少年「可愛がってた牛がいなくなった」
1: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:11:18 ID:diJ
ー 牧場 ー
少年「ハナコ、よしよし」ナデナデ
牛「んもー」
少年「お前はホント可愛いよな、ふふ」ナデナデ
牛「もー」ベロッ
少年「あはは、やめろって。くすぐったい」
少年「ハナコ、よしよし」ナデナデ
牛「んもー」
少年「お前はホント可愛いよな、ふふ」ナデナデ
牛「もー」ベロッ
少年「あはは、やめろって。くすぐったい」
2: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:15:32 ID:diJ
ー とある日 ー
少年「ハナコー」タッタッタ
少年「あれ? ハナコがいない?」キョロキョロ
少年「どこ行ったんだろ? 厩舎の方かな?」
少年「ハナコー」タッタッタ
少年「ハナコー」タッタッタ
少年「あれ? ハナコがいない?」キョロキョロ
少年「どこ行ったんだろ? 厩舎の方かな?」
少年「ハナコー」タッタッタ
5: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:18:16 ID:diJ
ー 厩舎 ー
少年「ここにもいない……。どこ行ったんだろ?」
少年「変だな……」
少年「もう一回、放牧地の方に戻ってみようかな」
少年「見落としたのかも」タッタッタ
少年「ここにもいない……。どこ行ったんだろ?」
少年「変だな……」
少年「もう一回、放牧地の方に戻ってみようかな」
少年「見落としたのかも」タッタッタ
7: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:20:21 ID:diJ
ー 放牧地 ー
少年「ハナコー! どこ行ったのー?」
少年「…………」
少年「ハナコー! ハナコってばー!」
少年「……いない。何で?」
少年「そうだ。お父さんに聞いてみよう。何か知ってるかも」タッタッタ
少年「ハナコー! どこ行ったのー?」
少年「…………」
少年「ハナコー! ハナコってばー!」
少年「……いない。何で?」
少年「そうだ。お父さんに聞いてみよう。何か知ってるかも」タッタッタ
9: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:26:27 ID:diJ
ー 家 ー
少年「お父さん、お父さん」
父「ん? どうした?」
少年「ハナコがいないんだ。お父さん、どこ行ったか知らない?」
父「……ああ、ハナコか」
少年「うん。探したんだけど、見つからなくて。お父さん、知ってる?」
父「ハナコは、町に行ったんだ。お前が学校に行ってる間にな」
少年「町に? 何で?」
父「用事があったからだよ。だから、トラックに乗って町に行ったんだ」
少年「そうなんだ……。じゃあいつ帰ってくるの?」
父「当分の間、帰ってこない」
少年「え……」
少年「お父さん、お父さん」
父「ん? どうした?」
少年「ハナコがいないんだ。お父さん、どこ行ったか知らない?」
父「……ああ、ハナコか」
少年「うん。探したんだけど、見つからなくて。お父さん、知ってる?」
父「ハナコは、町に行ったんだ。お前が学校に行ってる間にな」
少年「町に? 何で?」
父「用事があったからだよ。だから、トラックに乗って町に行ったんだ」
少年「そうなんだ……。じゃあいつ帰ってくるの?」
父「当分の間、帰ってこない」
少年「え……」
10: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:31:20 ID:diJ
少年「当分って、どれぐらい?」
父「当分は当分だ。お父さんにもわからない」
少年「何で? どうして? お父さん、何で知らないの? ハナコはいつになったら帰ってくるの?」
父「お父さんだって知らない事はあるさ。それよりも、少年。お父さんは忙しいんだ。もういいだろ?」
少年「よくないよ! お父さん、ハナコはいつ帰ってくるの! 教えてよ!」
父「だから、知らないんだ。それじゃお父さんはもうこれで行くからな」クルッ、スタスタ
少年「あ、お父さん! 待ってよ!」
