勇者「はぁ、はぁ‥これで終わりだ‥‥」

2019年02月06日
勇者「はぁ、はぁ‥これで終わりだ‥‥」

1: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:25:23.221 ID:VPCkdHbD0
勇者「はぁ、はぁ‥これで終わりだ‥‥」

魔王幹部「それはこっちの台詞だよ‥‥」

勇者「うおおおお!!」

幹部「おおおおおお!!」

ガキイイン

ピカアアア

勇者「な!これは!?」

幹部「魔力干渉爆発か‥‥!!」

ズドォォォォオン!!

~~

男「うう‥‥」

シスター「目が覚めましたか?」

男「ここは?‥‥うっ」

シスター「まだ動いてはいけません、大怪我をおって意識不明だったのです‥‥」

男「‥‥!」

男「俺は‥‥記憶が‥‥」

シスター「そうですか、神父様に話してみましょうか‥‥」

男「あぁ‥‥」 👀

2: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:26:18.323 ID:VPCkdHbD0
神父「おや、目が覚めましたか‥‥?ここは外れの教会‥‥ゆっくりしていきなさい」

シスター「あの、ご相談が」

神父「?」

シスター「彼は記憶がないようで‥‥」

男「‥‥」

神父「そうですか‥‥しかしその生命力‥‥並の冒険者ではないですね‥‥」

神父「近くで魔王幹部と勇者の戦いがあったようですので、もしかしたら勇者一向かもしれませんね」

シスター「すごいもしかして勇者さまですか?!!」

男「勇者‥‥」

男(すごく懐かしいような‥‥運命か宿命かなにかを感じる言葉だ)

シスター「そういえばあなたの腕にこれが」

男「赤い‥‥?スカーフ‥いや布か‥?」

神父「ほう、王家の紋章‥‥やはりあなたは‥‥」

神父「いやはや、記憶が戻るまでしばし休息をとられてください」

男「有難うございます‥このご恩‥」

神父「はは‥礼には及びません‥」

シスター「食事にしましょうか!」

~~

3: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:26:53.367 ID:VPCkdHbD0
男「俺は勇者‥‥実感が湧いてこない‥‥」

男「勇者とは世界を救う者らしいが‥‥」

男「俺にそんな力があるとも思えない‥‥」

シスター「どうされました?こんな夜更けに?」

男「いえ、なにも‥‥」

シスター「体に障りますよ」

男「体はどうも頑丈みたいで」

シスター「そういうことじゃありません!」

男「す、すいません‥‥」

シスター「なにかあったらご相談ください‥‥」

男「‥‥!」

シスター「これでも神に使える者ですからね」

男「‥‥助かります」

~~

4: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:27:23.982 ID:VPCkdHbD0
~~

神父「ふっ」

パカーン

男「薪割りですか?神父様ご自身が?」

神父「あぁ、男さん‥‥そうですね、男手がいくぶん老骨の私しかいませんから」

男「だったら私に任せてください、せめてものお返しです」

神父「そうですか、でしたらお言葉に」

男「ほっ」

スパンッッ

神父「さすがのお手前ですな」

男「記憶はないんですがね‥‥体が覚えてるみたいで」

ズパパパッッ

神父「なるほど、技は体が記憶しているのですね」

神父「差し支えなければたのみを聞いてもらえますかな?」

男「ええ、なんでも」

神父「昨日から熱を出した修道女がいまして」

神父「この歳では山の上の薬草をとりに行くのも‥‥在庫も切らしていましてね」

男「もちろんいいですよ」

神父「山には魔物も出ますので、倉庫の剣をお使いください」

男「ええ、わかりました」

ズパパパッッ

5: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:27:51.951 ID:VPCkdHbD0
男「この剣か‥‥」

男(にしては‥‥なかなか手入れされているな‥‥)

「そこにいるのはだれ!?」

男「まっ、まってくれ!俺だ!」

シスター「あぁ、男さん‥‥どうされました?」

男「神父に頼まれましてね、剣をとりに!」

シスター「普段使わない倉庫から物音がしたので何事かと思いましたよ‥‥!」

男「す、すいません!」

シスター「いえ、ですが頼まれ事とは?」

男「解熱草を取りに行きます」

シスター「でしたら一緒にいきましょう」

男「いや、しかしあぶな‥‥」

シスター「記憶喪失の方がとってきた薬草の方がよっぽど危険ですよ」

シスター「解熱草と毒草はにてるんですから!」

男「そ、そうなんですか?」

シスター(そんなことはないんですけどね)

男「ですが魔物が‥‥」

シスター「勇者様はお強いんでしょう?」

男「まいったなぁ‥‥じゃあ行きましょうか」

シスター「ええ!」

7: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:28:56.551 ID:VPCkdHbD0
~~
男「気持ちのいい森ですね」

