客「ミルクくれよ」酒場マスター「どのミルクにするんで?」客「は?」
1: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:40:05.496 ID:4e7kTvkY0.net
酒場――
ギィィ…
マスター「いらっしゃい」
客「へえ、いい雰囲気の店だね」
マスター「ありがとうございます……で、何を飲みます?」
客「あいにく今日は酒って気分じゃなくてね……ミルクくれよ」
マスター「え?」
ギィィ…
マスター「いらっしゃい」
客「へえ、いい雰囲気の店だね」
マスター「ありがとうございます……で、何を飲みます?」
客「あいにく今日は酒って気分じゃなくてね……ミルクくれよ」
マスター「え?」
5: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:43:00.619 ID:4e7kTvkY0.net
客「おやおや、この店にはミルクねえのかい? 坊やはお呼びじゃないってか?」
マスター「いや、あるにはありますけど……」
客「じゃあ出してくれよ」
マスター「へえ、どのミルクにするんで?」
客「は?」
マスター「いや、あるにはありますけど……」
客「じゃあ出してくれよ」
マスター「へえ、どのミルクにするんで?」
客「は?」
9: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:46:16.491 ID:4e7kTvkY0.net
客「ミルクったらミルクだろ。早く出してくれよ」
マスター「いやだから一口にミルク……牛乳といっても色々あるじゃないですか?」
客「はぁ? ミルクに色々もクソもあるかよ、早く出してくれよ!」
マスター「……は?」ビキッ…
マスター「いやだから一口にミルク……牛乳といっても色々あるじゃないですか?」
客「はぁ? ミルクに色々もクソもあるかよ、早く出してくれよ!」
マスター「……は?」ビキッ…
12: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:50:22.343 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「からかっちゃいけませんぜ、お客さぁん」ビキメキッ…
客「え……」
マスター「ミルクに色々もクソもないだぁ!? ――冗談じゃねえ! 断じて許せねえ!」
客「ひっ!」
マスター「もう怒った! これから色んなミルクを出してやるから、覚悟するんだな!!!」
客「ひゃ、ひゃいいいっ!」
客「え……」
マスター「ミルクに色々もクソもないだぁ!? ――冗談じゃねえ! 断じて許せねえ!」
客「ひっ!」
マスター「もう怒った! これから色んなミルクを出してやるから、覚悟するんだな!!!」
客「ひゃ、ひゃいいいっ!」
15: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:54:04.938 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「まずはこいつだ!」ドンッ
マスター「≪農協牛乳≫……牛乳といえば、これを思い浮かべる人も多いだろう」
客「おおっ、学校の給食はずっとこれだったよ」
マスター「あとは空耳でも有名だな」ノーキョーギューニュー!
マスター「あまり見かけなくなっちゃったが、今の紙パック牛乳の元祖みたいな存在だ」トクトク…
マスター「老舗ブランドだけに、いい味してるぜ」グビッ
マスター「≪農協牛乳≫……牛乳といえば、これを思い浮かべる人も多いだろう」
客「おおっ、学校の給食はずっとこれだったよ」
マスター「あとは空耳でも有名だな」ノーキョーギューニュー!
