大男「トロッコが猛スピードで走ってきた! このままじゃ五人死ぬ! コースを変えりゃ一人死ぬ! どうすりゃいいんだ!?」
1: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:13:35.501 ID:tEEyIIyn01010
大男「――ん?」
ゴォォォォッ!!!
大男「トロッコが猛スピードで走ってきやがった!」
大男(このままじゃ五人死ぬ! かといってコースを変えりゃ一人死ぬ!)
大男(どうすりゃいいんだ!?)
大男「…………」
大男「へっ、そんなの決まってんじゃねえか」
ゴォォォォッ!!!
大男「トロッコが猛スピードで走ってきやがった!」
大男(このままじゃ五人死ぬ! かといってコースを変えりゃ一人死ぬ!)
大男(どうすりゃいいんだ!?)
大男「…………」
大男「へっ、そんなの決まってんじゃねえか」
2: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:17:09.699 ID:tEEyIIyn01010
ゴォォォォォッ!!!
大男「オレが止めるッ!!!」バッ
ガシッ!
大男「ぐっ!?」グンッ
大男(なんつう衝撃だ……!)グググググ…
大男「オレが止めるッ!!!」バッ
ガシッ!
大男「ぐっ!?」グンッ
大男(なんつう衝撃だ……!)グググググ…
5: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:20:16.757 ID:tEEyIIyn01010
ギャギャギャギャギャ……!
大男「ぐぐぐ……!」
大男「ぐぐぐぐぐ……!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャ……!
大男「止める……ッ!」
大男「止まれええええええっ……!!!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
大男「ぐぐぐ……!」
大男「ぐぐぐぐぐ……!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャ……!
大男「止める……ッ!」
大男「止まれええええええっ……!!!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
7: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:23:04.784 ID:tEEyIIyn01010
キキキキキ……!!!
シュゥゥゥゥゥ…
大男「ぐぅぅぅ……」
大男「ハァ、ハァ……と、止まった……」
シュゥゥゥゥゥ…
大男「ぐぅぅぅ……」
大男「ハァ、ハァ……と、止まった……」
10: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:27:33.978 ID:tEEyIIyn01010
ワァッ!!!
五人「俺たちを助けてくれてありがとう!」
一人「コースを変えないでくれてありがとう!」
ワイワイ…
大男「へへっ、みんな無事でよかったぜ!」
大男(しかし、まだ事件が解決したわけじゃねえ……)
大男(トロッコ暴走の原因を突き止めないとな!)
五人「俺たちを助けてくれてありがとう!」
一人「コースを変えないでくれてありがとう!」
ワイワイ…
大男「へへっ、みんな無事でよかったぜ!」
大男(しかし、まだ事件が解決したわけじゃねえ……)
大男(トロッコ暴走の原因を突き止めないとな!)
12: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:30:17.366 ID:tEEyIIyn01010
大男「おい、トロッコ!」
トロッコ「!」ギクッ
大男「なんでこんなことした?」
トロッコ「くっ、壊せ!」
大男「壊さねえよ……」
大男「わけを話せ! おめえは理由もなくこんなことするトロッコじゃねえはずだ!」
トロッコ「…………ッ」
トロッコ「!」ギクッ
大男「なんでこんなことした?」
トロッコ「くっ、壊せ!」
大男「壊さねえよ……」
大男「わけを話せ! おめえは理由もなくこんなことするトロッコじゃねえはずだ!」
トロッコ「…………ッ」
15: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:34:14.260 ID:tEEyIIyn01010
トロッコ「実は……命令されたんだ」
大男「やっぱりな……で、誰にだ?」
トロッコ「……社長」
大男「社長?」
トロッコ「俺を作ったトロッコメーカーの社長だよ……」
大男「な、なんだとう!?」
大男「やっぱりな……で、誰にだ?」
トロッコ「……社長」
大男「社長?」
トロッコ「俺を作ったトロッコメーカーの社長だよ……」
大男「な、なんだとう!?」
16: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:37:09.954 ID:tEEyIIyn01010