シスター「ええ、この辺りは魔物も出ませんし」

男「え?魔物出ないんですか?」

シスター「‥‥?」

男「剣要らないですね」

シスター「まぁ、あって困ることもないんじゃないですか?」

男「そうですね‥‥」

男「なぜ剣を‥‥」

~~

男「これ薬草ですかね‥‥」

シスター「そう、それですよ」

シスター「どうせですからハーブも採って行きましょう」

男「いいですよ」

シスター「この先入ったところです」

ガサッ

男「まってくれ!シスター!」

シスター「!?」

ローブの男「」シュバ

シスター「きゃあ!!」

ガシッ

男「誰だお前は!!金ならないぞ!」

シスター「ひっ」

ローブの男「‥‥」

ローブの男「本当に記憶がないのか?」

男「‥‥!?」

男「誰なんだ!?俺を知ってるのか!?」

シスター「男さん!!」

男「シスターから手を離さないのなら‥‥相手になる」

ジャキンッ

男「かかってこい」

8: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:29:37.306 ID:VPCkdHbD0
ローブの男「」ブン

シスター「きゃあ!」

男「シスター!!」

ローブの男「は!!」シュバ

男「!!」キン

ギリリリリ

男「なぜ俺たちを狙う!」

ローブの男「‥‥」

男「おらぁ」

ジャキン

ローブの男「ッッ!?」

男「かすっただけか‥‥!」

ローブの男「その剣スジ‥‥」

ローブの男「どうやら‥‥」

男「どういうことだ!」

ローブの男「また会おう‥‥」

シュバ

男「くそ‥‥、シスター!」

シスター「私は大丈夫です‥‥」

男「帰ろう‥‥」

9: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:30:13.431 ID:VPCkdHbD0
~~教会 夜

神父「そのような事が‥‥」

男「ええ‥‥」

神父「しかし怪我がなくてよかった‥‥」

男「この剣のお陰です‥‥」

神父「手入れはしていましたから」

男「もしや、神父さん」

神父「昔の話です‥‥」

神父「私は多くの命を奪ってきたのです、魔王はいない世の中でしたが」

神父「人は魔王よりも命を奪っていた‥‥」

神父「そんな時代でしたが‥‥どうにかこうにか生き延びましてね」

神父「今はこうして少しでも人の為に生きようと思いましてね、全ての罪を償えるとは思っていませんが」

神父「おっとすいません、神父が懺悔とは‥‥」

男「それでも、私は命を救われましたよ‥‥」

男「神父さん‥‥」

神父「そう言っていただけるとありがたい‥‥くれぐれもシスターたちには‥‥」

男「ええ、また明日‥‥お休みなさい」

10: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:30:44.884 ID:VPCkdHbD0
~~

修道女「男さん、解熱草有難うございます!」

男「え?いいですよそれくらい」

パカーン

男「薪割りくらいしか脳がないので」

男「私にできることがあれば‥‥なんでも言って下さい」ニコッ

修道女「‥‥///」ズキューン

「「「ザワザワ」」」

男「やけに修道女が集まってるな?」

シスター「あなたのせいですよ」

男「え?どういう?」

シスター「来て下さい!」ガシッ

男「あ、あぁ、ちょっとどこに!?」ぐいぐい

「あ、抜け駆け!?」

神父「はぁ、神に身を捧げたはずの者達が‥‥」

~~

11: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:31:19.358 ID:VPCkdHbD0
シスター「ここ数日修道女に優しくしすぎです!」

男「そんなことを言われても‥‥」

シスター「とにかく!普通にしておいてください!」

男「あ、あぁ‥‥」

男「その事なんだけど」

シスター「‥‥?」

男「そろそろここを発とうと思う」

シスター「‥‥え?」

男「この布‥‥王家の紋章‥‥」

男「少なくとも勇者の一向に関係があると思う」

男「仲間がどこかにいるはずだからさ‥‥」

シスター「そんな‥‥勝手すぎますよ‥‥」

男「え?」

シスター「いきなり来ていきなり出ていくなんて」

男「‥‥」

男「みんなには感謝してるよ」

シスター「そんな話してないです!」ダッ

男「お、おい!!」

男「‥‥」

12: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:31:43.611 ID:VPCkdHbD0
~~教会 夜

ザーザー‥‥ゴロゴロ

神父「そうですか‥‥そろそろとは思っていましたが‥‥」

神父「寂しいですね」

男「同じ気持ちですよ‥‥」

神父「いいですか、あなたは記憶を無くしたのです」

男「?」

神父「昔のあなたは死んだのですよ」

男「は、はぁ?」

神父「いかなることがあっても、今日と言う日を忘れないでください‥‥強き者よ、神の加護があらんことを‥‥」

男「有難うございます‥‥」

バァン

男「ッッ!?」

修道女「神父様!シスターがいません!!」

神父「なんですって?!」

男「どこに!?」

修道女「どうやら森のほうに足跡が!」

男「この嵐だぞ!」

神父「男さん‥‥」

男「わかってますよ‥‥また剣をお借りします‥‥」

13: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:32:11.664 ID:VPCkdHbD0
~~