父「当分は当分だ。お父さんにもわからない」
少年「何で? どうして? お父さん、何で知らないの? ハナコはいつになったら帰ってくるの?」
父「お父さんだって知らない事はあるさ。それよりも、少年。お父さんは忙しいんだ。もういいだろ?」
少年「よくないよ! お父さん、ハナコはいつ帰ってくるの! 教えてよ!」
父「だから、知らないんだ。それじゃお父さんはもうこれで行くからな」クルッ、スタスタ
少年「あ、お父さん! 待ってよ!」
11: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:34:12 ID:diJ
ー 数週間後 ー
少年「ハナコ……。まだ帰って来ない……」
少年「ハナコに会いたい……。お父さんは何回聞いてもいつ帰ってくるかわかんないって言うし……」
少年「……ハナコ」グスッ
少年「ハナコ……。まだ帰って来ない……」
少年「ハナコに会いたい……。お父さんは何回聞いてもいつ帰ってくるかわかんないって言うし……」
少年「……ハナコ」グスッ
12: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:37:29 ID:diJ
少年「…………」グスッ
少年「」ゴシゴシ
少年「……ハナコは町に行ったんだよね」
少年「探しに行こう。町まで遠いけど、貯金箱壊して、お金持って、バスとかで行こう」
少年「色んな人に聞いて回ればきっとハナコが見つかるよ。行こう」
少年「」ゴシゴシ
少年「……ハナコは町に行ったんだよね」
少年「探しに行こう。町まで遠いけど、貯金箱壊して、お金持って、バスとかで行こう」
少年「色んな人に聞いて回ればきっとハナコが見つかるよ。行こう」
14: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:42:03 ID:diJ
ー 家 ー
少年「えいっ」ガシャンッ
少年「えっと、500円が2枚と100円が20枚ぐらいある。あと、10円玉が一杯」
少年「これだけあれば町まで行けるよね。初めて一人で行くけど、大丈夫。きっとなんとかなる」
少年「今日はもう遅いから、明日学校が終わってからすぐ行こう」
少年「ハナコに会いに行くんだ」
少年「えいっ」ガシャンッ
少年「えっと、500円が2枚と100円が20枚ぐらいある。あと、10円玉が一杯」
少年「これだけあれば町まで行けるよね。初めて一人で行くけど、大丈夫。きっとなんとかなる」
少年「今日はもう遅いから、明日学校が終わってからすぐ行こう」
少年「ハナコに会いに行くんだ」
16: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:45:50 ID:diJ
ー 翌日 ー
少年「よし、リュックも持ったし、お腹空いた時の為におにぎりも作ったし」
少年「あと、お茶を入れた水筒にお菓子。折り畳み傘も入れた」
少年「お金も持ったし、早速行こう。お母さんやお父さんに見つからない様にこっそり行かないと」
少年「一人で町まで行くって行ったら絶対ダメって言われるから、そーっとそーっと」コソコソ
少年「よし、リュックも持ったし、お腹空いた時の為におにぎりも作ったし」
少年「あと、お茶を入れた水筒にお菓子。折り畳み傘も入れた」
少年「お金も持ったし、早速行こう。お母さんやお父さんに見つからない様にこっそり行かないと」
少年「一人で町まで行くって行ったら絶対ダメって言われるから、そーっとそーっと」コソコソ
18: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:50:58 ID:diJ
少年「お父さんは……今、厩舎の方に行ってるから大丈夫」
少年「あと、家を出る時にお母さんに見つからない様にすればいいよね」
少年「ゆっくり、ゆっくり」コソコソ
「少年ー、いるー?」
少年「」ビクッ!!
「冷蔵庫にプリンがあるから、それ食べても……」トコトコ、ガラッ
「あら? いないの? どこに行ったのかしら?」
少年「い、今の内に!」タタタッ
少年「あと、家を出る時にお母さんに見つからない様にすればいいよね」
少年「ゆっくり、ゆっくり」コソコソ
「少年ー、いるー?」
少年「」ビクッ!!
