ウッマ「ちょｗｗｗ誰が『シルバーコレクター』やねんｗｗｗｗｗｗ」

2018年12月13日

1994年　春―――

ウッマ「生まれたで」

牧夫「うんうん　流石良血統の仔は雰囲気あるなぁ」

ウッマ「せやろか」

牧夫「ちょっと細いし小柄やけど　まぁなんとかなるやろ」

1995年　秋―――

ウッマ「引っ越ししたで　馴致やら調教やら言うてたけどもなにするんやろ」

助手「じゃあこれつけて」帯ｸﾞｲｰ

ウッマ「なんやこれｗｗｗ　おもろいやんけｗｗｗ」

助手「乗るよ」ｻｯ

ウッマ「なにすんねん！やめぇや！！」ﾋﾋｰﾝ

助手「うわっ！　……大人しいフリして荒っぽいやっちゃなぁ」

1996年　冬―――

ウッマ「初レースや」

ウッマ「おっ　あの姉ちゃんかわええやんけ」

ウッマ「あかんレース始まっとったわ」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

ウッマ「負けか　まあええやろ」

ウッマ「またレースか　だるいなぁ」

ウッマ「なんか足も痛いし　軽くでええやろ」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

獣医「炎症を起こしているね　しばらく休もう」

ウッマ「へーい」

明けて　1997年―――　

ウッマ「そろそろ勝つか」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

騎手「最終コーナーだ　（右に）曲がるよ！」

ウッマ「おかのしたｗｗｗｗｗｗ」（ﾋﾀﾞﾘﾆ）ｸﾞｲｰﾝ

騎手「逆ゥ！！」ﾄﾞｼｰﾝ

ウッマ「あかん振り落してしもうた」

調教師「なにしてんねん　偉い人から怒られたで　再審査通るまで出走停止や」

ウッマ「へーい」

1997年　春―――

ウッマ「あの後3回走ってようやく勝ったで」

騎手「君が真っ直ぐ走ってくれればもっと楽に勝ててたけどね」

ウッマ「だって真っ直ぐ走ったら兄さんめっさケツ叩くやんけ」

騎手「当たり前だよ！ｗｗｗ」

ウッマ「まあええわ　次も真面目に走ったろか」

ウッマ「あっさり2勝目だわ　これでワイもダービーに出られるやろか」ﾊﾅﾎｼﾞｰ

騎手「無理に決まってるだろ！　この分だと夏に北海道で条件レースだね」

ウッマ「カニ喰いたい」

騎手「ちょｗｗｗ草食動物が何言ってるのｗｗｗ」

1997年　夏―――

ウッマ「味噌ラーメン喰いたい」

騎手「はいはい　いいから走るよ」

ウッマ「勝ったでｗｗｗ」

騎手「うん上出来だね　秋の初戦次第では菊花賞に間に合うかも」

ウッマ「えーあのレース距離長いやんか　もっと楽なとこないんか」

騎手（こいつｗｗｗｗｗｗ）

1997年　秋―――

ウッマ「トライアルレースは4着か　これで菊花賞は出場せんくて済むな　むひひひｗｗｗｗ」

調教師「なんか枠に欠員が出て出られることになったぞ」

ウッマ「ファーｗｗｗｗｗｗ」

調教師「頼んだぞ」

ウッマ「無理無理ムリのかたつむりですわｗｗｗ」

調教師「お前本当は実力あるんだぞ　いいから真面目に走ってこい」

ウッマ「へーい」

1997年　菊花賞―――

ウッマ「行くで」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

ウッマ「負けや」

ウッマ「まあええか　そのうちまた勝てるやろ」

騎手「このレースは一生に一回しか出られないよ」

ウッマ「」

1997年　冬―――

ウッマ「またレースや」

ウッマ「何やろ　イライラするな」ｲﾗｲﾗ

ウッマ「隣のウッマ噛んだろかなｗｗｗ」

騎手「やｗｗｗめｗｗｗろｗｗｗｗｗｗ」

1998年　天皇賞・春―――

ウッマ「あれ？ワイあの後1勝もしてへんのに　なんでこんな大レースにエントリーされとんねん」

調教師「お前は重賞レースで2着に入ってるからな」

ウッマ（そんなルール聞いてへんで　まぁ軽～く流せばええか）

ﾄﾞﾝｯ

ウッマ「なんやねん！痛いやないかい！」

ブライト「ん？　ああすまない　小さくて気が付かなかったよ」

ウッマ（ｲﾗｯ）

ブライト「君もレース出るの？ケガしないようにね」

ウッマ（ちょｗｗｗ頭きたわｗｗｗｗｗｗあいつだけは絶対にブッ●したるわｗｗｗｗｗｗ）

ウッマ「いた！！」

ブライト「お先に」ﾋﾞｭｰﾝ

ウッマ「あっ！まてやコラ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

騎手（あれｗｗｗすごいやる気ｗｗｗｗｗｗ）

ウッマ「死いぃぃぃぃねぇぇぇぇぇ！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ブライト「フッ…甘い！」ﾋﾞｭｰﾝ

