author_0214のSS・WEB小説まとめ一覧
一台のシルバーカー
1: ◆Xz5sQ/W/66 2016/08/01(月) 13:54:14.37 ID:2/YuYt880
===
山道に、シルバーカラーの車が一台。
外観はひと昔前に流行った渋めなデザインで、
いかにも落ち着いた雰囲気のある車であった。
今、シルバーカラーの車は路肩に停車した状態で、
連絡を取ったロードサービス会社の車がやって来るのを待ちながら、
先ほど寄ったスタンドでの会話を思い出していた。
山道に、シルバーカラーの車が一台。
外観はひと昔前に流行った渋めなデザインで、
いかにも落ち着いた雰囲気のある車であった。
今、シルバーカラーの車は路肩に停車した状態で、
連絡を取ったロードサービス会社の車がやって来るのを待ちながら、
先ほど寄ったスタンドでの会話を思い出していた。
魔導士と少年
1: ◆Xz5sQ/W/66 2016/07/09(土) 12:12:37.55 ID:flvO5Y2I0
===
「俺を弟子にしてくれ」と、押しかけて来るなり少年は言った。
「そいつは無理な話じゃよ」と、押しかけられた魔導士は言い切った。
「どうしてさ」と魔導士を睨み付けるようにして、勢いよく少年が詰め寄る。
「金ならあるぞ。ほらっ! 俺は金貨を沢山持っているんだ!」
身なりのよい少年は、肩から下げていた上等な革であつらえられた鞄から、
腹いっぱいに膨れた小銭入れを取り出してそう言った。
そして金貨の入った袋は言葉通りに、少年が手を振る度にジャラジャラと、気持ちの良い音を部屋中に響かせた。
「俺を弟子にしてくれ」と、押しかけて来るなり少年は言った。
「そいつは無理な話じゃよ」と、押しかけられた魔導士は言い切った。
「どうしてさ」と魔導士を睨み付けるようにして、勢いよく少年が詰め寄る。
「金ならあるぞ。ほらっ! 俺は金貨を沢山持っているんだ!」
身なりのよい少年は、肩から下げていた上等な革であつらえられた鞄から、
腹いっぱいに膨れた小銭入れを取り出してそう言った。
そして金貨の入った袋は言葉通りに、少年が手を振る度にジャラジャラと、気持ちの良い音を部屋中に響かせた。