マスター「あまり見かけなくなっちゃったが、今の紙パック牛乳の元祖みたいな存在だ」トクトク…
マスター「老舗ブランドだけに、いい味してるぜ」グビッ
18: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:57:31.510 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「続いてこいついっとこうか……≪雪印メグミルク牛乳≫!」ドンッ
客「≪雪印メグミルク牛乳≫……!」
マスター「文字通り、雪印メグミルクの看板商品だな」
マスター「雪印はかつて不祥事で名を地に落としたが、その復活を象徴する一杯といえるだろう」
客「そういえば、色々あったっけ……」
マスター「ちなみに俺の初恋の人の名前がメグミでな……そういう意味でも特別な思い入れがある」
客「マスター、その人とはどうなったの?」
マスター「今の女房だ」
客「あんた恵まれすぎ!」
客「≪雪印メグミルク牛乳≫……!」
マスター「文字通り、雪印メグミルクの看板商品だな」
マスター「雪印はかつて不祥事で名を地に落としたが、その復活を象徴する一杯といえるだろう」
客「そういえば、色々あったっけ……」
マスター「ちなみに俺の初恋の人の名前がメグミでな……そういう意味でも特別な思い入れがある」
客「マスター、その人とはどうなったの?」
マスター「今の女房だ」
客「あんた恵まれすぎ!」
22: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:00:20.112 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「雪印メグミルクの牛乳といったらこいつも外せねえ……≪毎日骨太≫」ドンッ
マスター「個人的にはちとクセのある味だが、ヤミツキになる」
客「ん? す、すごい! こいつを二杯飲めば一日分のカルシウムを補えるのか!」
マスター「その通りよ」
マスター「つまり、十杯飲めば……」
客「五日分!?」
マスター「その通りよ!」
マスター「個人的にはちとクセのある味だが、ヤミツキになる」
客「ん? す、すごい! こいつを二杯飲めば一日分のカルシウムを補えるのか!」
マスター「その通りよ」
マスター「つまり、十杯飲めば……」
客「五日分!?」
マスター「その通りよ!」
29: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:03:50.452 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「明治乳業の≪明治おいしい牛乳≫だ」ドンッ
客「ふん、おいしい牛乳とは……でかく出たもんだ。気に食わないな」
マスター「飲んでみるかい?」ニヤッ
客「じゃ、一杯だけ……」
トクトク…
客「……ゴクッ」
客「……おいしい!」
マスター「お客さんはまだまだボキャブラリーが貧弱だね。手本を見せてやろう」ゴクッ
マスター「……おいしい!」
客「ふん、おいしい牛乳とは……でかく出たもんだ。気に食わないな」
マスター「飲んでみるかい?」ニヤッ
客「じゃ、一杯だけ……」
トクトク…
客「……ゴクッ」
客「……おいしい!」
マスター「お客さんはまだまだボキャブラリーが貧弱だね。手本を見せてやろう」ゴクッ
マスター「……おいしい!」
35: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:06:50.044 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「森永の≪まきばの空≫……こいつもいい」ドンッ
客「広く透き通った青空が見えてくるようなステキな名前だ……」
マスター「味も……まるで広い牧場で風を受けるような爽やかな味だぜ」
マスター「ちなみに、森永も≪森永のおいしい牛乳≫を出してるが、さっきのと被るからこっちにした」
マスター「あと森永というと……≪牛乳プリン≫もうまい」
マスター「よくファミマで売ってるから、見かけるとついつい買っちまう」
客「あの太陽みたいなマスコット可愛いよね」
客「広く透き通った青空が見えてくるようなステキな名前だ……」
マスター「味も……まるで広い牧場で風を受けるような爽やかな味だぜ」
マスター「ちなみに、森永も≪森永のおいしい牛乳≫を出してるが、さっきのと被るからこっちにした」
マスター「あと森永というと……≪牛乳プリン≫もうまい」
マスター「よくファミマで売ってるから、見かけるとついつい買っちまう」
客「あの太陽みたいなマスコット可愛いよね」
39: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:10:22.834 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「こちらは古豪・タカナシ乳業の≪低温殺菌牛乳≫」ドンッ
