ぼく(4)「大きくなったらけっこんしようね!」狐ロリ娘(500)「うん!!!」

2019年02月24日
ぼく(4)「大きくなったらけっこんしようね!」狐ロリ娘(500)「うん!!!」

1: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:25:58.733 ID:lAQSY5BSM.net
狐ロリ娘(516)「待っておったぞ」

ぼく(20)「え?あ…ごめん…ぼく、にんげんのおんなのひととけっこんしゅるの…」

にんげんのおんなのひと(16)「そういうわけだから、おばさんは引っ込んでてよ」

狐ロリ娘「そうか…」

ぼく「それじゃ!」

狐ロリ娘(これだから…人間は嫌いなんじゃ…)

みたいなの

4: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:31:48.869 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「はぁ、毎日退屈じゃ……」

ぼく「ひさしぶり」

狐ロリ娘「……今更なんのつもりじゃ」

ぼく「そんなに冷たくしなくても」

狐ロリ娘「勝手にフっておいて、よくそういうこと言えるの」

ぼく「だって……」

狐ロリ娘「だっても何もない、帰れ帰れ!」

5: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:32:22.705 ID:lAQSY5BSM.net
もっと

6: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:34:23.348 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

狐ロリ娘「また来おったのか、塩まくぞ」

ぼく「ちゃんと謝りたいから」

狐ロリ娘「ふんっ!どうせあの女と毎日幸せとかなんとかノロケに来たのじゃ!」

ぼく「そんなことしないよ!」

狐ロリ娘「わしは人間なんて嫌いなんじゃ! 帰れ帰れ!」

8: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:37:06.142 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

狐ロリ娘「帰れー!」

ぼく「ひどい!」

狐ロリ娘「ひどい? ひどいじゃと!? お主がわしにしたことはひどくないのか!」

ぼく「うっ」

狐ロリ娘「これ以上、まだわしを傷つけるつもりか!」

ぼく「そんなこと……」

狐ロリ娘「……もう来るでない、来てくれるな。あの日のことを思い出す度に涙がポロポロこぼれるのじゃ」

ぼく「……」

9: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:39:06.745 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「こんにちは」

狐ロリ娘「っ!」

にんげんのおんなのひと「ふふふ、おぼえてる?」

狐ロリ娘「忘れもせんわ、その憎らしい顔。今すぐにでも八つ裂きにしてくれようか」

にんげんのおんなのひと「きゃーこわーい」

狐ロリ娘「ふんっ、しっしっ!」

11: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:42:20.577 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「こんにちは」

狐ロリ娘「……何の用じゃ。頭からバリバリ食べてやろうか」

にんげんのおんなのひと「ちょっとねー、お願い事」

狐ロリ娘「聞く気はない、帰れ」

にんげんのおんなのひと「いいじゃない、お互いトクするわよ?」

狐ロリ娘「帰れ」

にんげんのおんなのひと「わたし子供産めないんだよねー……あの人貸してあげるから、わたしと彼の子供、産んで?」

狐ロリ娘「帰れ!!」

にんげんのおんなのひと「きゃーこわーい」

12: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:46:04.652 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こ、こんにちは」

狐ロリ娘「っ、……」

ぼく「い、いないのかな」

狐ロリ娘「……」

ぼく「ごめん、ごめんね。うちのがひどいこと言ったみたいで……あ。そうか、ぼくもひどいこと言ったって、そう言ってたもんね。ごめん。ごめんなさい」

狐ロリ娘「……」

ぼく「ぼくらのこと、大嫌いだろうけど、それでも君におめでとうって言って欲しくて……あはは、一人で何言ってるんだろうね」

狐ロリ娘「……」

ぼく「また来ます」

狐ロリ娘「……」

13: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:49:32.362 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「やっほ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「わっ、ほんとにいない。引っ越したのかしら」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「まあいいや、元から目に見えないようなオバケみたいなもんだし。どっかで聞いてるでしょ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「お世話さま。子供の話は忘れていいわ、不妊治療でなんとかなったし。じゃーね、ばっははーい」

狐ロリ娘「……」

15: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:55:12.189 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

狐ロリ娘「……」

ぼく「お饅頭好きだったよね、ほら、いっぱい買って来たんだ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「おはぎも、豆大福も、かるかんもあるよ。一人じゃ食べきれないんだ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「もぐもぐ、美味しいなあ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「この塩大福も、塩加減が絶妙で、もぐ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「ぷはぁ、ごちそうさま……余りは置いてくね」

狐ロリ娘「……」

ぼく「また来ます」

狐ロリ娘「……」

17: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 01:58:39.638 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「こんにちは」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「まだ怒ってんの? しつこ、うざー」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「何よ、顔くらい見せなさいよ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ふんっ。わたしもあんたなんかキライキライ大っキライ!」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ばーかばーか」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「うんこたれー!」

狐ロリ娘「……」

18: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:00:42.276 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

狐ロリ娘「……」

ぼく「おてだま、もってきたんだ。いっしょにやろーよ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「めんこもあるよ、おはじきも」