大男「人をわざと轢けなんて、なんでまたそんなことを!?」
トロッコ「分からねえ……が、我が社の発展のためだっていわれて……」
トロッコ「俺だってやりたくなかったが……やるしかなかった!」
大男「そりゃそうだろう!」
大男「トロッコが主人に逆らったら、スクラップにされちまうからな!」
大男「お前のような良トロッコにこんなことさせるなんて、トロッコメーカーの社長……許せねえ」
大男「許せねえええええええええ!!!」
トロッコ「分からねえ……が、我が社の発展のためだっていわれて……」
トロッコ「俺だってやりたくなかったが……やるしかなかった!」
大男「そりゃそうだろう!」
大男「トロッコが主人に逆らったら、スクラップにされちまうからな!」
大男「お前のような良トロッコにこんなことさせるなんて、トロッコメーカーの社長……許せねえ」
大男「許せねえええええええええ!!!」
17: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:40:23.212 ID:tEEyIIyn01010
大男「トロッコ!」
トロッコ「!」
大男「お前はここで待ってろ……」
大男「オレがトロッコメーカーの社長になんでそんな命令したか問いただして、ブン殴ってやるから!」
大男「じゃ、行ってくるぜ!」
五人「行ってらっしゃーい!」
一人「お気をつけて!」
トロッコ「!」
大男「お前はここで待ってろ……」
大男「オレがトロッコメーカーの社長になんでそんな命令したか問いただして、ブン殴ってやるから!」
大男「じゃ、行ってくるぜ!」
五人「行ってらっしゃーい!」
一人「お気をつけて!」
19: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:44:13.014 ID:tEEyIIyn01010
<交番>
警官「…………」ピクッ
大男「おまわりさん、聞きたいことがあるんだが」
警官(デカイな……。2メートル10……いや2メートル20センチってところか)
警官「なにを聞きたいのかね?」
大男「トロッコメーカーはどっちにある?」
警官「ああ、それなら……」
警官「…………」ピクッ
大男「おまわりさん、聞きたいことがあるんだが」
警官(デカイな……。2メートル10……いや2メートル20センチってところか)
警官「なにを聞きたいのかね?」
大男「トロッコメーカーはどっちにある?」
警官「ああ、それなら……」
20: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:46:32.247 ID:tEEyIIyn01010
警官「ここから西に4000kmほど行けばいい」
大男「そんなに遠いのか!?」
大男(うむむ、どうしよう……)
大男(行くまでにものすごい時間を食っちまうぞ……)
ゴォォォォォッ!!!
大男「ん?」
大男「そんなに遠いのか!?」
大男(うむむ、どうしよう……)
大男(行くまでにものすごい時間を食っちまうぞ……)
ゴォォォォォッ!!!
大男「ん?」
23: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:49:19.929 ID:tEEyIIyn01010
キキッ!
トロッコ「こんなこったろうと思ったぜ!」
大男「トロッコ!」
トロッコ「会社はものすごく遠いんだ! 乗りな! 連れてってやるぜ!」
大男「ありがとよ!」ドスッ
トロッコ「忘れ物はないか!?」
大男「おう!」
トロッコ「しっかり掴まってろよォ! 飛ばすぜぇ!」
ゴォッ!!!
トロッコ「こんなこったろうと思ったぜ!」
大男「トロッコ!」
トロッコ「会社はものすごく遠いんだ! 乗りな! 連れてってやるぜ!」
大男「ありがとよ!」ドスッ
トロッコ「忘れ物はないか!?」
大男「おう!」
トロッコ「しっかり掴まってろよォ! 飛ばすぜぇ!」
ゴォッ!!!
25: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:51:16.420 ID:tEEyIIyn01010
ゴォォォォォッ!!!
大男「ヒューッ! 速い速い! 新幹線より速いぜぇ!」ガブッ
トロッコ「おいおい、あんまりしゃべるなよ! 舌噛んじまうからな!」
大男「もう噛んだ」
トロッコ「え」
大男「だが、オレは舌も鍛えてあるから大丈夫だ!」
トロッコ「なるほどな!」
大男「ヒューッ! 速い速い! 新幹線より速いぜぇ!」ガブッ
トロッコ「おいおい、あんまりしゃべるなよ! 舌噛んじまうからな!」
大男「もう噛んだ」
トロッコ「え」
大男「だが、オレは舌も鍛えてあるから大丈夫だ!」
トロッコ「なるほどな!」
28: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:54:06.570 ID:tEEyIIyn01010
ゴォォォォッ!!!
