ジン「ウォッカ、ウエイトトレーニングをするぞ」ウォッカ「へい兄貴！」【名探偵コナンSS】

2018年12月23日

ジン「ウォッカ、ウエイトトレーニングをするぞ」ウォッカ「へい兄貴！」

ジン「仕事終わりに米花市民体育館に行くぞ。準備しておけ」

ウォッカ「了解ですぜ。しかしまたなんで急にウエイトトレーニングなんて」ｸﾋﾞｶｼｹﾞｰ

ジン「俺たちは体が資本だからな。常に鍛えておかねーとな。」

ジン「最近は仕事が忙しくてなかなかトレーニングできなかったが、たまには仕事終わりにジムに行くのもいいだろう。」

ジン「それにウォッカ、最近お前の体だらしねえぞ。まさかトレーニングを怠ってるんじゃねえだろうな」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ウォッカ「うっ、そ、それは…、すいやせん、兄貴！」

ジン「ふん、まあいい。とにかく仕事が終わったら一緒に行くぞ。今日は定時であがれるはずだからな。」

17時過ぎ　ポルシェ356Aにて

ウォッカ「俺今までトレーニングはランニングマシンとか腕立て、腹筋ぐらいしかやったことないんで、ジムなんて行くの初めてですぜ。」

ウォッカ「でも初心者には敷居が高そうなイメージですけど…」

ジン「確かに会員制のジムなんかは初心者にはちょいと近寄りがてえかもしれねえな。それに金も毎月いくらとかでかなりとられる。」

ジン「仕事が忙しくてほとんど行けなかったら金の払い損になっちまう」

ジン「だが、米花市民体育館なら一回200円で利用できて、かなりリーズナブルだからな。」

ウォッカ「それに利用するときに金を払うんなら融通がききますしね。」

ジン「ああ。お、もうすぐ着くぞ。」

米花市民体育館にて

ジン「すみませーん、大人二人です。ああ、初めてではないから利用方法は大丈夫だ。」

ウォッカ「兄貴、まずは何からやりやすか」ﾜｸﾜｸ

ジン「待てウォッカ、まずは使用にあたっての注意事項を説明してやる。」

ジン「まずタオルは必ず持ち歩け。自分が使った器具についた汗はタオルで拭くようにしろ。そうすればみんなが気持ちよく使える。」

ジン「次にいくら混雑していても、絶対に場所取りや器具の確保はするな。ベンチプレスの台に荷物を置いて確保したままスクワットをするなんて非常識な真似するんじゃねえぞ。」ｷﾞﾝｯ