「冷蔵庫にプリンがあるから、それ食べても……」トコトコ、ガラッ
「あら? いないの? どこに行ったのかしら?」
少年「い、今の内に!」タタタッ
19: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:53:58 ID:diJ
ー 放牧地 ー
少年「」ハァハァ
少年「良かった……。何とか見つからないで済んだ」
少年「でも、まだお父さんとか来るかもしれない。バス停まで急いで走ろう」
少年「」タタタッ
少年「ハナコ、待ってて。絶対探しに行くからね」タタタッ
少年「」ハァハァ
少年「良かった……。何とか見つからないで済んだ」
少年「でも、まだお父さんとか来るかもしれない。バス停まで急いで走ろう」
少年「」タタタッ
少年「ハナコ、待ってて。絶対探しに行くからね」タタタッ
20: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:57:53 ID:diJ
ー バス停 ー
少年「着いた!」
ブロロッ
少年「やった! バスもすぐに来た! これでもう大丈夫だ」
キキィッ
ウィーン、ガチャッ……
運転手「いらっしゃい。坊や一人かい?」
少年「うん! えっと、お金、お金」アセアセ
運転手「そこに入れてね」
少年「うん!」チャリン
少年「着いた!」
ブロロッ
少年「やった! バスもすぐに来た! これでもう大丈夫だ」
キキィッ
ウィーン、ガチャッ……
運転手「いらっしゃい。坊や一人かい?」
少年「うん! えっと、お金、お金」アセアセ
運転手「そこに入れてね」
少年「うん!」チャリン
21: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)16:59:55 ID:diJ
ー 車内 ー
おばさん「あら、あなた一人? 大丈夫なの?」
少年「大丈夫。おにぎりとかお茶も持ってきてるし」
おばさん「そう。ふふっ。気を付けてね」
少年「うん。ありがとう」
おばさん「あら、あなた一人? 大丈夫なの?」
少年「大丈夫。おにぎりとかお茶も持ってきてるし」
おばさん「そう。ふふっ。気を付けてね」
少年「うん。ありがとう」
22: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:02:59 ID:diJ
おばさん「ところで、あなたはどこまで行くの? おじいちゃんの家とか?」
少年「ううん。ハナコを探しに行くんだ」
おばさん「ハナコ?」
少年「ぼくんちで飼ってた牛なんだ。いつのまにかいなくなってて、それでお父さんに聞いたら町に行ったって言うから」
おばさん「……あら、そう。町に……」
少年「うん。おばさん、ハナコがどこに行ったか知ってる?」
おばさん「……ごめんね、知らないわ」
少年「そっか……」シュン
少年「ううん。ハナコを探しに行くんだ」
おばさん「ハナコ?」
少年「ぼくんちで飼ってた牛なんだ。いつのまにかいなくなってて、それでお父さんに聞いたら町に行ったって言うから」
おばさん「……あら、そう。町に……」
少年「うん。おばさん、ハナコがどこに行ったか知ってる?」
おばさん「……ごめんね、知らないわ」
少年「そっか……」シュン
23: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:04:03 ID:diJ
ー 町 ー
おばさん「じゃあ、気を付けてね」
少年「うん」
おばさん「…………」
おばさん「じゃあ、気を付けてね」
少年「うん」
おばさん「…………」
24: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:06:00 ID:diJ
少年「久しぶりに町に来たけど、やっぱりスゴいなあ。人が一杯いる」
少年「これだけ人がいたら、一人ぐらいハナコを見た事ある人がいるよね」
少年「色んな人に聞いてみよう。きっとその内見つかるよ」タタッ
少年「これだけ人がいたら、一人ぐらいハナコを見た事ある人がいるよね」
少年「色んな人に聞いてみよう。きっとその内見つかるよ」タタッ