トロッコ「本社ビルが見えてきたぞ……どうする?」
大男「決まってる! このまま社長室に突っ込んでくれ!」
トロッコ「ラジャー!」
ギュオオオオオオッ!!!
トロッコ「本社ビルが見えてきたぞ……どうする?」
大男「決まってる! このまま社長室に突っ込んでくれ!」
トロッコ「ラジャー!」
ギュオオオオオオッ!!!
30: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 21:57:27.629 ID:tEEyIIyn01010
<トロッコメーカー>
社長「今頃、あのトロッコは人を轢き終わった頃だな」
秘書「はい、破壊力を知らしめてくれるはずです」
社長「クックック……こうしてトロッコの破壊力を宣伝できれば」
社長「我が社のトロッコを兵器市場に売り込めるというもの!」
社長「そうすれば、我が社はさらに発展するというわけだ! ハッハッハ!」
ドガシャァァァンッ!!!
社長「今頃、あのトロッコは人を轢き終わった頃だな」
秘書「はい、破壊力を知らしめてくれるはずです」
社長「クックック……こうしてトロッコの破壊力を宣伝できれば」
社長「我が社のトロッコを兵器市場に売り込めるというもの!」
社長「そうすれば、我が社はさらに発展するというわけだ! ハッハッハ!」
ドガシャァァァンッ!!!
32: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:01:26.546 ID:tEEyIIyn0
大男「聞いたぜぇ!」キキキィッ
社長「なんだ貴様は!?」
秘書「きゃっ、風でスカートが……」フワッ
社長「むふっ!」
大男「むほっ!」
大男「おっと……てめえ、トロッコを兵器にするなんて許せねえ!」
トロッコ「社長、こんなことやめてくれ! あんたはそんな人じゃないはずだ!」
社長「トロッコ、貴様裏切ったな! スクラップになりたいか!」
トロッコ「人を轢くぐらいなら、スクラップになった方がマシだ!」
社長「貴様ァ……!」
社長「なんだ貴様は!?」
秘書「きゃっ、風でスカートが……」フワッ
社長「むふっ!」
大男「むほっ!」
大男「おっと……てめえ、トロッコを兵器にするなんて許せねえ!」
トロッコ「社長、こんなことやめてくれ! あんたはそんな人じゃないはずだ!」
社長「トロッコ、貴様裏切ったな! スクラップになりたいか!」
トロッコ「人を轢くぐらいなら、スクラップになった方がマシだ!」
社長「貴様ァ……!」
33: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:03:39.104 ID:tEEyIIyn0
大男「社長!」
社長「なんだ!」
大男「オレと勝負しろ! もしオレが勝ったらトロッコを兵器にするなんてやめろ!」
社長「いいだろう……」
社長「トロッコレースで勝負だ! 秘書、私のトロッコを用意したまえ!」
秘書「かしこまりました」
社長「なんだ!」
大男「オレと勝負しろ! もしオレが勝ったらトロッコを兵器にするなんてやめろ!」
社長「いいだろう……」
社長「トロッコレースで勝負だ! 秘書、私のトロッコを用意したまえ!」
秘書「かしこまりました」
34: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:06:32.613 ID:tEEyIIyn0
<レース場>
社長「貴様に乗るのも久しぶりだな。貴様の性能をとくと思い知らせてやれ!」
黒トロッコ「御意」ブオオオン…
大男「絶対勝とうぜ!」
トロッコ「おう!」ブオオオン…
実況『さぁ、二つのトロッコがスタートラインに並び、いよいよレースが始まろうとしております!』
実況『世紀のトロッコレース、勝つのは社長か、それとも大男か!?』
社長「貴様に乗るのも久しぶりだな。貴様の性能をとくと思い知らせてやれ!」
黒トロッコ「御意」ブオオオン…
大男「絶対勝とうぜ!」
トロッコ「おう!」ブオオオン…
実況『さぁ、二つのトロッコがスタートラインに並び、いよいよレースが始まろうとしております!』
実況『世紀のトロッコレース、勝つのは社長か、それとも大男か!?』
36: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:10:33.893 ID:tEEyIIyn0
実況『レディ……ゴー!!!』
社長「ゆけい!」ゴォッ!!!
大男「飛ばすぜぇっ!」ゴォッ!!!