狐ロリ娘「……」

ぼく「ね、いっしょにしよー。たのしーよー」

狐ロリ娘「……」

ぼく「だめかぁ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「またくるね」

狐ロリ娘「……」

21: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:04:11.957 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「いる?」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「いないんだ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ヘンクツばばあ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ガンコもの! いじっぱり! いじわる、うんこたれ! えーとえーと、ばかー!」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「けちんぼ! ぼけなすび! おたんちんぱれおろがす!」

狐ロリ娘「……」

22: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:06:33.664 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

狐ロリ娘「……」

ぼく「ふー、よい……しょ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「あいたたた。あ、これおまんじゅうだよ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「おいしいねえ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「おいしいなあ」

狐ロリ娘「……」

ぼく「はー、おいしかった。ごちそうさま」

狐ロリ娘「……」

ぼく「またくるねえ」

狐ロリ娘「……」

24: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:08:17.934 ID:ZnYWDAol0.net
にんげんのおんなのひと「こんばんは」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「あたし、どうしたらいいんだろう」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ねえ、なんとかいってよ……」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「……」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「……そう。そうよね、わたしがなんとかしなきゃ」

狐ロリ娘「……」

にんげんのおんなのひと「ありがとう、またね」

狐ロリ娘「……」

25: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:09:04.327 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……来んのう」

30: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:12:45.469 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「暇じゃ」

狐ロリ娘「あやつの置いていったオモチャで遊ぶかの」

狐ロリ娘「ほっほっ、ほっ。うはは、わしもまだまだお手玉小町の名前は捨てられんな」

狐ロリ娘「よっ! ……ぬぬ、やっ! ……たりゃ!」

狐ロリ娘「はん、けん玉は好かん!」

狐ロリ娘「おはじきは奴といい勝負じゃったな。こうして、こうして、ていっ」

狐ロリ娘「わっはっは! 変なところへ飛んでいきおった! おんもしろいのう!」

狐ロリ娘「わっはっはっはっは!」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「つまらんのう」

33: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:17:24.151 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「あのドロボー猫もとんと来んのう」

狐ロリ娘「うはは、あの顔を見ずにすんでせいせいするわ!」

狐ロリ娘「……でも言われっぱなしじゃ」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「ドロボー猫! 間女! えーと、バカ! まぬけ! それから、それからー……うんこたれー!」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「相手がおらんとスッキリせんのじゃ」

狐ロリ娘「はー、思い出しただけでムカムカしてきた! ふんっやめじゃやめじゃ!」

34: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:18:16.524 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……」



狐ロリ娘「……来んのう」 👀

37: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:20:38.217 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「むむむ、仕方ない」

狐ロリ娘「町へ出てみるかの!」

38: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:23:03.742 ID:ZnYWDAol0.net
ぼく「こんにちは」

にんげんのおんなのひと「こんにちは」

ぼく「やっぱりいない?」

にんげんのおんなのひと「そうみたい」

ぼく「そっかあ、ざんねん」

にんげんのおんなのひと「ざんねんね」

ぼく「ざんねんだね」

にんげんのおんなのひと「ざんねん」

ぼく「えっと、ぼくたち、ひっこします」

にんげんのおんなのひと「だからもうこないわ、ばいばい」

ぼく「あっさりしてるなあ」

にんげんのおんなのひと「いいのよ、なかよくないもん」

ぼく「ぼくも、たぶんもうこられません。ごめんなさい」

にんげんのおんなのひと「じぶんだってあっさりじゃない」

ぼく「しかたないよ、きらわれることしちゃったし」

にんげんのおんなのひと「それじゃあ、いきましょうか」

ぼく「うん、いこう……ばいばい」

40: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:31:09.244 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「ぐぬぬ、右も左も分からんのう……」

おとこのこ「わーいわーいふーせーん!」

狐ロリ娘「やいそこの坊主!」

おとこのこ「ふぇ!? う、うう」

狐ロリ娘「この辺りで人間の大人の男」

おとこのこ「びえー! びええーん! ふやあー!!」

狐ロリ娘「なぁ!? 泣くな、泣くでない男の子じゃろ!」

おとこのこ「う、うう」

狐ロリ娘「ごめんの、いきなり大っきな声出してお姉ちゃんが悪かったの。すまんのう、よしよし」

おとこのこ「……ぐす」

狐ロリ娘「泣きやんだか? よし、強いぞ、えらいぞ」

おとこのこ「おねえちゃん、だれ?」

狐ロリ娘「わしか? わしは向こうの森にすんでおる、ええと……向こうの森に住んでおるお姉ちゃんじゃ」

おとこのこ「もりにすんでるの?」

狐ロリ娘「うむ。もうかれこれ五百…じゃなくて五年くらい」

おとこのこ「へー! ぼくね、ここのいえ! こっち、このいえですんでるの!」

狐ロリ娘「ほほほ、立派な家じゃな……これは、誰か死んだのか?」

おとこのこ「おじいちゃん。おばあちゃんも。きょうのあさしんじゃったんだって」

狐ロリ娘「むう、悲しいのう。お主も寂しいじゃろうが泣くなよ」

おとこのこ「ぼく、なかないよ」

狐ロリ娘「そうか、えらいぞ」

41: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:32:57.482 ID:ZnYWDAol0.net
おとこのこ「でもね、おはじきひとりでしててもつまんないの」