26: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:07:44 ID:diJ
少年「あの、すみません」
サラリーマン「ん?」
少年「ハナコって牛を知りませんか? ぼくんちで飼ってたんですけど」
サラリーマン「……いや、知らないな。ごめんよ」スタスタ
少年「あ……」
サラリーマン「ん?」
少年「ハナコって牛を知りませんか? ぼくんちで飼ってたんですけど」
サラリーマン「……いや、知らないな。ごめんよ」スタスタ
少年「あ……」
27: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:09:53 ID:diJ
少年「あの、すみません」
主婦「なに? どうしたの?」
少年「ハナコって牛を知りませんか? ぼくんちで飼ってたんですけど」
主婦「……牛?」
少年「うん。いつのまにかいなくなってて、お父さんに聞いたら町に行ったって言うから」
主婦「……ごめんなさい、知らないわ。悪いけど、急いでるからごめんね」スタスタ
少年「あ……」
主婦「なに? どうしたの?」
少年「ハナコって牛を知りませんか? ぼくんちで飼ってたんですけど」
主婦「……牛?」
少年「うん。いつのまにかいなくなってて、お父さんに聞いたら町に行ったって言うから」
主婦「……ごめんなさい、知らないわ。悪いけど、急いでるからごめんね」スタスタ
少年「あ……」
28: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:12:23 ID:diJ
ー 数時間後 ー
少年「誰に聞いても知らないって言われる……」グスッ
少年「こんなにも聞いてるのに、何で誰も知らないの……」グスッ
少年「歩くのも疲れたよ、もう……。足も痛いし……」グスッ
少年「ハナコ……。本当にどこに行ったの……?」グスッ
少年「ハナコ……」グスッ
少年「誰に聞いても知らないって言われる……」グスッ
少年「こんなにも聞いてるのに、何で誰も知らないの……」グスッ
少年「歩くのも疲れたよ、もう……。足も痛いし……」グスッ
少年「ハナコ……。本当にどこに行ったの……?」グスッ
少年「ハナコ……」グスッ
29: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:15:49 ID:diJ
おじさん「」テクテク
おじさん「ん?」
少年「」グスッ、エグッ
おじさん「どうした、坊や? 何でこんなところで泣いてるんだ? 迷子か?」
少年「ううん……。ハナコがちっとも見つからなくて……。だから……」グスッ
おじさん「ハナコ?」
少年「ぼくんちで飼ってた牛なんだ。いつのまにかいなくなってて、それでお父さんに聞いたら町に行ったって言うから……」グスッ
おじさん「ああ、ハナコか。それなら知ってるよ」
少年「え!? おじさん、本当!?」
おじさん「ああ、本当さ。こっちにいるよ。おいで」
少年「う、うん!」パアッ
おじさん「ん?」
少年「」グスッ、エグッ
おじさん「どうした、坊や? 何でこんなところで泣いてるんだ? 迷子か?」
少年「ううん……。ハナコがちっとも見つからなくて……。だから……」グスッ
おじさん「ハナコ?」
少年「ぼくんちで飼ってた牛なんだ。いつのまにかいなくなってて、それでお父さんに聞いたら町に行ったって言うから……」グスッ
おじさん「ああ、ハナコか。それなら知ってるよ」
少年「え!? おじさん、本当!?」
おじさん「ああ、本当さ。こっちにいるよ。おいで」
少年「う、うん!」パアッ
31: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:19:42 ID:diJ
少年「良かった、ハナコの事を知ってる人がいて」
少年「おじさん、ハナコがいるとこまでどれぐらいかかるの? 遠い?」
おじさん「ああ、そうだね。ちょっと遠いかな。だから、おじさんの車で行こうか」
おじさん「ほら、この車だよ。乗って」ガチャッ
少年「うん、ありがとう、おじさん!」
おじさん「いいよ、気にするな。それじゃ発進するよ」ガコッ
ブルルルッ……
少年「おじさん、ハナコがいるとこまでどれぐらいかかるの? 遠い?」