ザーザー‥‥

ビカッ

ドゴォォォォオン

男「はぁ、はぁ、シスター!!どこだぁ!!!」

男「松明も消えるし‥‥森じゃ視界が悪すぎて‥‥」

ピカッ

「ウウウウウ!」

男「な!魔物!?」

「ウワァウッッ」

男「くそ」

ズバァッ

男「魔犬か!!」

「「「「バウバウッッ」」」」

男「くそ、きりがないな‥‥こんな時に」

ズバババババァン

男「なっ!?」

ローブの男「‥‥いけ」

男「な?お前はあのときの!?」

男「よくわからないが助かった!」

ダダダダダダ

~~

14: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:32:43.838 ID:VPCkdHbD0
~~

シスター「」

男「い、いた!シスター!!」

男「どうしてこんな所に‥‥」

???「探しましたよ?」

男「あ?」

魔王軍「急に居なくなるとは‥‥」

男「だれだお前は?」

魔王軍「誰だとは悲しいですね‥‥」

魔王軍「同じ魔王軍幹部じゃないですか?」

男「‥‥どういうことだ?」

魔王軍「認めたくないのは分かりますが‥‥魔犬の鼻は絶対です」

魔王軍「鎧を脱いだ姿でも分かりますよ」

男「そんな‥‥」

魔王軍「この女もあなたの匂いがついていたようですが、スカでしたね‥‥」

魔王軍「始末しときましょうか」

魔王軍「はぁっ!」

ギンッッツ

男「‥‥ッッ!」

魔王軍「なぜあなたが助けるのですか?」

15: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:33:14.848 ID:VPCkdHbD0
男「‥‥‥‥」

魔王軍「あなたは魔王軍の幹部‥」

魔王軍「一緒に世界を統一しようと誓った仲ではないですか?」

男「ぐう‥‥頭が‥‥」ピキピキ

魔王軍「忘れてるなら思い出してください」

魔王軍「魔王軍1に冷血非道だったあなたを!!」

~~回想

男「この国も落ちたか‥‥」

子供「ぅえええんッッぅえええんッッ」

男「弱気者よ‥‥来世では強くなることを祈るんだな」

グシャァ

男「ふん‥‥」

「まてよ‥‥」

男「ん?」

「俺たち民が何をしたって言うんだ!兵士でもないのに!女子供まで!」

「殺すこと無いだろう!!」

魔物「どうします?」

男「例外はない‥‥殺せ‥‥全てだ」

「うわぁぁぁぁぁ!!」

16: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:33:49.490 ID:VPCkdHbD0
~~

ザァザァアアアアア

ゴロゴロ

男「はっ!!」

魔王軍「思い出しましたか?本当のあなたを」

男「あぁ、思い出したよ‥‥すべてな‥‥」

ピカッ

ドオオオオオン

魔王軍「おおよかった!あなたが居ないと捗らないですからねぇ‥‥ふふ‥‥」

魔王軍「それでは帰りましょうか‥‥」

男「あぁ‥‥」

魔王軍「あ、待ってください」

男「‥‥」

魔王軍「最後にその女を殺してください」

男「‥‥」

魔王軍「記憶を取り戻したのならできますよね」

男「」スッ

シスター「」

男「‥‥」

魔王軍「どうしました?はやく‥‥まさか情が移ったんじゃ無いでしょうねぇ?」

魔王軍「あなたもみたところ人のようですから‥‥」

男「‥‥黙ってろ」

シスター「」

男「‥‥ッッ」

シスター「いいですよ‥‥」

男「!?」

17: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:34:20.878 ID:VPCkdHbD0
男「!?」

シスター「殺してください‥‥」

男「いつから目が‥‥」

シスター「‥‥すいません‥‥あなたを理解してあげれなくて‥‥」

シスター「ですが‥私を殺すことで全てが帳消しに出来るのでしたら‥‥」

シスター「喜んであなたに全てを捧げます‥‥」

男「なんで‥‥なんでそこまで‥‥」

男「あったばかりの俺になんでそこまで出来るんだよ‥‥」

シスター「愛しているからですよ‥‥あなたの全てを‥‥」

魔王軍「どうしました‥‥?時間は有限ですよ?」

男「悪いな‥‥‥‥」

シスター「いいですよ‥‥覚悟はできてます‥‥」

男「悪いな!魔王軍!!」

シスター「!?」

魔王軍「どうしました!?」

男「悪いが今日で魔王軍は辞めさせてもらうぜ」

魔王軍「気は確かですか?生きて辞められるとでも?」

18: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:34:52.659 ID:VPCkdHbD0
男「試してみようか‥‥」