客「低温殺菌……?」
マスター「今、牛乳の殺菌方法は100℃以上の高温で数秒やるのが主流だが」
マスター「この牛乳は66℃で30分間殺菌する」
客「高温と低温、なにがどう違うわけ?」
マスター「高温殺菌に比べ、低温殺菌の方が風味が生乳に近いといわれてるな」
マスター「その代わり、あまり日持ちはしないとも」
客「おお、滑らかでおいしい」グビッ
客「低温殺菌……?」
マスター「今、牛乳の殺菌方法は100℃以上の高温で数秒やるのが主流だが」
マスター「この牛乳は66℃で30分間殺菌する」
客「高温と低温、なにがどう違うわけ?」
マスター「高温殺菌に比べ、低温殺菌の方が風味が生乳に近いといわれてるな」
マスター「その代わり、あまり日持ちはしないとも」
客「おお、滑らかでおいしい」グビッ
40: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:12:48.852 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「協同乳業のブランド≪メイトー牛乳≫」ドンッ
客「おおっ、瓶に入ってる!」
マスター「瓶に入ったコーラはうまいというが、瓶に入った牛乳もまた格別だ」
マスター「ほら、おごりだ。飲んでみな」
客「あ、どうも」グビグビ
客「うん……コップで飲むのとはまた違う!」
客「おおっ、瓶に入ってる!」
マスター「瓶に入ったコーラはうまいというが、瓶に入った牛乳もまた格別だ」
マスター「ほら、おごりだ。飲んでみな」
客「あ、どうも」グビグビ
客「うん……コップで飲むのとはまた違う!」
44: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:15:25.298 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「あんた、お子さんはいるかい?」
客「いないけど……いずれは欲しいと思ってるよ」
マスター「子供ができたら、グリコ≪幼児優良牛乳≫をどうぞ」ドンッ
客「子供が描かれたパッケージが可愛いな」
マスター「幼児に向けた牛乳で、もちろん大人でも飲みやすい味だ」
客「優良の名を冠してるのは伊達じゃないってか」
客「いないけど……いずれは欲しいと思ってるよ」
マスター「子供ができたら、グリコ≪幼児優良牛乳≫をどうぞ」ドンッ
客「子供が描かれたパッケージが可愛いな」
マスター「幼児に向けた牛乳で、もちろん大人でも飲みやすい味だ」
客「優良の名を冠してるのは伊達じゃないってか」
46: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:17:54.768 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「こいつは≪よつ葉牛乳≫」ドンッ
マスター「北海道に本社があるよつ葉乳業の商品だ」
客「へぇ~、牛乳の本場って感じ」
マスター「北海道の大自然を感じ取ることのできる一杯だ」ゴクッ
客「パッケージにさりげなく描いてある四つ葉のクローバーがまたいいね」
マスター「もしかしたら、これを飲むと幸せになれるかもしれないぜ」
マスター「北海道に本社があるよつ葉乳業の商品だ」
客「へぇ~、牛乳の本場って感じ」
マスター「北海道の大自然を感じ取ることのできる一杯だ」ゴクッ
客「パッケージにさりげなく描いてある四つ葉のクローバーがまたいいね」
マスター「もしかしたら、これを飲むと幸せになれるかもしれないぜ」
49: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:20:31.529 ID:4e7kTvkY0.net
客「牛乳っておいしいけど、飲むと腹が下すことがあるのが難点なんだよな~」
マスター「そんな人にゃ、この≪アカディ≫をオススメするぜ」ドンッ
客「これは……?」
マスター「乳糖不耐症の人のために、乳糖を分解してある牛乳だ」
マスター「日本人は歴史的に牛乳飲む習慣がなかったから、乳糖不耐症の人が多いっていうしな」
客「へえ~、こんな牛乳もあるのか!」
マスター「そんな人にゃ、この≪アカディ≫をオススメするぜ」ドンッ
客「これは……?」
マスター「乳糖不耐症の人のために、乳糖を分解してある牛乳だ」
マスター「日本人は歴史的に牛乳飲む習慣がなかったから、乳糖不耐症の人が多いっていうしな」
客「へえ~、こんな牛乳もあるのか!」
51: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:23:57.626 ID:4e7kTvkY0.net
客「いやぁ~マスター、今まで意識してなかったけど牛乳ってたくさん種類があるんだな」