ウッマ「あかん　負けた……くっそ2着やんけ」

ﾜｰﾜｰﾜｰ
ﾄﾞﾖﾖﾄﾞﾖﾄﾞﾖ

騎手「ウッマ君　凄い番狂わせだよ！よくやったね！」

ウッマ「おっマジで？」

ウッマ（何や　褒められるのも悪くないもんやな）

1998年　宝塚記念―――

ウッマ「よっしゃ勝つで！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

スズカ「……」ｷﾞｭｲｲｰｰｰﾝ

ウッマ「なんやあいつ！早っ！！人間のスピードやないで！！」

騎手（……馬です）

ウッマ「今回も2位か　まあこれはしゃあないやろ」

1998年　天皇賞・秋―――

スズカ「……！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ウッマ（ん？なんや今見覚えのあるニキがいたような）

ウッマ「あかん　よそ見しとったわ　行くで！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

騎手（うーん　相変わらず気持ちのムラが凄いなぁ……）

ウッマ「今回も2位か　まあこれはしゃあないやろ」

騎手（それでも大レースで立て続けに連対（>>2位以内）に入るんだから潜在能力はあるんだよなぁ……）

1999年　天皇賞・秋―――

ウッマ「ちょｗｗｗｗｗｗ活躍せんかったら時間が1年も進んどるｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ「まぁずーっと3着以下やったし残当」

スペ「あっそこの兄さん　アニメとか見ます？」

ウッマ「何の話や」

スペ「あっ何でもない　こっちの話です」

ウッマ「君速そうやな　でかいレース勝ってるんか？」

スペ「えっと　ダービーと　今年の春の天皇賞ですね」

ウッマ（な……ガチ勢やんけ……）

スペ「えっと　兄さんの勝ちレースは？」

ウッマ「……」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

スペ「えっ？」

ウッマ「900万下条件・阿寒湖特別や……」

スペ「！！？」

スペ（逆にすごい）

スペ「行きますよ兄さん！」ｷﾞｭｲｰｰﾝ

ウッマ「望むところじゃぁ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

スペ（くっ速い！これは全力で行かないと！！）ｷﾞｭｲｰｰｰﾝ

ウッマ（リア充は●ねぇぇぇえええええ！！！！）ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ウッマ「くっそー！また2着やんけ！！」

スペ「はぁ……はぁ……兄さん凄いっすね　競ったおかげでレコードタイム出たっすよ！」

ウッマ「嫌味か！」

スペ「」

ウッマ「今日は休みや　新聞でも読むやで」ﾊﾟﾗｯ

ウッマ「ちょｗｗｗｗｗｗ『シルバーコレクター』って誰のことやねんｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ「好きでやっとるんちゃうわいｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ「まぁみんなネタにしてイジってくれとるわけやし　ええか」

2000年　春―――

ウッマ「あかんｗｗｗ　活躍せんと　どんどん時間だけが進んでいくで」

ウッマ「今日は重賞とはいえ土曜日のレースやし　大したライバルもおらん」

ウッマ「勝てるやろ　たぶん」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

ウッマ「勝ったで」

ﾜｧｰ!ﾜｧｰ!ﾜｧｰ!ﾜｧｰ!
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ウッマ「ちょｗｗｗなんでこんなスケジュール谷間のハンデ戦に　大観衆詰めかけとんねんｗｗｗｗｗｗ」

調教師・厩務員・他関係者一同「うおおおおおおーーーーん；；」

ウッマ「みんな号泣しとるｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ（みんな3年近くも勝てへんかったワイを見捨てず……あんなに喜んでくれるんか）

ウッマ（……おおきにやで）

2001年　年明け―――

ウッマ「あかんｗｗｗまためっちゃ時間だけが過ぎとるｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ「まぁ去年はゴッツい奴がタイトル総ナメにしてたししゃあないか」

オペラ『我が生涯に一片の悔いなし！』

ウッマ「これでワイも7歳か……だいぶオッサンになったし　そろそろ引退しろとか言われるんやろか」

調教師「お前全然身体衰えてないな　今年こそデカい所頼むで」

ウッマ「ファーｗｗｗｗｗｗ」

ウッマ「ん？なんや体が軽いような気がするで」

ウッマ「ちょｗｗｗあっさり重賞レース勝ったやないかい！」

調教師「やるやん　ウッマこれ参加するで」

ウッマ「何ですのん？」ﾍﾟﾗｯ

　『アラブ首長国連邦開催　ドバイシーマクラシック（国際Ｇ2）』

ウッマ「ちょｗｗｗ海外レースとかパネぇｗｗｗｗｗｗ」

2001年　春　ＵＡＥ・ドバイ―――

ウッマ「さてビーチ行ってチャンネーをナンパするやで」

騎手「はいはいレースするよ」

ファンタ「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ウッマ「なんや　えらいごっつい馬おるなぁ」

騎手「ああ彼は」

騎手「去年のワールドチャンピオンだね」

ウッマ「」

ウッマ「そんなん勝てるかーいｗｗｗｗｗｗ」

騎手「まぁ僕らはブービー人気だし　気楽に行こう」

（死闘）

ファンタ「！？」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ウッマ「」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ウッマ「ちょｗｗｗｗｗｗ勝ったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