魔王軍「ふざけるんじゃない!!」

ギュオオオン

男「魔法か!?」

シスター「!!」

魔王軍「その女を殺して目を冷まさせてあげる!!」

ドゴォォォォオン

パラパラ‥‥

魔王軍「これで目が覚めたかい?」

男「あぁ‥‥覚めたぜ‥‥」ガクッ

魔王軍「なにしてんだお前はッッ!?」

魔王軍「人間ごときの盾になるなんてぇぇえ!!!」

シスター「男さん!!」

男「どうにかしてたのは今までだ‥‥‥」

男「今はもう違うんだよ‥‥昔の俺は死んだんだよ‥‥」

男「俺の大事な思い出は‥‥シスターや神父と過ごした今なんだよ!!」

男「お前なんかに壊されてたまるかくそやろお!!」

シスター「男‥‥さん‥‥」ギュッ

魔王軍「ならもういいよ、鎧も着ずに何発も魔法を受けれると思うなよ」

男「‥‥!」

ドゴォォォォオン

‥‥

19: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:35:31.342 ID:VPCkdHbD0
ザーザー

男「かはっ‥‥」

シスター「やめてぇ!!もう許して!!お願いします!!」

シスター「この人だけでいいから!!」

ドン

シスター「いっ!?」

男「離れてろよ‥‥どっか行け‥‥」

男「そして、もう来るなよ‥‥」

シスター「男さん!!死んじゃうよ!本当に!死んじゃうよぉっっ!!」

男「ヒュー‥‥ヒュー‥‥」グググ

魔王軍「よくわからないねぇ‥‥そんな人間一匹にそこまで命を張ることかな?」

男(人に助けられた命くらい‥‥人に使いたいんだ‥‥)

男「俺が死んだところで今までの罪が消えるなんて甘い考えはない!!」

男「死んだあとに地獄の炎に焼かれ続けてもいい!!」

男「ただ、ただこいつだけは‥‥せめてシスターだけは守りたいんだ‥‥!」

魔王軍「それが、遺言でいいのね」

ギュオオオン

男「うおおおおおおおおッッ!!!」

ダダッッ

魔王軍「遅すぎる‥‥」

男(俺は初めて神に祈る‥‥頼む‥‥神ってのがいるのなら‥‥)

男「せめて!この一撃だけ届いてくれええええ!!!」

シスター「男さぁぁぁぁぁん!!!」

魔王軍「終わりだ!!!」

ズドォォォォオン

シスター「そんな‥‥うう‥‥うぅ‥‥」

20: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:35:57.884 ID:VPCkdHbD0
ローブの男「お前の思いは伝わった‥‥」

シスター「!?」

ローブの男「こいつはお前に預ける」

男「‥‥」

シスター「男さん!!」

シスター「あ、あなたは!?」

ローブの男「俺か‥‥?」

ローブの男「俺は‥‥」

「 勇 者 だ ! 」

魔王軍「なんだ貴様!?なぜこんなところに!?」

勇者「一人の魔王軍幹部を追っていたんだが‥‥」

勇者「同時に二人も始末できるのはラッキーだよ‥‥」

魔王軍「ぬぅう!!ならよい!ここで始末してくれる!!」

ギュオオオン

勇者「遅い‥‥」

ズパァァァァァァンッッ

勇者「あいつの強さはこんなものじゃなかったぞ」

魔王軍「く‥‥そ‥‥ったれ‥‥」

バタン

勇者「さてと‥‥」

シスター「!!」

シスター「あぁ‥‥お願いです!!この人だけは!!」

シスター「もう悪いことはさせません!罪も一緒に償って行きます!!」

シスター「だから!!命だけはぁ!!」

勇者「?」

勇者「幹部は二人とももう死んでるさ」

勇者「一人を殺したのはあんただけどな‥‥」

シスター「!?」

21: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:36:32.832 ID:VPCkdHbD0
~~数日後

「うう‥‥ここは‥‥」

「あら?起きましたか?」

「何度も何度も大怪我するんですね?」

「‥‥」

「記憶は‥‥ありますよね」

コクッ

「じゃあここは知ってますよね、あなたの家‥‥教会です‥‥」

「‥‥ッッ」

「どうしたんですか!?まだ調子が悪いんですか!?」

「何度でも治しますよ!!」

「いや‥‥ちがうんだ‥‥」

「じゃあ、笑ってくださいよ‥‥また、一緒に暮らせるんですから‥‥!」

「だって‥‥私は‥‥あなたを‥‥」

「こんなにも愛しているんですから‥‥」

嵐は去り‥‥一筋の光と共に風が吹き抜ける‥‥

~~fin×

22: VIPがお送りします 2017/10/21(土) 22:36:45.167 ID:VPCkdHbD0
おしまい

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