実況『両者一斉に飛び出したーっ!!!』
社長「ゆけい!」ゴォッ!!!
大男「飛ばすぜぇっ!」ゴォッ!!!
実況『両者一斉に飛び出したーっ!!!』
37: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:12:39.069 ID:tEEyIIyn0
ギュンッ!
社長「クックック、その程度か! 早くもだいぶ差がついてしまったぞ?」
大男「は、速い!」
実況『社長の黒トロッコ速い! どんどん差が開いていくぅ~っ!!!』
社長「クックック、その程度か! 早くもだいぶ差がついてしまったぞ?」
大男「は、速い!」
実況『社長の黒トロッコ速い! どんどん差が開いていくぅ~っ!!!』
38: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:15:22.811 ID:tEEyIIyn0
社長「当然だ! この黒トロッコは速さに特化した特注品だからなァ!」
社長「そこらの炭鉱で働いているトロッコなどに負けるはずなかろう!」
社長「このレース、最初から勝者は我々だと決まっていたのだ!」
黒トロッコ「…………」
トロッコ「くっ、すまねえ……!」
大男「なに謝ってやがる! 勝負はこれからじゃねえか!」
トロッコ「大男……」
ゴオォッ!!!
社長「そこらの炭鉱で働いているトロッコなどに負けるはずなかろう!」
社長「このレース、最初から勝者は我々だと決まっていたのだ!」
黒トロッコ「…………」
トロッコ「くっ、すまねえ……!」
大男「なに謝ってやがる! 勝負はこれからじゃねえか!」
トロッコ「大男……」
ゴオォッ!!!
39: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:18:20.788 ID:tEEyIIyn0
実況『さぁ、最初のコーナーに差し掛かります!』
社長(コーナーか……減速せねば)キキッ…
大男「曲がれぇ!」
トロッコ「おう!」
ギュオオッ!
社長(なにっ!? コーナーを減速せずに!? バ、バカな……!)
社長(コーナーか……減速せねば)キキッ…
大男「曲がれぇ!」
トロッコ「おう!」
ギュオオッ!
社長(なにっ!? コーナーを減速せずに!? バ、バカな……!)
40: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:21:12.603 ID:tEEyIIyn0
実況『大男、最高速でコーナーを曲がり、一気に追いついたァ! これは分からなくなってきた!』
社長「な、なぜだ!? なぜ減速せずに曲がれたのだ!?」
大男「オレはでかくて重いから、その分車体が安定してるのさ!」
大男「そしてなにより、オレはこいつを信頼してるからなァ! どんなカーブも怖くねえ!」
社長「……くっ! おい、もっとスピードを上げろ!」ビシッバシッ
黒トロッコ「……御意」ギュンッ
実況『ここでムチが入る! やはり直線では社長が速いッ!』
社長「な、なぜだ!? なぜ減速せずに曲がれたのだ!?」
大男「オレはでかくて重いから、その分車体が安定してるのさ!」
大男「そしてなにより、オレはこいつを信頼してるからなァ! どんなカーブも怖くねえ!」
社長「……くっ! おい、もっとスピードを上げろ!」ビシッバシッ
黒トロッコ「……御意」ギュンッ
実況『ここでムチが入る! やはり直線では社長が速いッ!』
43: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:25:25.604 ID:tEEyIIyn0
実況『さぁ、最後の急カーブ! 両者、この難所をどう突破するのか!?』
ゴォォッ!!!
トロッコ「くそっ、あっちのが速い!」
大男「だが、社長は減速するはず! チャンスはある! 最後まで諦めんな!」
トロッコ「おう!」
社長「…………」
ゴォォッ!!!
トロッコ「くそっ、あっちのが速い!」
大男「だが、社長は減速するはず! チャンスはある! 最後まで諦めんな!」
トロッコ「おう!」
社長「…………」
45: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:28:21.655 ID:tEEyIIyn0
黒トロッコ「社長、ブレーキを――」
社長「減速するな!」
黒トロッコ「無茶だ、社長! ここは一度減速して、最後の直線で勝負を――」
社長「私の命令が聞けんのか!」
黒トロッコ「……了解した」
ギュルルッ!
実況『黒トロッコ、なんと速度を保ったまま最後のカーブに突っ込んだ!』
社長「減速するな!」
黒トロッコ「無茶だ、社長! ここは一度減速して、最後の直線で勝負を――」
社長「私の命令が聞けんのか!」
黒トロッコ「……了解した」
ギュルルッ!
