怪盗「本日、お宅のスーパーのきゅうりを頂く!」店長「予告状だぁ!」女店員「……」

2019年01月12日
怪盗「本日、お宅のスーパーのきゅうりを頂く!」店長「予告状だぁ!」女店員「……」

1: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:21:05.342 ID:vdsuhibr0
<スーパーマーケット>

店長「大変だ、大変だぁ!」タタタッ

女店員「どうしました、店長?」

店長「事務所に、こんな手紙が届いていたんだよ!」


≪本日、お宅のスーパーのきゅうりを頂く! by怪盗≫


女店員「なんですか、これ?」

店長「決まってるじゃないか、怪盗からの予告状だよ!」

店長「いやぁ~今大人気の怪盗に狙ってもらえるなんて、光栄だなぁ!」

女店員「……」

2: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:24:47.747 ID:vdsuhibr0
女店員「……」ビリビリッ

店長「ああっ、何するの!? せっかく額縁に入れて飾ろうと思ってたのに!」

店長「怪盗の予告状って、ヤフオクとかで10万円ぐらいで売れたりするんだよ!?」

女店員「店長、なに寝ぼけたこといってるんですか」

女店員「怪盗などと自称していますが、しょせんは薄汚い盗人にすぎません」

店長「だけど……人気者だよ?」

女店員「その人気も今日限り。この私が必ず捕まえてみせます」

店長「う、うむ……期待してるよ」

3: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:27:07.452 ID:vdsuhibr0
店長「いよいよ開店だ……」


ワイワイ…… ガヤガヤ……


店長「今のところ、怪盗らしき人間はいないようだが……」

女店員「……」

店長「――あっ!」

女店員「!」

6: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:30:29.461 ID:vdsuhibr0
怪盗「フハハハハハ……!」バサッ

怪盗「諸君、元気に買い物しているかね!?」


ワアァァァァァ……!


店長「来た……! あの怪しい仮面、怪しいマント、怪しい笑い声、まさしく怪盗だ!」

店長「いきなり乗り込んでくるとは……なんという大胆不敵!」

女店員「……」

8: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:33:32.514 ID:vdsuhibr0
怪盗「さぁて、なにを盗もうかな……」ウロウロ…


客A「すっげー! 生で見るの初めてだ!」

客B「写真撮っちゃお!」パシャッ

客C「……」


ワーワー! キャーキャー!


店長「やはり大人気だねえ。彼が来たとたん、どんどん人が集まってくる!」

店長「しかし、この状況でどうやってきゅうりを盗んでいくつもりなのか……?」

9: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:36:27.845 ID:vdsuhibr0
「今スーパーに怪盗来てるんだって!」 「行こう行こう!」 「キャーッ、ステキ~!」



客C「……」コソコソ…

客C「フッ、たわいない」

女店員「お客様」

客C「!?」ギクッ

女店員「ポケットの中のきゅうりを、お出し頂けますか?」

客C「……!」

11: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:41:05.457 ID:vdsuhibr0
客C「な、なんのことかな?」

女店員「しらばっくれてもダメよ」ガシッ グイッ

客C「あいたたたたた! いだだだだだだだっ!」

ポトッ

女店員「やっぱりね」

客C「なぜだ……なぜ分かった!?」

女店員「今、怪盗は世間で現代の義賊として大人気だわ。私は大嫌いだけど」

女店員「そんな人気者が店内を歩いてるのに、お客の中であなただけ全く見向きもしていなかった」

女店員「だからピンときたの」

客C「な、なるほど……そういうことか……」

女店員「きっとあっちの怪盗はそこらで雇ったバイトでしょ?」

客C「そ、その通り……“これを着て店内をうろついてくれ”と頼んだんだ……」

女店員「さ、事務所に来てちょうだい」グイイッ

客C「あいたたたたたたっ! 折れる、折れちゃう!」

12: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:45:08.531 ID:vdsuhibr0
女店員「盗んだのはきゅうり一本ね」

女店員「なぜ、こんなことしたの?」

客C「今夜は冷やし中華にしようと思いまして……」

女店員「残念だけど、今夜は取調室でカツ丼を食べることになりそうね」

客C「ぐっ……!」

ガチャッ

店長「おおっ、本当に怪盗を捕まえたんだね! さすが女店員ちゃんだ!」

店長「ところで、怪盗さん! 私の娘があなたのファンでね、ぜひサインを――」

客C「かまいませんよ」

客C(今だっ!)

14: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:48:21.925 ID:vdsuhibr0
ボウンッ!


