女「酔ってもいいんだよ?」友「は?」

2019年05月29日
女「酔ってもいいんだよ?」友「は?」

1: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 01:54:28.65 ID:pP9cDdKx0
※百合です。
 苦手な方は読まない方がいいです。




~友の部屋~

女「だって、酔ってるように見えないんだもん。ちゃんと飲んでる?」

友「飲んでるよ。お前より酒強いんだよ」

女「ぶー、つまんない。酔いつぶれてる友ちゃん見たかったのに」

友「あぁ、だからさっきからお前ちょっとしか飲んでないんだな」

女「私飲みすぎたら、眠たくなっちゃうもん」

友「ははっ。いっつも先に寝るからな」

女「せっかく強いお酒買ってきたのに、まったく効いてない」

友「お前もそれ飲めよ。美味しいぞ」

女「えー、飲んじゃったらすぐ酔いそう」

友「だろうな」



2: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 01:56:22.30 ID:pP9cDdKx0
女「あ、チーズ開けていい?」

友「おう。それ私も食べたかったんだ」

女「えへへ、これ美味しいんだよー」

友「なんかいっつも、つまみとか酒とか買ってきてもらって悪いな」

女「ううん。友ちゃんとこうやってお酒飲めるの楽しいから買ってくるんだよー」

友「そっか……なんか面と向かって言われると恥ずかしいな」

女「おりょ? 友ちゃんが照れるって珍しい。あ、酔ってる?」

友「かもな。お前の買ってきた酒が強いからだ」

女「むふふ。もっと酔っていいんだよー」

友「ばーか。酔いつぶれるまで飲むかよ」

女「えー」

友「ってか、なんでそこまで見てぇんだよ」

3: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 01:57:43.98 ID:pP9cDdKx0
女「んー、だって見たことないんだもん」

友「お前の前じゃあ見せねえよ」

女「なんでぇー?」

友「どんないたずらされるか分かんねぇからだよ」

女「ええぇ~そんなことしないよぉ~」

友「おう、今の顔、鏡で見せてやろうか」

女「可愛い私が、こんにちわってしてるよ」

友「自分で可愛い言うな」

女「可愛いんだから、可愛いんだもーん」

友「あー、もう酔ってやがる」

4: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 01:59:14.16 ID:pP9cDdKx0
女「むふふ、友ちゃんも可愛いよー」

友「はいはい、そりゃどうも」

女「食べちゃいたいくらい、可愛いよー」

友「あ、こら、首に腕を絡めるな」

女「えへへー、友ちゃんの顔近ーい」

友「こらこら、彼氏にフラれたからって私に絡むな」

女「むぬ? その話って1年以上前の話じゃん!」

友「あぁ、そうだっけ」

女「ぐぬぬ、私がいつまでも同じ男に未練があると思ってるのかぁ」

友「あー、いや、いつまで経っても浮いた話が無いからよ」

女「そういう友ちゃんだって彼氏いないじゃん!」

友「私はいいんだよ。今はお前と遊んでる方が楽だからな」

5: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:00:22.55 ID:pP9cDdKx0
女「……むー……いつも友ちゃんはそうだよ」

友「ん?」

女「そう言って、いっつも私の予定に合わせてくれて……私の事、優先してくれて……」

友「おいおい、どうしたんだよいきなり」

女「うるさぁーい! もう……なんなの……私の我がまま優しく聞いたり……何で……」

友「あー……っと……」

女「もっと、自分のしたいことしてよ……友ちゃんも我がまま言ってよ……」

友「……ばーか。自分のしたいこと、してるよ」

6: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:01:30.80 ID:pP9cDdKx0
女「ウソだ……」

友「ウソじゃねぇよ。言ったろ、私はお前と遊んでるのが楽しいんだよ。それが私のしたいことだ」

女「……それって……さ」

友「ん?」


女「私の事が……好きだから?」


友「……っ……」

女「知ってるよ、私……友ちゃんが、私のこと友達以上に好きだってこと」

7: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:02:59.70 ID:pP9cDdKx0
友「ぁ……ぃや、何言ってんだよ。酒飲み過ぎたんじゃねぇか?」

