俺「俺たちももう卒業か…」俺「そうだな…」

2019年07月24日
俺「俺たちももう卒業か…」俺「そうだな…」

1: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:46:08.710 ID:N4Gd38NeM.net
俺「お前東京の大学行くんだってな」
俺「え…お前なんでそれ知って…」
俺「ばーか。お前隠すの下手すぎなんだよw俺に隠し通せるとでも思ったか?」
俺「・・・すまん、黙ってて」
俺「あーあれか。別れがつらくなるからとかか?」
俺「ち、ちげえよ。ただ…お前とも当分会えなくなるなと思って」
俺「何水臭えこと言ってんだ。俺たち親友だろ?離れてもなんとかやっていけるさ」
俺「俺…」

2: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:47:36.209 ID:N4Gd38NeM.net
俺「おーい俺―」
俺「おー俺じゃねえか。どうした?」
俺「一緒に写真撮ってくれね?」
俺「え?いいのか?俺なんかが一緒に写って」
俺「なーに言ってんだ。俺がいねーと始まんねーじゃねーか」
俺「そうそう。俺がいないとなんか締まらないんだよ」
俺「しょうがないなー」

6: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:48:48.808 ID:N4Gd38NeM.net
俺「はーいじゃあいくぞー」
俺「ちょ俺押すなってw」
俺「わりいわりいw」
俺「じゃあ今度こそいくぞーはいっチーズ!」パシャリ
俺「うまく撮れたかー」
俺「ばっちりだぜ!」

8: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:49:54.543 ID:N4Gd38NeM.net
俺「俺せんぱーい!!」
俺「おー俺じゃねーか。どうした?」
俺「先輩の第二ボタンがほしくてついつい来ちゃいました!」テヘ
俺「なんだ俺人気者だなーこのこのー」
俺「やめろってw」

9: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:50:47.381 ID:N4Gd38NeM.net
俺「第二ボタンか。お安い御用だ」ブチ
俺「ほらよ」
俺「ありがとうございます!!」
俺「やったー!俺先輩の第二ボタンゲットー!」
俺「いいなーおれー」
俺「俺ばっかりずーるーいー!」

10: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:52:08.852 ID:N4Gd38NeM.net
俺「俺」
俺「ん?」
俺「俺たち離れてても親友だからな!忘れんなよ!」
俺「ああ、もちろんさ」ガシ
俺「うう…俺…」
俺「ちょwばかww泣いてんじゃねーよwww」

12: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:53:05.462 ID:N4Gd38NeM.net
帰り道
俺(あーあ、俺も東京の大学へ行っちゃうし、寂しくなるなー)
俺「あれ?俺じゃねーか!!!」
俺「? え!?もしかして俺!?」
俺「久しぶりー!!」
俺「ほんと久しぶりだなー!三年ぶりじゃね」

14: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:53:49.301 ID:N4Gd38NeM.net
俺「ちょうど良かった。これからボウリング行こうと思ってたんだけど俺も行かね?」
俺「いいねー!」

ボウリング場
俺「よっしゃ!ストライク」
俺「すげえなあいかわらず」
俺「まああれからずっと通ってるからね」
俺「すごい根気だな」

15: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:54:34.760 ID:N4Gd38NeM.net
俺「そういえばさ」
俺「ん?」
俺「お前なんか悩んでんじゃねーの?」
俺「へ…やっぱりお前にはかなわんな」
俺「実は…」

16: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:54:52.405 ID:N4Gd38NeM.net
俺「なんだそんなことかよ」
俺「え?」
俺「俺が言うのもなんだが、そんなの全然心配いらねーと思うぞ」
俺「そ、そうか?」
俺「ああ、お前ほど良い奴はそうそういねーよ。新しい環境になっても、お前の周りには自然と人が集まるさ」
俺「俺…ありがとう」
俺「いいってことよ」カランコロンカラーン

20: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:56:19.878 ID:N4Gd38NeM.net
その夜
俺「さーて、そろそろ寝るとするか」
?「いつまでこんなことを続けるつもりだ」
俺「! だ、誰だ!?」
?「いつまでこんな惨めなことを続けるつもりなんだ」
俺「!?何を言って」

24: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:57:54.663 ID:N4Gd38NeM.net
?「お前に友達なんていない。ましてや人気者なんかでは到底ない。正真正銘のひとりぼっちだ」
俺「!? そんなはずはない!!俺には親友がいる。俺を慕ってくれる仲間がいる」
?「だからそれはお前が作り出した幻想なんだよ。いい加減目を覚ませ」
俺「うるさい!黙れ!!!」

26: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:59:00.981 ID:N4Gd38NeM.net
?「そこから抜け出さないとお前は絶対前に進めないぞ。私はお前のためを思って言ってるんだ」
俺「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ」
?「ほら、こっちに来い。何も怖がることはない」
俺「いやだ!!!」

27: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 15:59:44.037 ID:N4Gd38NeM.net
俺「いやだ!!!」
俺「誰か助けてくれ!誰か!」
俺「俺!助けに来たぞ!」
俺「! 俺!来てくれたのか!助けてくれ!」
?「またそうやって逃げようとする」

30: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 16:01:59.674 ID:N4Gd38NeM.net
俺「ほ、ほら!!俺はここにいるじゃないか!!俺の親友が」
?「仕方ない。ちょっと荒療治だが許せ」ゴオオオオオオオオオ
俺「!? うわ! なんだこれ!! 俺!?俺!!!大丈夫か!?」ズボ「・・・え?」
俺「」どろどろどろどろ
俺「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ」
俺「俺が、俺の親友が…溶けていく…俺の親友が溶けていく!!!!!!!!!!」

33: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 16:03:39.644 ID:N4Gd38NeM.net
俺 俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺
俺俺オレ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ俺
俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺俺俺
オレ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ俺 俺
俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺俺俺オ
レ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ「」どろど
ろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろろどろどろろどろ
俺「アアアアアアアアアアアアアアアアアアァアァァァァァッァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

37: VIPがお送りします 2015/10/07(水) 16:05:37.844 ID:N4Gd38NeM.net
?「これがお前が作り出したもののすべてだ」
?「お前は今まで現実から目を背けて生きてきた」
?「でも現実から逃げてたら何も変わらない」
?「むしろ私がこうやって助けに来たことを幸せだと思うんだな。」
?「さあ!目を覚ませ」
俺「いやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
                                
                                完

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