実況『黒トロッコ、なんと速度を保ったまま最後のカーブに突っ込んだ!』
46: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:31:23.440 ID:tEEyIIyn0
ギャルルルッ! スガァンッ!
実況『黒トロッコ、クラァァァッシュ! 線路の外に吹っ飛んだァァァ!!!』
社長(しまった! やはり私のテクニックでは曲がり切れなかったか!)
社長(あの大男に妙な対抗心を燃やしてしまったことが、運の尽きだったか……!)
社長(私は……ここで死ぬのか……)
社長(トロッコに人を轢けなどと命令した報いか……)
実況『黒トロッコ、クラァァァッシュ! 線路の外に吹っ飛んだァァァ!!!』
社長(しまった! やはり私のテクニックでは曲がり切れなかったか!)
社長(あの大男に妙な対抗心を燃やしてしまったことが、運の尽きだったか……!)
社長(私は……ここで死ぬのか……)
社長(トロッコに人を轢けなどと命令した報いか……)
47: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:34:28.674 ID:tEEyIIyn0
ガシィッ!!!
大男「ぐっ!」
実況『大男がトロッコに乗りながら、社長と黒トロッコをつかんだ!』
大男「うおおおおおおっ!」グイイッ
ズシンッ!
実況『しかも、見事に社長と黒トロッコを着地させたァ! なんというパワーだァァァ!!!』
大男「ぐっ!」
実況『大男がトロッコに乗りながら、社長と黒トロッコをつかんだ!』
大男「うおおおおおおっ!」グイイッ
ズシンッ!
実況『しかも、見事に社長と黒トロッコを着地させたァ! なんというパワーだァァァ!!!』
48: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:37:12.900 ID:tEEyIIyn0
社長「ハァ、ハァ、ハァ……」
社長「なぜ助けた? 我々など助けず、ゴールすればよかったものを……」
大男「へっ、んなこと決まってらぁ!」
大男「おめえはトロッコの生みの親みたいなもんだ……」
大男「親友のオヤジを……見殺しにはできねえだろ?」
社長「ぐうっ……!」
黒トロッコ「社長!」
秘書「社長!」
社長「ああ、分かっている……私の完敗だ」
社長「なぜ助けた? 我々など助けず、ゴールすればよかったものを……」
大男「へっ、んなこと決まってらぁ!」
大男「おめえはトロッコの生みの親みたいなもんだ……」
大男「親友のオヤジを……見殺しにはできねえだろ?」
社長「ぐうっ……!」
黒トロッコ「社長!」
秘書「社長!」
社長「ああ、分かっている……私の完敗だ」
52: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:42:09.000 ID:tEEyIIyn0
大男「ってことは――」
社長「むろん、我が社の兵器市場参入は撤回する! これからは平和なトロッコメーカーを目指す!」
大男「やったぜ!」
トロッコ「大男、ありがとう!」
大男「オレのおかげじゃねえ……お前が頑張って走ったからだろうが!」
社長「…………」
秘書「社長、心なしか表情が晴れ晴れなさってますわ」
黒トロッコ「これからもあなたについていきます」
社長「二人とも、ありがとう……」
社長「むろん、我が社の兵器市場参入は撤回する! これからは平和なトロッコメーカーを目指す!」
大男「やったぜ!」
トロッコ「大男、ありがとう!」
大男「オレのおかげじゃねえ……お前が頑張って走ったからだろうが!」
社長「…………」
秘書「社長、心なしか表情が晴れ晴れなさってますわ」
黒トロッコ「これからもあなたについていきます」
社長「二人とも、ありがとう……」
54: VIPがお送りします 2018/10/10(水) 22:46:02.343 ID:tEEyIIyn0
大男「んじゃあ、仲間達のところに帰るか!」
トロッコ「おう! 乗ってけドロボー!」
ゴォォォッ!!!
こうして、長年人々を悩ませ続けた「トロッコ問題」はついに解決したのであった……!
― 完 ―
トロッコ「おう! 乗ってけドロボー!」
ゴォォォッ!!!
こうして、長年人々を悩ませ続けた「トロッコ問題」はついに解決したのであった……!
― 完 ―