マスター「ああ、だがはっきりいってこんなもん序の口だ。今紹介したのなんてごくごく一部だ」
マスター「大手乳業会社はいくつもブランドを持ってるし、大手以外にも乳業会社は沢山あるからな」
客「それこそ、何十、何百種類とあるのか……」
マスター「見てみろ、うちのバックバーを」
ズラッ……
客「すっげ~、酒だけじゃなく牛乳がびっしり!」
マスター「ボトルキープならぬパックキープするお客さんも多いのさ」
客(牛乳ってキープせずとっとと飲んだ方がいいような気も……)
マスター「ああ、だがはっきりいってこんなもん序の口だ。今紹介したのなんてごくごく一部だ」
マスター「大手乳業会社はいくつもブランドを持ってるし、大手以外にも乳業会社は沢山あるからな」
客「それこそ、何十、何百種類とあるのか……」
マスター「見てみろ、うちのバックバーを」
ズラッ……
客「すっげ~、酒だけじゃなく牛乳がびっしり!」
マスター「ボトルキープならぬパックキープするお客さんも多いのさ」
客(牛乳ってキープせずとっとと飲んだ方がいいような気も……)
60: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:30:00.044 ID:4e7kTvkY0.net
客「……ミルクに色々もクソもあるか、なんていってしまってすみませんでした」
マスター「分かってくれればいいのさ」
マスター「ところでお客さん、牛乳の作り方は分かってるんですかい?」
客「もちろんだとも!」
客「酪農やってる人が牛の乳をしぼるんだろ? ギューって」
マスター「で、その後は?」
客「しぼった牛乳を、酪農家がパックや瓶に詰めて全国のスーパーやコンビニに出荷……」
マスター「なわけあるかッ!」
マスター「分かってくれればいいのさ」
マスター「ところでお客さん、牛乳の作り方は分かってるんですかい?」
客「もちろんだとも!」
客「酪農やってる人が牛の乳をしぼるんだろ? ギューって」
マスター「で、その後は?」
客「しぼった牛乳を、酪農家がパックや瓶に詰めて全国のスーパーやコンビニに出荷……」
マスター「なわけあるかッ!」
62: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:33:11.312 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「酪農家が直接スーパーやコンビニに出荷したら、明治とか森永とかいらないだろ!」
客「あ、そっか」
マスター「やれやれ、本当に素人だ。牛乳みたいに白い人だ」
客「お、座布団一枚」
マスター「なら……ついでに牛乳の製造方法を簡単にレクチャーしてやろう」
客「頼みます」
客「あ、そっか」
マスター「やれやれ、本当に素人だ。牛乳みたいに白い人だ」
客「お、座布団一枚」
マスター「なら……ついでに牛乳の製造方法を簡単にレクチャーしてやろう」
客「頼みます」
63: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:37:07.493 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「まず、酪農家が牛の乳をしぼる。これはあんたもいった通りだ」
客「うん」
マスター「で、その生乳はタンクローリーなんかで牛乳メーカーの工場まで運ばれる」
客「ふんふん」
マスター「んで、風味やら比重やら抗生物質やら厳しいチェックを受けるわけだ」
客「それで、チェックを合格したらお店に並ぶと!」
マスター「まだだ!」
客「ひっ!」
客「うん」
マスター「で、その生乳はタンクローリーなんかで牛乳メーカーの工場まで運ばれる」
客「ふんふん」
マスター「んで、風味やら比重やら抗生物質やら厳しいチェックを受けるわけだ」
客「それで、チェックを合格したらお店に並ぶと!」
マスター「まだだ!」
客「ひっ!」
64: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:39:27.292 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「生乳は冷蔵され、クラリファイヤーという工程に入る」
客「クラリファイヤー?」
マスター「生乳には細かいゴミが含まれてたりするからな」
マスター「それを機械で浄化するんだ」
客「へぇ~……で、出荷と」
マスター「焦るなッ!!!」
客「すみませんっ!」
客(この人、ちょっとカルシウム足りてないんじゃなかろうか……)
客「クラリファイヤー?」
マスター「生乳には細かいゴミが含まれてたりするからな」
マスター「それを機械で浄化するんだ」
客「へぇ~……で、出荷と」
マスター「焦るなッ!!!」
客「すみませんっ!」
客(この人、ちょっとカルシウム足りてないんじゃなかろうか……)