おじさん「ああ、そうだね。ちょっと遠いかな。だから、おじさんの車で行こうか」
おじさん「ほら、この車だよ。乗って」ガチャッ
少年「うん、ありがとう、おじさん!」
おじさん「いいよ、気にするな。それじゃ発進するよ」ガコッ
ブルルルッ……
32: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:24:44 ID:diJ
ー 車内 ー
おじさん「ところで坊やは牧場の子かい? ハナコを飼ってたって言うしそうだよね?」
少年「うん。山のとこにある牧場だよ」
おじさん「そうか。それで坊やは一人で町まで来たのかな?」
少年「うん。お父さんとお母さんには内緒で。どうしてもハナコに会いたかったから」
おじさん「そっかそっか。それだけハナコの事が好きだったんだね」
少年「うん! 小さい頃からずっとハナコと一緒に遊んでたから。ハナコとは大の仲良しなんだ」
おじさん「そうかそうか」
おじさん「ところで坊やは牧場の子かい? ハナコを飼ってたって言うしそうだよね?」
少年「うん。山のとこにある牧場だよ」
おじさん「そうか。それで坊やは一人で町まで来たのかな?」
少年「うん。お父さんとお母さんには内緒で。どうしてもハナコに会いたかったから」
おじさん「そっかそっか。それだけハナコの事が好きだったんだね」
少年「うん! 小さい頃からずっとハナコと一緒に遊んでたから。ハナコとは大の仲良しなんだ」
おじさん「そうかそうか」
34: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:26:02 ID:diJ
おじさん「っと、着いたぞ。ここだ」
キキィッ、ガチャッ
少年「ここ?」
おじさん「ああ、ハナコはこの中にいるよ。さ、おいで」
少年「うん」
キキィッ、ガチャッ
少年「ここ?」
おじさん「ああ、ハナコはこの中にいるよ。さ、おいで」
少年「うん」
35: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:28:15 ID:diJ
ー 精肉工場 ー
牛の肉の塊が吊るされ、コンベアで流されながら、次々と加工されていく。
少年「…………」
おじさん「ハナコはあれだよ」
少年「う、嘘だ……」ポロポロ
牛の肉の塊が吊るされ、コンベアで流されながら、次々と加工されていく。
少年「…………」
おじさん「ハナコはあれだよ」
少年「う、嘘だ……」ポロポロ
36: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:31:53 ID:diJ
少年「ハナコが……ハナコが……」ポロポロ
少年「死んじゃってる……。ハナコ……」ポロポロ
おじさん「違うよ、坊や。ハナコは死んでなんかいない」
少年「だ、だってあれ……」ポロポロ
おじさん「ハナコは皆のものになったんだ。だから、死んでなんかいないよ」
少年「…………」
少年「死んじゃってる……。ハナコ……」ポロポロ
おじさん「違うよ、坊や。ハナコは死んでなんかいない」
少年「だ、だってあれ……」ポロポロ
おじさん「ハナコは皆のものになったんだ。だから、死んでなんかいないよ」
少年「…………」
37: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:33:46 ID:diJ
少年「そっか、ハナコは皆のものになったんだ」
おじさん「ああ、そうさ。皆のものになったんだよ」
少年「なら良かった。あははははっ」
少年「ハナコは皆のものになったんだ。あははははははははっ!!」
少年「あははははははははっ!!」
完
おじさん「ああ、そうさ。皆のものになったんだよ」
少年「なら良かった。あははははっ」
少年「ハナコは皆のものになったんだ。あははははははははっ!!」
少年「あははははははははっ!!」
完
39: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)17:35:01 ID:diJ
昔、マジでこんな映画を見て、ものすごく気持ち悪かった
それを何となくSSにしてみた。これで終わり
それを何となくSSにしてみた。これで終わり