案してみようか！」

ゲームセンター

男「お、パンチングマシーンだ」

男「よーし、ちょっといいところ見せてあげようかな」

女「ﾜｧｧｧｧ…!」

女「ｽﾘｰ」

女「ﾄｩｰ」

女「ﾜﾝ」

女「ｺﾞｰ!!!」

男「でやぁぁっ！」ﾄﾞｶｯ

男「うん、まあまあかな」

女「ｺﾝﾌﾟﾘｰﾄ!」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「君もやるの？　怪我しないようにしてね」

女「ﾌｧｧｺﾝ…ﾊﾟｧﾝﾁ!!!」ﾄﾞｶｯ

男「おお、女の子にしてはなかなかいい記録だ」

女「……」

女「ﾌｧﾙｺﾝｷｯｸ!」ﾄﾞｶｯ

男「あ、キックしちゃダメ！　出入り禁止になっちゃう！」

女「ｹﾞｰﾑｾｯﾄ」

男「次は何にする？　エアホッケーでもやる？」

ドンッ！

不良「……ってえなオイ」

DQN「どこ見て歩いてんだよ、カス！」

男「あ、すみません……」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

男（なんだよ……こっちは立ち止まってたのに、そっちから突っ込んできたんじゃないか）

女「……」

女「ﾁｨｨｨﾑﾊﾞﾄｫﾙ!」

男「え！？」

不良「やる気か！？」

女「ﾁｨｨｨﾑﾊﾞﾄｫﾙ!!」

DQN「二対二でやるつもりか！？」

男「ま、まずいよ！　煽っちゃダメだって！」ｵﾛｵﾛ…

女「ﾁｨｨｨﾑﾊﾞﾄｫﾙ!!!」

不良「……」

DQN「……」

不良「やる気失せた……行こうぜ」ｽﾀｽﾀ

DQN「お、おう」ｽﾀｽﾀ

男「君の迫力に押されて、退散したみたいだね」

女「ﾉｰ…ｺﾝﾃｽﾄ…」

ﾋｭｩｩｩｩ…

男「夜になったら、風が強くなってきたなぁ」

女「ｻﾑｽ」

男「あ、寒い？」

男「じゃあ俺んち行こうか」

女「ﾗｯｷｰ!」

男「ろくに掃除してないから、汚いのは許してね」

女「ｵｰｹｲ」

男の家

男「ごめん、電気つけてもらえる？」

女「ﾋﾟｰｹｰｻﾝﾀﾞｰ!」ﾊﾟﾁｯ

ﾊﾟｯ

男「お、ありがとう」

女「ﾋﾟｨｶｰ!」

男「うん、電気がピカッと光ったね」

男「え？　なにか料理作ってくれるの？」

女「ｵｰｹｲ」

男「ちなみに得意料理は？」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「趣味は蒸し料理か」

男「台所はあっちにあるから、頼むよ」

女「ｲｪｱｰｯ!!!」

女「ｲﾁｬｯ! ｴｪｲ!」ｻﾞｸｯ

女「ｲﾁｬｯ! ｴｪｲ! ｲﾁｬｯ! ｴｪｲ! ｲﾁｬｯ! ｴｪｲ!」ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ

男「まるでカッターのような、すごい包丁さばきだ……！」

男「だけど、あんまり張り切りすぎて――」

女「ｲﾁｬｯ!! ｴｪｲ!!!」ﾋﾟｯ

女「ﾀｰｲﾀｲﾀｲ! ﾀｲﾀｲﾀｲﾀｲｯ!」

男「大丈夫！？　……よかった、傷にはなってないみたいだ」

女「ﾋﾟｰｹｰﾌｧｲｱ!」ｸﾞｲｯ

男「あ、コンロの火つきにくくてごめん」

女「…ﾌｧｲﾔｰｯ!!!」ｸﾞｲｯ

男「つかないね。おかしいな」

男「……って、ガスの元栓が閉まったままだ。これじゃ火がつくわけないよ」

女「ﾄﾞｶﾞｧｧｧｧｧｽ…」

女「ｺﾝﾌﾟﾘｰﾄ!」

男「おお、茶碗蒸しだね。いただきます」

男「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

男「おいしい！　うまいよ、これ！」

女「ﾌﾊﾊﾊﾊﾊ…!」

男「ところで、食後にコーヒーでもどう？」

女「ｵｰｹｲ」

男「うち、色んなインスタントコーヒーあるけど、どれにする？」

女「ﾈｪｽ!」

男「オッケー、ネスカフェね」

男「なにか面白い番組やってないかな」ﾋﾟｯ

テレビ『ものまね芸人大集合スペシャル！』

男「ものまね番組だ、面白そう！」

テレビ『ちょ、待てよ！』

テレビ『ｱﾊﾊﾊﾊ…』

女「ﾙｩｲｨｼﾞ!」

男「たしかに類似してる……似てるね！」

テレビ『サスペンスドラマ……』

テレビ『ボクシングの試合場で起こった殺人事件……名刑事は解決できるのか！？』

男「これはなかなか面白いドラマだね」

男「だけど凶器はなんだろう？　ボクシングだからやっぱり拳で殴ったのかな？」

女「ﾄﾞﾝｷｨｺｫｰﾝｸﾞ!」

男「そうか！　鈍器はゴングか！」

男「風呂入る？　お先にどうぞ」

女「……」ｽﾀｽﾀ

女「ｶｰﾋﾞｰ!」

男「！？」

女「ｶｧｰﾋﾞｨｰ!」

男「カビがあった？　見つけてくれてありがとう」

女「ｽｩ～」

男「掃除してくれるの？　ホントごめん」

女「ｶﾞｧﾒｪ～」

男「亀の子タワシなら、浴室の前にあるよ」

男「あ～……もうこんな時間か」

女「ﾈｪｽ!」

男「眠くなってきた？　そろそろ寝ようか」

男「布団を二人分敷いて、と」ﾊﾞｻｯ

女「……」

男「ん？　どうしたの？」

女「ｷｨｨﾝ!」

男「？」

女「ｷｨｨｨｨﾝ!」

男（これはホームランバットの音……そうか、彼女の望んでることが分かったぞ！）

男「俺のホームランバットで君を昇天させてやる！」

女「ﾗｯｷｰ!」

女「ﾌﾊﾊﾊﾊﾊ…!」

女「ｼｮﾐｱﾑｰｽ!」

男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！　今夜は寝かさないぞ！」ｶﾞﾊﾞｯ

女「ｽﾘｰ…ﾄｩｰ…ﾜﾝ…ｺﾞｰ!!!!!」

おわり

オリジナルSS 特集ページへ ▶

男「俺の彼女は近頃64スマブラに夢中だ」女「ﾆﾝﾃﾝﾄﾞｰｵｰﾙｽﾀｰ! ﾀﾞｧｰｲﾗﾝﾄｫ! ｽﾏｧｧｧｧｯｼｭﾌﾞﾗｻﾞｧｧｧｧｧｽﾞ!!!」

「オリジナル」の最新SS