ウォッカ「わ、わかりやしたぜ兄貴」

ジン「ここは市民体育館、つまり市民の憩いの場だ。みんなが気持ちよく使えるようにしねえとな」

ジン「今日は空いてるみてえだな。よしウォッカ、まずはベンチプレスからやるぞ。」

ウォッカ「へい。しかし兄貴、まずは何キロくらいでやればいいんですかい」

ジン「そうだな、とりあえずは60キロで10回5セットでやってみろ。重すぎたり軽すぎたりしたら次のセットからかえればいい。」

ジン「ちなみに10回やる時は8回目くらいで上がらなくなって、最後は補助してもらいながらあげるくらいがちょうどいい。」

ウォッカ「わかりやした、とりあえずやってみますぜ。」

5セット終了後。

ウォッカ「ふぅ～、まさか最初60キロで10回できたのに最後は40キロで10回できねえとは思いませんでしたぜ。」

ジン「それだけしっかり追い込めたってことさ。次は俺の番だな。ウォッカ、あっちから20キロプレートを二枚持ってきてくれ。その間にアップを済ませておく。」

ウォッカ「ところで兄貴、兄貴は何キロからやるんですかい」

ジン「今日は久しぶりだからな。とりあえず120キロから始めようと思う。」

ウォッカ「す、すげえ。俺の二倍じゃないですかい。さすがですぜ兄貴！」

ジン「ふん、俺をおだてても何もでてこねえぞ。」ﾆﾔﾘ

ジン「よし行くぞ。フン、フン・・・・・・」

5セット後

ウォッカ「すげえですぜ兄貴。俺も補助するのにせいいっぱいでしたぜ。」ｾﾞｰﾊｰ

ジン「ふん、ご苦労だったな。俺の大胸筋もまるで死にかけのネズミが最後の死に花を咲かせるようにピクピクしている。今日はよく追い込めたな」

ウォッカ「次は何をやるんですかい」

ジン「ああ、次はラットプルダウンをやるぞ。背中の筋肉を鍛える。」

ジン「ん、マシンがあいてないな。ちょっと声をかけてくるか。すみませーん、後どれくらいで終わりますか。そうですか。じゃあ終わったら使わせて貰おうか。」

???「わかったわ。お兄さんいい体してるわね。私の後輩にも見習わせたいわ」

ジン「ふん、職業柄鍛えているんでな」

ジン「後５分ほどで終わるそうだ。それまでしっかりストレッチをしておけ。」

ジン「トレーニング場では今みたいなコミュニケーションも大事だ。ああすることで円滑にマシンが使えるからな。」

???「佐藤さーん、お待たせしました。ん、あの人がたい良いですねー」

???「本当ね。高木君も少しはあの人を見習いなさい。」

ジン「ラットプルダウンはマシンを使うが、マシンだとさっきのベンチプレスとは違って重さを変えやすいし細かい設定もしやすい」

ジン「自分で重さを変えながら、１０回くらいできそうな重さを探してやってみろ、ウォッカ」

ウォッカ「わかりやした。バーを持って下げればいいんですよね」ﾖｲｼｮ

ジン「ん、待てウォッカ。肩に力が入りすぎだ。それだとうまく背中に筋肉にこない」

ジン「バーを持ったら肘を真下に下げる、肘と背中でものを挟むイメージでやると背中にきやすいぞ。あとは難しいがなるべく腕に力をこめないことだ」

ウォッカ「へい。お、兄貴の言うとおりにやったら結構ハードになりやしたぜ」ﾋｰ

一時間後

ウォッカ「ふー。いろんなトレーニングをやりやしたね、兄貴」

ウォッカ「でも今日はスクワットとか足のトレーニングはしないんですかい。」

ジン「ああ。一回で多くの箇所をやりすぎると、効率が悪いからな。」

ジン「ウォッカ、トレーニングをして筋肉が強くなるメカニズムはもちろんわかっているな」

ウォッカ「そ、それが・・・そういうのには疎くて」ﾃﾍﾍ

ジン「たく、しょうがねえな。一回しか言わねえからよくきいとけよ」

ジン「まず筋肉はトレーニングをすることで破壊される。その破壊された筋肉は修復されるときに強く生まれ変わる。ざっとこんな感じだ」

ジン「ただ、修復されるには十分な栄養と休息が必要だ。だいたい４８時間ほど必要だと言われている。」

ウォッカ「なるほど。つまり上半身のトレーニングをして修復させている間に、下半身のトレーニングをすれば効率が良いってわけですね、兄貴!」

ジン「その通りだ。ちなみに意識のたけえ奴は上半身を腕、肩、背中、胸筋なんて風にもっと細かくわけてトレーニングしたりもする」

ジン「つまりトレーニングして破壊された筋肉が修復されるには、十分な栄養と休養が必要ってことだ」

ジン「最後に体幹トレーニングをやって終わりにするぞ、ウォッカ」

ウォッカ「へい兄貴。しかし体幹ってのはようするに腹筋のことですかい」

ジン「まあ間違いではない。体幹という言葉にも幅広い意味があるからな。今日は腰回りのトレーニングだと思ってくれ」

ジン「俺たちの仕事は現場に出るだけではなく、デスクワークもあるからな。腰痛がつきものだ。」

ウォッカ「たしかに、コルンも最近腰が痛いっつってましたぜ。」

ジン「そういう時こそ体幹トレーニングだ。体幹を鍛えてもし周りを固めれば、腰痛も抑えられる。筋肉でコルセットを巻くようなかんじだな。」

ウォッカ「しっかし、体幹トレーニングもかなりきついんすね。」

ジン「一見地味なトレーニングもやり方を極めればそうとうくるからな。その分しっかり鍛えられたってことだ」

ジン「さてウォッカ。トレーニングが終わったら第一にやるべきことがある。それは、」

ジン「プロテインの摂取だ」

ウォッカ「プロテインですかい」

ジン「ああ、さっき筋肉には栄養が必要だと言ったが、その必要な栄養とはプロテイン、つまりたんぱく質のことだ」

ジン「その摂取のタイミングも、トレーニング終了後３０分以内がゴールデンタイムと呼ばれて理想的だ」

ジン「さあ、はやくプロテインを飲みに行くぞ」

ウォッカ「す、すいやせん兄貴、俺今日プロテイン持ってきてないんです」

ジン「なに」ｺﾞｺﾞｺﾞ

ウォッカ(やべ、怒られる)