女店員「!? ――げほっ、げほっ!」

店長「煙玉!?」



怪盗「フハハハハハ……! お見事だったよ、私の変装を見抜くとは!」バサッ

怪盗「今日のところは私の負けだ! きゅうり抜き冷やし中華で我慢するとしよう!」

怪盗「しかし、次はこうはいかん! ……さらばだ!」

フハハハハハ……

15: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:50:45.057 ID:vdsuhibr0
女店員「……あーあ、店長のせいで逃がしちゃったじゃないですか」

店長「ごめん」

店長「でも、ちゃんとサインを残してってくれたよ! 嬉しいなぁ!」

店長「きっと娘も喜ぶぞ!」

女店員「万引き犯を取り逃がしたんですよ、喜ばないで下さい」

店長「……ごめん」

18: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:54:32.355 ID:vdsuhibr0
一週間後――

<スーパーマーケット>

店長「見たかい? 今朝の新聞」バサッ

女店員「まだ読んでませんけど」

店長「怪盗が悪徳宝石商からみごとダイヤモンドを盗んだんだって! まったく痛快だよねえ!」

店長「一方で、二人組の強盗がある民家に押し入って、重傷者が出たなんてニュースも……ひどい話だ」

店長「同じ盗みをはたらく人間でも、こうも違うものかねえ……」

女店員「怪盗も強盗も同じですよ。盗人には変わりありません」

店長「そ、そうかね」

19: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 00:57:20.348 ID:vdsuhibr0
店長「じゃあ、事務所でミーティングを――」

店長「――むむむ!?」

女店員「どうしました、店長?」

店長「また予告状だ……!」


≪本日、お宅のスーパーのキャベツを頂く! by怪盗≫


女店員「今度はキャベツですか……」

店長「ど、どうしよう!?」

女店員「決まってます。キャベツは盗ませない、怪盗を捕まえる。この二点をやり遂げるだけです」

店長「頼んだよ!」

20: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:00:52.988 ID:vdsuhibr0
店長「いらっしゃい、いらっしゃい! 今日は魚と野菜が安いよ~! 買わないと損だよ~!」

店長「この商品は売れ筋だから、ポップをつけてもっと派手に宣伝しよう」

店長「もうすぐ混む時間帯だから、誰かレジに応援に行ってあげてー!」


店員A「今日の店長はやけに優秀だな」

店員B「ああ、誰よりもきびきび動いてて指示も分かりやすいや」



女店員「……」

21: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:03:22.298 ID:vdsuhibr0
店長「――おや?」

店員A「どうしました、店長?」

店長「このキャベツ、ちょっとしなびてるねえ……クレームになってもまずいし、廃棄しよう」

店員B「じゃあ俺が捨ててきますよ」

店長「いや、君は品出し中だろう? 私が行くよ」

店員B「そうですか? 助かります」

店長「いやいや、いいんだよ……」スタスタ

22: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:07:12.651 ID:vdsuhibr0
女店員「店長」

店長「!」ビクッ

店長「な、なにかね?」

女店員「そのキャベツ……返してちょうだい」

店長「なにをいってるんだね……お嬢さん。これは今から廃棄しようと――」

女店員「無駄よ」

女店員「あなたの正体はもう分かってるの、店長……いえ、怪盗」

店長「……なぜ、分かった?」

女店員「簡単な話よ」

23: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:10:52.243 ID:vdsuhibr0
女店員「いつもはアルバイトに叱られてる店長が、今日はやけに優秀だった」

女店員「こんなの、別人が店長になりすましてるとしか考えられないもの」

女店員「店長は私を“お嬢さん”なんて呼ばないしね」

店長「なるほどな……またもとんだミスをしてしまったようだ」

女店員「さ、事務所に来てちょうだい」グイッ

店長「あいたたたたたた! いだだだだだだっ!」

女店員「ところで、本物の店長はどうしてるの?」

店長「ふふふ……知りたいかね?」

店長「私があげたチケットで、今頃近くの健康ランドに……あいたたたたたっ! 折れるぅ!」

26: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:14:44.358 ID:vdsuhibr0
女店員「どうしてキャベツを狙ったの?」

店長「今夜はトンカツにしようと思ってね……」

女店員「残念だけど、今夜はカツ丼になりそうね」

店長「いや……キャベツの千切りがないのは残念だが、トンカツを食べさせてもらうよ」ゴキッ

スルスルッ

女店員(自分で関節を外して、技から抜けた……!)