狐ロリ娘「ううむ、よーく分かるぞ。わしもやってみてつまらんことに気付いた」

おとこのこ「へー」

狐ロリ娘「……お姉ちゃんとちょっとやってみるか?」

おとこのこ「うん!」

43: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:36:39.523 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「わっはっは!」

おとこのこ「あはははは!」

狐ロリ娘「いやー遊んだ遊んだ!」

おとこのこ「おもしろーい! もっとやろもっと!」

狐ロリ娘「こりゃこりゃ、もう暗くなって来ておるじゃろ。お家に帰るのじゃ」

おとこのこ「えー」

狐ロリ娘「それにわしも……は! 遊んでいる場合ではなかったのじゃ!?」

おとこのこ「そうなの?」

狐ロリ娘「うむ、人探しを……そうじゃ写真! これ! この男に見覚えはないかの!?」

おとこのこ「?」

狐ロリ娘「……ダメかぁ。くう、地道に探すかのー」

おとこのこ「おかーさんにきいてみる」

狐ロリ娘「おうおう、ありがとの」

46: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:41:53.437 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「どうじゃった? いや、よい。知っとるわけないもんな」

おとこのこ「しってたよ!」

狐ロリ娘「ほ、ほんにか!?」

おとこのこ「うん!」

狐ロリ娘「それでどっ、どこにおるとな!」

おとこのこ「おじいちゃんだって! これおじいちゃんの写真でしょ? ともだちだったの?」

狐ロリ娘「……」

おとこのこ「おねえちゃん?」

狐ロリ娘「そうかそうか、お主のおじいちゃんか。ありがとの」

おとこのこ「かえっちゃうの?」

狐ロリ娘「うむ。慣れない町ではしゃぎすぎて疲れた。じゃあの」

おとこのこ「あ、まって! ちょっとまっててね!」

狐ロリ娘「なんじゃなんじゃ、もう帰るというに」

47: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:48:58.039 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「しかし……そうか。ほんにわしは、ガンコ者の意地っ張りじゃのう」

おとこのこ「おまたせおねえちゃん!」

狐ロリ娘「走っては転ぶぞ、どうした?」

おとこのこ「これ、あげる!」

狐ロリ娘「なんじゃこれ」

48: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 02:50:56.038 ID:ZnYWDAol0.net
おとこのこ「ゆびわ! じょうずにできてるでしょ!」

狐ロリ娘「上手に出来てるのう、器用じゃな。将来は指輪職人かの」

おとこのこ「しょうらいはね、おねえちゃんのおむこさん!」

狐ロリ娘「なっ」

おとこのこ「大きくなったらけっこんしようね!」

狐ロリ娘「っ、バカめ。お主みたいなうんこたれと結婚なんかせんわ!」

おとこのこ「え……」

狐ロリ娘「わしは人間なんかキライキライ大っキライじゃからの!」

おとこのこ「う、うっうあ……!」

狐ロリ娘「泣き虫もキライじゃ! 子供もキライじゃ! お主みたいなのが一等キライじゃ!!」

おとこのこ「びえー! びええーん! ふやあー!」

狐ロリ娘「ふん! いつまでも泣いておれ、いいザマじゃ! わっはっはっはっは!」

51: VIPがお送りします 2017/07/14(金) 03:02:08.474 ID:ZnYWDAol0.net
狐ロリ娘「ふふん、あの小僧の泣き顔は何度思い返しても笑えるのう。わっはっは!」

狐ロリ娘「さ、今日はもう寝るかの。町なんて出るもんじゃないのじゃ」

狐ロリ娘「たくさん歩かなきゃならんし、耳と尻尾がバレんよう気を使うし、人間の小僧のお守りはさせられるし」

狐ロリ娘「知らなくていいことまで、知らされるし」

狐ロリ娘「……」

狐ロリ娘「……う、うう」

狐ロリ娘「びえー! びええーん! ふやあー!」

狐ロリ娘「おっお愚か者ぉ! ぐす、勝手にいき、かってにいきおって、わしっ……わしと結婚する、けっこ、結婚すると言うたのに!」

狐ロリ娘「嘘つき! ひっく、嘘つきじゃ! 人間なんか、キラっ、ライじゃ! 大キライじゃ!」

狐ロリ娘「ぐず、はー、はー……わしが、ちょっと目を離、すと、ひっく……あっという間に歳を取りおって、死におって」

狐ロリ娘「これだから……人間は嫌いなんじゃ……」



おわり

オリジナルSS 特集ページへ ▶

このページのトップヘ