ジン「ウォッカ、俺の余っているプロテインをやる。心配するな」

ウォッカ「あ、兄貴・・・ありがとうございます」

ジン「ふん、勘違いするな。たまたまその味に飽きていらなくなっただけだ」ﾂﾝ

ジン「これはDNSのホエイ１００というプロテインだ。一番オーソドックスといっても過言ではない」

ジン「値段は3キロで一万円ちょっとで、まあプロテインにしちゃ安いほうだ」

ウォッカ「しかし兄貴、プロテインといえばまずいイメージがありますぜ」

ジン「ふん、心配するな。そのプロテインのパッケージをよく見てみろ」

ウォッカ「こ、これは・・・」

ウォッカ「チョコ味って書いてありますぜ」

ジン「ああ、最近のプロテインは味がついているものが多い。」

ジン「特にこのホエイ１００は味が豊富で、チョコ、バニラ、カフェオレ、レモン、バナナ、イチゴ、マンゴー、抹茶なんかがある」

ジン「まあ説明はあとだ。とにかくさっさとプロテインを飲んじまうぞ」

ウォッカ「めちゃくちゃうまいですぜ。プロテインがこんなにうまいなんてしらなかったですぜ」

ジン「ああ、下手したら市販のジュースなんかよりこっちのがうまいからな。ジュースの代わりにプロテインを飲めばダイエットにもなる」

ジン「朝飯を食う時間がなくても、プロテインを飲むだけでだいぶ変わるからな」

ジン「ちなみにプロテインにも種類があって、味が全くないプロテインもある。だがこれは正直に言っておいしくない」

ジン「その分値段はかなり安価だが、熟練者ならともかく初心者だったら味がついてるほうが楽しくトレーニングができるだろう」

ジン「ソイプロテインなんてのもあって、これは文字通り大豆から作られたプロテインだ。」

ジン「これも一般的なホエイプロテインより安いが味は劣る。だが吸収がゆっくりだという特徴があり、美容目的で飲むやつも多い」

ウォッカ「なるほど、参考になりますぜ」ﾌﾑﾌﾑ

プロテインの作り置きは雑菌が繁殖しまくるからNGだぞ
作ったらすぐ飲むようにしような

>>43
ジン「大丈夫だ。俺たちは飲む直前にシェイカーに粉を入れて、ウォータークーラーの水で溶かして飲んでいる」

ジン「ちなみにプロテインの作り置きはたんぱく質が水に溶けちまっておしゃかになるなんて話もきいたことがあるな」

ウォッカ「もちろんシェイカーも清潔なやつを使ったぜ」

>>48
さすがの兄貴だぜ

シェイカーの有用性も説いてくれるとありがたいぜ
ペットボトルで代用したら綺麗に溶けなくてダマダマがえらいことになっちまうからな

>>50
ジン「ペットボトルを使っただと。口が狭いからプロテインをいれにくいだろうが。もちろんそういう時にこぼした粉はきちんと掃除したんだろうな」ｺﾞｺﾞｺﾞ

ジン「容器で溶けやすさが変わるなんざきいたことなかったが、シェイカーの中に入れることで粉を溶けやすくさせる道具ならあるぞ」

ジン「ちなみにプロテインの種類や味によっても溶けやすさは変わるから注意するんだな」

>>52
味で溶けやすさ変わるなんて初耳ですぜ兄貴！

>>56
ジン「具体例をあげると、DNSのホエイ１００だと、レモン味はかなり溶けにくい。それ以外の味は支障なく飲める」

ジン「ウイダーのプロテインは、ココア味は溶けやすいが、ピーチ味は溶けにくい」