怪盗「く……無理したせいで右肩を痛めてしまった……。今日も私の負けだ」

怪盗「しかし、次はこうはいかないぞ! さらばだ!」バサッ

フハハハハハ……



女店員「さすが盗人、逃げ足は一流ね」

29: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:17:06.802 ID:vdsuhibr0
次の日――

<スーパーマーケット>

店長「いやぁ~、怪盗が私に化けていたとは驚きだね」

女店員「ところで店長、健康ランドはいかがでした?」

店長「最高だったよ! 家族でお風呂入って、サウナでたっぷり汗をかいて、ビール飲んで……」

女店員「……」ギロッ

店長「ご、ごめん」

33: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:20:46.034 ID:vdsuhibr0
女店員「まぁいいです。次こそ捕まえてみせます」

店長「しかし、あの怪盗は本当に捕まえる必要があるのかね?」

店長「怪盗が来るとなると、客が増え、店の売り上げもむしろ上がるし……」

店長「敵対するよりは、うまく付き合った方が得なんじゃないのかね?」

女店員「店長、仮にいい効果をもたらすとしても、盗人はしょせん盗人です」

女店員「渇すれど盗泉の水なんか飲むべきではありません」

店長「う、うむ……おっしゃる通り……」

34: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:24:46.767 ID:vdsuhibr0
それから――

<スーパーマーケット>

店長「また予告状だぁ!」


≪本日、お宅のスーパーのアイスクリームを頂く! by怪盗≫


女店員「今度はアイスですか」

店長「夏は終わったとはいえ、まだまだ暑いからねえ」

女店員「のんきなこといわないで下さい」

35: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:27:40.522 ID:vdsuhibr0
女店員「さぁ、捕まえた」グイッ

怪盗「あいたたたたたた! いだだだだだだだっ!」

女店員「盗人のくせにハーゲンダッツだなんて十年早いわよ」

怪盗「うぐぐ……欲をかきすぎたか……」


ワーワー! キャーキャー!


客A「おお~、怪盗だ! こないだも警官隊100人から逃げ切ったってニュースになってたな!」

客B「あっさり捕まえた女店員さんもかっこいいぜ! ファンになっちゃいそう!」

36: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:30:14.818 ID:vdsuhibr0
怪盗「しかし……これで終わりと思うなよ!」

ボウンッ!

怪盗「お嬢さん、いつか必ず君に勝ってみせる! さらばだ!」

フハハハハハ……



女店員「まーた逃げられちゃった。私も詰めが甘いわね」


ワーワー! キャーキャー!

38: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:34:09.891 ID:vdsuhibr0
閉店時間となり――

店長「怪盗のおかげで、今日はすごい売上だよ」ジャラジャラ…

店長「怪盗サマサマだねえ、ハッハッハ」

女店員「だから店長、盗人を褒めないで下さい。不愉快です」

店長「すまんすまん。でもこのままいけば、君たちの給料も上げられるよ?」

女店員「こんなことで上がっても嬉しくないですよ」

店長「ハッハッハ、君ならそういうと思ったけどね……」

店長「!? ――誰だ、君たちは!?」

39: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:37:33.572 ID:vdsuhibr0
強盗A「ふへへへ……売上金を全部渡してもらおうか」

強盗B「安心しな。大人しくしてりゃ、危害は加えねえよ」

店長「ご、強盗……!?」

女店員「……!」

強盗A「さぁ、とっとと――」

女店員「誰が渡すもんですか」ガシッ グイッ

強盗A「ぐあっ! いっ、いでえっ!」

40: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:40:58.395 ID:vdsuhibr0
強盗A「何しやがんだ、このアマァ!」ブンッ

バキィッ!

女店員「きゃっ!」ドサッ…

店長「女店員ちゃん!」

店長「君たち! な、なんてことす――」

強盗B「オラァッ!」

ドカッ!

店長「ぐわっ!」

強盗A「いででで……よし、金は詰めた! ズラかるぞ!」

強盗B「おう!」

タッタッタ…

43: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:43:33.177 ID:vdsuhibr0
女店員「う、うぅ……」

店長「大丈夫かい!? 血が出てるよ! なんてひどい奴らだ……!」

女店員「せっかくの売上が……」

店長「お金のことはいいよ!」

女店員「でも……あんな奴らに……! 私、悔しくて……!」


怪盗「心配はいらない」バサッ


女店員「……! あなたは……」

怪盗「今盗まれた売上金……すぐに盗み返してあげよう!」

46: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:47:59.725 ID:vdsuhibr0
<道路>

ブロロロロロ……!