67: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:41:46.126 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「その後、牛乳に脂肪分が浮く場合があるから、それを砕く均質化(ホモジナイズ)をし……殺菌する」
マスター「殺菌についてはさっきも触れたが、高温130℃で2秒ってのが今の主流になるのかな」
客「ふんふん」
マスター「で、また厳しいチェックを受けて、ようやく瓶やパックに詰められて出荷ってわけだ」
客「なるほど~」
マスター「殺菌についてはさっきも触れたが、高温130℃で2秒ってのが今の主流になるのかな」
客「ふんふん」
マスター「で、また厳しいチェックを受けて、ようやく瓶やパックに詰められて出荷ってわけだ」
客「なるほど~」
71: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:44:08.522 ID:4e7kTvkY0.net
マスター「こうして作られた牛乳は、各家庭や学校で飲まれるのはもちろん」
マスター「チーズやバター、ヨーグルト、クリームなど、乳製品にも活用されるのは知っての通り」
マスター「場合によっては、口にミルクをつけて白髭の男にも変装できる」
マスター「牛乳は今や、我々の生活になくてはならないものなんだ」
客「チーズは酒のツマミにしたり、バターはパンに塗ったりするもんなぁ」
マスター「……おっと、ちょうど常連の方々が来たようだ」
常連A「マスター」
マスター「チーズやバター、ヨーグルト、クリームなど、乳製品にも活用されるのは知っての通り」
マスター「場合によっては、口にミルクをつけて白髭の男にも変装できる」
マスター「牛乳は今や、我々の生活になくてはならないものなんだ」
客「チーズは酒のツマミにしたり、バターはパンに塗ったりするもんなぁ」
マスター「……おっと、ちょうど常連の方々が来たようだ」
常連A「マスター」
74: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:48:26.231 ID:4e7kTvkY0.net
常連A「≪すっきりCa鉄≫のアイスミルク、ダブルでね」
常連B「ミルクでも貰おうか……≪北海道4.0牛乳≫をロックで」
常連C「明治と森永の≪おいしい牛乳≫のマティーニをくれ……白と白が混ざっても白にしかならねえがな」
客「か、かっこいい……」
マスター「酒場でミルク頼むんなら、これぐらいの注文はできなきゃな」
常連B「ミルクでも貰おうか……≪北海道4.0牛乳≫をロックで」
常連C「明治と森永の≪おいしい牛乳≫のマティーニをくれ……白と白が混ざっても白にしかならねえがな」
客「か、かっこいい……」
マスター「酒場でミルク頼むんなら、これぐらいの注文はできなきゃな」
77: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:52:15.405 ID:4e7kTvkY0.net
客「マスター!」
マスター「ん?」
客「今日は通を気取って、いきなりミルク頼んだりしてすみませんでした!」
マスター「いやいや、こっちも大人げなかった」
客「今日のところは……出直してきます!」
客「だけど修行して、必ずここでかっこいいミルクの頼み方してみせますよ!」
マスター「お待ちしてますよ、お客さん」
バタン…
マスター「ん?」
客「今日は通を気取って、いきなりミルク頼んだりしてすみませんでした!」
マスター「いやいや、こっちも大人げなかった」
客「今日のところは……出直してきます!」
客「だけど修行して、必ずここでかっこいいミルクの頼み方してみせますよ!」
マスター「お待ちしてますよ、お客さん」
バタン…
78: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:56:15.591 ID:4e7kTvkY0.net
しばらくして――
ギィィ…
客「こんばんは、マスター」
マスター「いらっしゃい」
客「今日は……ミルクをいただけるかな?」
マスター「どのミルクにするんで?」
ギィィ…
客「こんばんは、マスター」
マスター「いらっしゃい」
客「今日は……ミルクをいただけるかな?」
マスター「どのミルクにするんで?」
82: VIPがお送りします 2017/05/23(火) 01:59:34.948 ID:4e7kTvkY0.net
客「≪メグミルク≫をワンショット、カットレモンも添えてくれ」パチンッ
マスター「かしこまりました」
マスター(この人も……すっかり一人前になったな)
あなたも酒場でミルクを頼んでみてはいかがですか――?
―おわり―
マスター「かしこまりました」
マスター(この人も……すっかり一人前になったな)
あなたも酒場でミルクを頼んでみてはいかがですか――?
―おわり―