騎手「すごいよ！ウッマ君！！」

ウッマ「ファーｗｗｗｗｗｗワイどないなってんねんｗｗｗｗｗｗ」

騎手「何だかんだ言いながら努力してきたもんね　おめでとう」

ウッマ「ちょｗｗｗ　やめーやｗｗｗｗｗｗ」

2001年　秋―――

ウッマ「ドバイ帰りのワイが通りますよっと」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

騎手（まずい……また斜行する悪い癖が……）

ﾄﾞﾝｯ

オペラ「効かぬ！……きかぬのだ……！！」

トップ「グエー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ウッマ「よっしゃ勝ったで！」

☆　　☆　　☆　

審判「失格です」

ウッマ「ファーｗｗｗｗｗｗ」

オペラ（まさかあいつに先着されるとは……あの歳でさらに強くなったというのか！？ありえんな……）

2001年　冬―――

ウッマ「結局あのレースの後も大して活躍できんかったなぁ……」

ウッマ「こないだのジャパンカップで49戦目かぁ……思えばよう走ったもんやで　全然勝てんかったけども」

ウッマ「さて……そろそろ引退してのんびり……ん？なんやこれ」ﾍﾟﾗｯ

　『香港シャティン競馬場開催　香港ヴァーズ（国際Ｇ1）』

ウッマ「ファーｗｗｗｗｗｗまだ走るんかーいｗｗｗｗｗｗ」

2001年　年末　香港・シャティン―――

騎手（49戦して6勝　大レースでは善戦が多いがＧ1勝ちはなし……）

騎手（ホント良く頑張っている　人気者だし何とか勝たせてやりたいが……）

ウッマ「さーてチャイナ姉ちゃんナンパしてくるやでーｗｗｗ」

騎手（そうだ！）

騎手「ウッマ君　いいことを教えてあげよう」

ウッマ「なんですのん？」

騎手「君が今日勝てば　種牡馬になれる　つまり……」

ウッマ「つまり……？」ｺﾞｸﾘ

騎手『牝馬と×××し放題！！』

ウッマ「！！！！！！！！！！！」

ウッマ「なんや……力が漲ってきたでぇ……」ﾑｸﾑｸ

騎手「待てｗｗｗ気が早いよｗｗｗｗｗｗ」

騎手（―――泣いても笑っても最後の直線！）

騎手「いくよ！！」

ウッマ「うおおおー！！ハーレムじゃぁーー！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

騎手（いかんまた進路ヨレてる　……ここでも悪癖が！）

騎手「いい加減にしろ！男なら最後ぐらい決めて見せろッ！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ

ウッマ「！！」

ウッマ（せや　みんなワイに期待してこんな海外まで送り出してくれてるんやないか）

ウッマ（ここで負けたら男がすたるっちゅうもんや！！）

ウッマ「うおおおおおおお！！！」ｷﾞｭｲｰｰｰﾝ

騎手（よし！！！持ち直した！　……届くか！？）

騎手（駄目か！？）

ウッマ「ぬうおおおおおおお！！！！」ﾋﾞｭｰｰｰﾝ

騎手（なんだこの加速は！？うわぁああああ！！）

ウッマ「真っ白に……燃え尽きたぜェ……」ｼｭｳｳｳｳｳ

騎手「ウッマ君やった！」

調教師「うおおおおおおおおん；；」ﾀﾞｰ

厩務員「よくやった！」

関係者「おめでとう！！」

ウッマ（なんや……？ワイ勝ったんか！？）

ウッマ（みんな……喜んでくれてる）

ウッマ「へへ……やったぜ」

ウッマ「こうしてワイは50戦目にして劇的にＧ1レースを勝利　現役を引退して種牡馬として第二の人生を歩むこととなったんや」

ウッマ「さーてハーレムの始まりや　どんなお相手が待ってるやろなぁ……ｸﾞﾌｸﾞﾌﾌﾌﾌﾌ」ｶﾞﾁｬ

ウッマ「！？」

　※まめちしき：繁殖牝馬について
優秀な血統・能力を持つ繁殖牝馬は、10代後半を過ぎても種付けをされることがよくある。
人間の年齢に換算すると、50代～60代に相当する馬齢でも子を宿すのだ。えらいね！

ウッマ♀「うふ～ん♪　よろしくネ☆」

ウッマ「ぎゃああああぁぁぁぁああああああ！！！！！！！」

ええスレや
おつやで

>>44
おつきあいありがとう
かつてステイゴールドとかいう個性派がいたことを
みんなに知ってほしいやで

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