強盗A「いよっしゃーっ!」

強盗A「やったな! かなりの収穫だ!」

強盗B「ああ、あのスーパーは怪盗騒ぎのおかげで儲かってるって噂があったが、案の定だったぜ!」

強盗A「それにしても強盗はやめられねぇなぁ~?」

強盗B「まったくだ! こうやってワゴンに乗って行きずりの犯行を繰り返してきゃまず捕まらねえ!」

強盗A「次はどうする?」

強盗B「そうだなぁ、また金持ちそうな家を狙うってのも……」

49: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:50:18.870 ID:vdsuhibr0
バサッ!

強盗AB「!?」

強盗A「窓に布が!?」

強盗B「なんだこりゃ!?」

強盗A「うわわっ、前が見えねェ!」

強盗B「バカ! ブレーキ踏め、ブレーキ!」

強盗A「ひいいいいっ!」

キキキィッ! ――ドカァン!

51: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:53:23.548 ID:vdsuhibr0
強盗A「あうう……」

強盗B「うぐぐ……」

怪盗「悪かったな、手荒なマネして」

怪盗「だが、あの二人を殴った分のお返し、ということで勘弁してくれ」

強盗A「てめえは……怪盗!」

強盗B「こんなことしてタダで済むと思ってんのか!? てめえはここで終わりだ!」

怪盗「いや、終わるのは君たちだよ」

強盗A「は!?」

強盗B「どういう意味だ!?」

52: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:56:41.564 ID:vdsuhibr0
ウーウー… ウーウー…

強盗A「こ、これは……パトカーのサイレン!」

強盗B「まさか、てめえ……」

怪盗「ああ、通報しておいた」

怪盗「君たち二人とも、今夜は取調室でカツ丼だな。おっと彼女のセリフを盗んでしまった」

怪盗「さらばだ!」バサッ

フハハハハハ……



強盗A「ああ……ま、待ってくれ!!!」

強盗B「置いていかないでぇ!!!」


ウー…… ウー……

54: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 01:59:36.246 ID:vdsuhibr0
<スーパーマーケット>

怪盗「どうぞ、売上金です」ドサッ

店長「おお~……ありがとう! ありがとう!」

女店員「……」

女店員「……どういう風の吹き回し? 盗人のくせに店の売上金を取り返してくるなんて」

怪盗「この店が狙われたのは私が原因でもあったようだし、その償いをしたかったんだ」

怪盗「それに――」

55: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 02:02:41.834 ID:vdsuhibr0
怪盗「正直いって私は君に心を奪われてしまった」

怪盗「だからいいところを見せたかった……ってところかな」

女店員「ふうん……」

女店員「だけど、いくらいいとこ見せられても、私が盗人に惚れることはないわよ?」

怪盗「うん、そのようだ」

怪盗「だから君とはこれからも宿敵同士でいたい……さらばだ!」バサッ

フハハハハハ……



店長「彼とは長い付き合いになりそうだねえ」

女店員「ええ……」

56: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 02:07:34.997 ID:vdsuhibr0
……

…………

<スーパーマーケット>

店長「今日から、この人が新しく仲間になる」

男「よろしくお願いします!」

店長「≪好きな人ができたので、しばらく真面目に働きたい≫というわけの分からない志望動機の彼だが」

店長「面白いので、つい採用してしまった。よろしく頼むよ」

男「一生懸命頑張ります!」



店員A「ハハハ! なんですか、それ!」

店員B「面白そうな奴だな! よろしくー!」

女店員(また変なのが入ってきたわね……)

58: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 02:11:03.602 ID:vdsuhibr0
男「えーっと、この品物はこの棚に補充しないと……」サッサッサッ

女店員「あなた、仕事覚えるの早いし、よく働いてくれて助かるわ」

男「えっ、そうですか!? ありがとうございます!」

女店員「だけど、好きな人ってのはいったい誰なの?」

男「あ……それはまだナイショです! アハハハ……」

女店員「あらそ。でも、恋が成就することを祈ってるわ」

男「は、はいっ!」

男「しかし……真面目に働くってのも大変ですね」

男「今まであまり使ってなかった筋肉を使ってるためか、体が痛くって……」

女店員「だったら私がストレッチしてあげる」

60: VIPがお送りします 2017/09/19(火) 02:15:27.454 ID:vdsuhibr0
女店員「えいっ」グイッ

男「あいたたたたたた! いだだだだだだだっ!」

女店員「あ、ごめんなさい。力入れすぎちゃった」

男「い、いえ……あなたにならいくら痛めつけられてもかまいませんよ」

女店員「ホントに変わった人ねえ」

女店員(ところで今の痛がり方、どこかで聞いたことがあるような……)

女店員(気のせいね、きっと)







―おわり―

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