女「むー……とぼけないでほしいな」ギュッ

友「ちょっ……何して……!」

女「知ってるよ。友ちゃんってさ……意外に力無いよね」

友「……手ぇ……離して……」

女「……えへへ、友ちゃんが私に押し倒されてる」

友「……っ……」

女「抵抗、出来ないよね。暴れたら、大好きな私がケガしちゃうかも……だもんね」

8: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:04:09.91 ID:pP9cDdKx0
友「……お願い……手を放して……」

女「優しいね、友ちゃんは。えへへ……私だけの友ちゃん……」

友「……ちょ……っ……っん」

女「……んっ……っは……んむ……」

友「……っんっ……ん……ぁ……ん」

女「……っは……は……えへへ。キス……しちゃったね」

友「……っ……バカ……」

女「でも、嬉しい? 私とキス出来たんだよ?」

友「……っっ」カァァァァ

女「えへへ、顔真っ赤だよ友ちゃん。可愛い……」

9: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:05:14.54 ID:pP9cDdKx0
友「もう……いいだろ……やめようぜ……」

女「えー……何で?」

友「謝るから……ずっと隠してきたこと……ごめん」

女「何で謝るの? 私、すっごく嬉しかったんだよ」

友「……それでも、ごめん……」

女「……んふ、いいのにー」

友「それと……今日のこと……忘れよう……」

女「え……」

友「酔ってて、変な空気になっちゃったんだよ……な……だから」

10: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:06:48.05 ID:pP9cDdKx0
女「何で!? 意味わかんないよ!」

友「……願っちゃいけなかったんだ……こんな気持ち……女と一緒になりたいなんて……ごめん……」

女「……また、我慢してる。私の事を優先させようとしてる」

友「……だって、この気持ちを表に出したら、絶対にお前を不幸にしてしまう……」

女「不幸って……そんなの勝手に決めないでよ! 私の幸せは私が決めるの!」

友「でも……私は……女に幸せになってほしくて……私みたいな人間が邪魔していいわけが……」

女「……もういい、知らない……」

友「……っ……」

女「ここまでやって、友ちゃんがそう言うなら、もう知らない。せっかくチャンスあげたのに」

友「……ごめん……でも、これでいいんだよ」

11: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:07:52.94 ID:pP9cDdKx0
女「そう……分かった」

友「……今日は、もう寝よう。また、明日に……」

女「は? 寝ないよ。まだ夜はこれからだよ」

友「え……?」

女「友ちゃんの意見なんて知らない。ここからは、私の我がまま……」

友「え……っちょ……ダメ……! 服は……脱がせないで……!」

女「……友ちゃんの肌、綺麗。いい匂いもするね……」

友「……だ、ダメ……ダメ……」

女「大丈夫、私に全部まかせて……ね?」

友「いや……やぁぁぁぁ……!!」

女「大好きだよ、友ちゃん……」

12: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:08:55.32 ID:pP9cDdKx0
~朝~



女「ん……んん」

友「……スー……スー」

女「……ぅ……朝? ……頭が痛い」

友「……ん」

女「あれ? なんで友ちゃんが私の隣で寝てるの? 珍しぃー」

友「んぅ……? ぁ……お、おはよう……」カァァァァ

女「え? 何で顔赤いの? 風邪?」

友「……昨晩の事、何も覚えてない?」

女「昨晩……? あー……チーズ食べたとこから記憶ないかも」

友「そ、そうか……だったらいいんだ……」

女「え? 何!? 何かあったの!?」

13: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:09:52.61 ID:pP9cDdKx0
友「無い! 何も無いから!!」

女「えー……何それぇ」

友「ほら! 今日、映画行きたいって言ってたろ」

女「あー! そう! 宇宙人のゾンビのやつ!!」

友「だったら、さっさと支度しねぇとな」

女「はーい!」

友「はぁ……いつも通りだ……よかった……」

女「ひひっ、映画楽しみだなー」

友「そっか、そりゃよかったよ」


女「……ふふっ。また今晩も、楽しみだよ……ふふっ」ボソッ



END

14: SS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 02:13:53.69 ID:pP9cDdKx0
短いですが、おしましです!
ありがとうございました!

一応、昔書いた

女「酔ったみたい」友「そら、そんだけ飲んだらね」

っていうヤツの続きっぽいやつです

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