注　あくまでジン個人の感想です

ジン「プロテインも飲んだことだし、シャワーを浴びてさっさと帰るぞ」

ジン「プロテインだけじゃなくしっかり飯を食うことも大事だからな」

ウォッカ「へい兄貴」

ジン「余談だが、ベジタリアンのスポーツ選手はソイプロテインを飲むらしいぞ」

ウォッカ「うおっ、ベンチプレスをやったせいでハンドルが握れないですぜ」

ジン「ふん、それだけよく追い込めたってことさ。どけ、俺が運転してやるからお前は休んでろ」

ウォッカ「すいやせん、兄貴」

ジン「ちなみにベンチプレスの後は自転車のハンドルも扱いづらいから気をつけろよ」

ウォッカ「ところで兄貴、今日の夕飯は何にしやすかい。トレーニングのあとだからがっつり揚げ物でも食べますかい」

ジン「まて、揚げ物はトレーニング関係なくお前はいつも食ってるだろうが。だからだらしない体になるんだぞ。」

ウォッカ「うっ」ｽﾞﾎﾞｼ

ジン「それに夕飯はもう用意してある。トレーニングのあとにもってこいのメニューがな」ﾆﾔﾘ

ウォッカ「本当ですかい、今から楽しみですぜ」

ジン「トレーニングの後すぐにプロテインを飲んだり家に帰って飯を食えないっていう場合にはコンビニを活用するのもありだ」

ジン「例えばコンビニには500mlのザバスのプロテインが売ってる。フルーティだがすっきりしていて、ほどよい酸味が良いアクセントになっている」

ウォッカ「コンビニといえばサラダチキンですぜ」

ジン「ああ、何と言ってもたんぱく質が豊富だからな」

ジン「あとはいかそーめんなんかもたんぱく質が豊富だ。」

ジン「100%のオレンジジュースも疲労回復には良い。」

ジン「世間じゃあ糖質制限なんて言って炭水化物は忌避されているが、必要なえいようだからな」

ウォッカ「ようはバランスが大事ってことですよね」

ジン「ちなみにウォッカ、酒を飲むと筋肉が分解されてしまうんだぞ」

ウォッカ「そ、そうなんですかい」

ジン「ああ、だからトレーニングでいい汗かいたからといって、今晩は酒は控えとけ」

ウォッカ「わ、わかりやした」

ジン「お、もうすぐアジトにつくぞ」

ウォッカ「いやあ、腹減りましたぜ、兄貴」

ジン「安心しろ、冷蔵庫に作り置きしてあるからすぐに食える。むっ」

ベルモット「あら二人ともおかえり。私最近エクササイズはじめてさあ。さっき終わったんだけど冷蔵庫においしそうな食べ物が作り置きしてあったから食べちゃったわよ」

ウォッカ「俺の夕飯が・・・」ｸﾞｩｰ

ジン「ベルモット、やはり貴様は油断ならない女だな」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

完

こいつら一緒にイオンに買い物行ったりステーキ作ったり仲良いな

ジム初心者にはありがたい

ジン「ちなみに今回は10回5セットでやったが、それ以外にも目的に応じて様々なほうほうがある。みんな調べてみてくれ」

最後までありがとうございました。黒の組織ならアジトの中にトレーニング場くらいあるだろっていうつっこみがなくてよかったです。

㈱黒の組織感が強すぎてそのつっこみは思い付かんかったわ

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