タイヘイ「うまるー！！トイレットペーパー持ってきてくれ！！」

うまる「えー、今ラスボス倒してるところだから後でね」

タイヘイ「あとどれくらいなんだ？」

うまる「1時間くらい」

タイヘイ「そんなに待てないよ！！うまる！！」

うまる「また、やられたー」

うまる「うまるを3回も倒すなんてなかなかやるね、次こそ倒してやるよ」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

うまる「お？ネットで注文したゲームが届いたかな」

タイヘイ「うまる！出てくれ！」

うまる「あ、そうか…仕方ないなぁ」

うまる～ん

うまる「はーい」ｶﾞﾁｬ

海老名「あ、うまるちゃん」

うまる「海老名ちゃん！どうしたの？」

海老名「新しくできたラーメン屋のクーポン券があるから、一緒にどうかなって思ったんだけど…」

うまる(ラーメン！？食べたい！！)

海老名「お兄さんは留守だったかな」

うまる「あ、えっと…」

うまる(海老名ちゃんにうんこ中とか言われたくないだろうなぁ)

うんこ「うん、今買い物に行ってるんだ」

海老名「そっか、それならうまるちゃんちで待っててもいいかな？」

うんこ「え、うちで！？」

海老名「だめかな？」

うんこ「あ、ううん！全然いいよ、入って入ってー」

海老名「ありがとう、お邪魔しまーす」

うまる(つい海老名ちゃんを入れちゃったよ…)

うまる「待ってる間にお菓子でも食べててよ」

海老名「ありがとう、おいしそ～」

うまる(よし、お菓子に夢中になってるうちにお兄ちゃんを外に出す作戦だ)

うまる「お茶入れてくるからちょっと待っててね」

海老名「うん、なんか気を使わせちゃってごめんね」

うまる「そんなことないよ、ゆっくりしててね」

海老名(うまるちゃんはお家でもしっかりしてるなぁ)

うまる「お兄ちゃん」

タイヘイ「うまる、この状況どうするんだよ」

うまる「大丈夫だよ、うまるにまかせて」

うまる「まずトイレットペーパーはどこにあるの？」

タイヘイ「洗面所の下の棚にあるはずだ、頼むぞ」

うまる「オッケー」

うまる「洗面所の下の棚は…っと」ﾊﾟｶｯ

うまる「んー？」

うまる「見当たらない…」ｶﾞｻｺﾞｿ

うまる「お兄ちゃん、棚にはなかったよ」

タイヘイ「そんなはずは…あ！」

タイヘイ「もしかしたらスペアがなくなってから買い足してなかったかもしれん」

うまる「そんな！どうするのさ」

タイヘイ「買いに行ってもらうしかないな…」

うまる「海老名ちゃんもいるのに？」

タイヘイ「ああ…」



海老名(うまるちゃん遅いなぁ)

海老名「あ、うまるちゃん」

うまる「ごめんね、海老名ちゃん…お茶切らしちゃってるみたいで」

海老名「ううん、それなら全然いいよ」

うまる「お客様にお茶を出さないわけにはいかないからちょっと買ってくるね」

海老名「え、いや…こっちこそ突然お邪魔しちゃったし、うまるちゃんに悪いからいいよ」

うまる「そんなことないよ、ちょっと待ってて、それじゃ」

海老名「あ、行っちゃった…」

海老名(うまるちゃんは本当に優しいなぁ)

うまる(ここから一番早くトイレットペーパーが手に入るのはコンビニだ)

うまる(100メートル走でクラス一番だったうまるのスーパーダッシュでトイレットペーパーをすぐ届けてみせるよ、お兄ちゃん)

うまる(そしてすべてを無事に成し遂げたら、みんなで美味しいラーメンを食べにいくんだ)

海老名(うまるちゃんちに一人になっちゃった)

海老名(うまるちゃんとお兄さんが二人で暮らしてる部屋…)

海老名(お兄さんのデスク…)

海老名「はっ！いけないいけない、何考えてるんだろう私」

海老名(けどちょっと見るだけなら…ちょっとだけ)

海老名(お兄さんのいつも使っているデスク…)

海老名(お兄さんのいつも座っている椅子…)ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

海老名(なんだか体が熱くなってきちゃった…)

海老名「あ、あのタンス…」

海老名(お兄さんの下着も入ってるんだろうなぁ)

海老名「…」

海老名(さすがにそれはいけないよね)

海老名(いっかいお手洗いに行こうかな)

タイヘイ(うまるのやつ、ちゃんと買えてるだろうか)

タイヘイ(くそ…俺がトイレットペーパーを買い忘れてなければこんなことにはならなかったんだが)

タイヘイ(うまるにも迷惑かけたからな、今度美味しいもの食べさせてやろう)

ﾄﾀｯﾄﾀｯ

タイヘイ(足音！？まさか海老名ちゃんがトイレに！！)

ﾄﾀｯﾄﾀｯ…

タイヘイ(足音が遠ざかった？洗面所に行ったのか)ﾎｯ

ﾊﾟｼｬｯﾊﾟｼｬｯ

海老名「ふぅ…」

海老名(顔洗ったら、ちょっと落ちついたかな)

海老名(うまるちゃん、あとどのくらいかなぁ)

海老名(お兄さんもまだ帰ってこないなぁ)

海老名(あれ？お兄さんが先に帰ってきたら、私だけこの部屋にいるのって怪しく思われちゃうんじゃ)ﾓｼﾞﾓｼﾞ

海老名(ど、どうしよう…けどうまるちゃんに言わずに帰るのも悪いし…)ﾓｼﾞﾓｼﾞ

海老名(うーん…)ﾓｼﾞﾓｼﾞ

海老名(ま、まずおしっこしよう…)

海老名(あれ？トイレの電気がついてる)

海老名(誰か消し忘れたのかな)

ｶﾞﾁｬ、ｷｨｨｨ…

タイヘイ「！！」

海老名「！？！！？？」

タイヘイ「ち、違うんだ！！これにはわけがあって！！」ﾎﾞﾛﾝ

海老名「ひゃああああああああああ
！！！！」

タイヘイ「あぁ！！ま、待って！！！」

うまる「…みたいな展開になってたらどうしよう」

うまる「とにかくトイレットペーパーを無事に手に入れて帰ってこれたぞ」ｶﾞﾁｬ

うまる「ただいまー！」

うまる「お兄ちゃん！トイレットペーパー買ってきたよー」

海老名「うまるちゃん？お茶買いにいってたんじゃないの？それにお兄さんって…」

うまる(やば…海老名ちゃんいるの忘れて大声でバラしちゃった)

うまる「じ、実はぁ…」

うまる「かくかくしかじかでして…」

海老名「///」

タイヘイ(最後の最後でバレた…)

うまる「黙っててごめんね、海老名ちゃん」

海老名「ううん、言ってくれればトイレットペーパー取りにいったのに」

うまる「優しいね、海老名ちゃん」

タイヘイ「元はといえばうまるがゲームばっかりしてるからなぁ…」ｺｿｯ

うまる「まぁまぁ、海老名ちゃんに下半身まるだしの姿を見られなかっただけよかったでしょ、お兄ちゃん」ｺｿｯ

タイヘイ「はぁ…」

うまる「さぁ！ラーメン食べにいこう！」


グッドエンド

海老名ちゃんがタイヘイのお尻を手で拭くトゥルーエンドにしようと思っていましたが、タイヘイが海老名ちゃんに見られた時点で私の羞恥心が耐えきれなくなったためルート変更が起きました
おやすみなさい