男「こいつは俺の奴隷だ」美少女奴隷「ご主人様…(ｷｭﾝｯ)」ワイ「……」

ワイ「ワイも男みたいな奴隷買えばよかったやで…」

ワイ「なぁ…お前いつになったら働けるんや？」

奴隷「ぁ…う…」

ワイ「…はぁ。また膿が溜まっとるな…痛いやろけど我慢してな」グッ

奴隷「ーーッ！！」

ワイ「よう我慢したなぁえらいえらい。はよ働けるようになってワイを楽にしてくれや。今までの治療費だって無視できないんやからな」

奴隷「……」

ワイ「あ、気絶しとるわ。…ほな、今のうちに包帯変えるでー」

男「君、奴隷なのかい？…良かったら俺のものにならないか？」

美少女奴隷「え？わ、私なんにもできませんし魔法も…」

男「構わないよ(にっこり)」

美少女奴隷「ふえぇ…」



奴隷商人「ワイさんワイさん、新しい商売始めたんですよ！」

ワイ「なんや？」

奴隷商人「奴隷ガチャです！なんと銀貨十枚で奴隷が一人買えます！」

ワイ「まじで？なら全財産叩いて買うで！！」




奴隷「…げほっ…ごほっ…う…」

ワイ「……」

奴隷商人「あちゃあ、外れ奴隷ですね。若すぎる上に重病を患っていて先も長くない。ただ、女で処女なんで楽しもうとすることはできますよ？」

ワイ「こいつほんま女なんか？ガリガリで髪ボサボサあげくに肌はところどころぐじゅぐしゅやしなんかめっちゃ臭いし」

奴隷商人「まあ、外れ奴隷ですからね。毎度有り！」

奴隷「ぐぅ…うぇ…」

ワイ「…捨てようかな。こんな奴隷いらんし」

奴隷商人「廃棄するなら銀貨二枚です」

ワイ「しね」

ワイ「ほら、行くで」

奴隷「…っ…ぁ…！」

ワイ「え、なんやこいつどうしたんや」

奴隷商人「体力がないですからねぇ。もう歩く事もできないんですよ」

ワイ「こんなん奴隷ちゃうやん！なんに使えるっちゅうんや！」

奴隷商人「ですから穴はありますので…あ、はじめての殺人とかでも」

ワイ「そんなはじめてはいらんねん！はぁ…しゃーない、ほら行くで」ひょい

奴隷「うっ」

ワイ「くっさ！しかもなんか手がネチャッて！」

奴隷商人「あ、しらみとかもいますから気をつけてくださいね」

ワイ「はよいえや…」

ワイ「うっへぇ…服とか手に膿が…気持ち悪っ」

奴隷「……」

ワイ「なんか頭かゆうなってきた気がするし…お前、風呂入ってこいや」

奴隷「……」

ワイ「おうおう、無視とはええ度胸やの？」

奴隷「」

ワイ「死んだか？おい」

医者「栄養失調にいろんな感染症にかかっとるで」

ワイ「まじか」

医者「あとしらみな」

ワイ「それは知っとるわ」ポリポリ

医者「診察費やらなんやらで合計銀貨二十枚や」

ワイ「ふぁ！？ワイもうすっからかんやで！？」

医者「じゃあどうするんや？」

ワイ「買ったもんはしゃーない。ものは大事にせなあかんてマッマもいっとったし。ローンで頼むわ」

医者「わかったで」

奴隷「すー…すー…」

ワイ「ねくさりおって…完治したらこきつかったるでな」

～～～

ワイ「あれから１ヶ月経ったやで。医者に見せてから奴隷の容態も回復に向かっとるし見立てやとあとちょいすれば全快になるそうや」

奴隷「ごしゅじんごしゅじん、わたしちゃんと役に立つで」

ワイ「おう、ちゃんと医療費稼ぐんやで」

奴隷「うん」







ワイ「そんなわけ、なかったな」

ワイ「は？不治の病ってなんやそれ」

医者「初診の時気づけんくてごめん。あの子免疫力がないんや」

ワイ「はえー。免疫力ないとどうなるんや？」

医者「風邪で死ぬ」

ワイ「わお。魔法でどうにかならんのか？」

医者「だめやろなぁ…」

ワイ「そうか…」

医者「どないするんや？」

ワイ「どないしよ？」

医者「治せんし医療費もめっちゃかかるで？なら処分費払って処分した方が安くすむしなによりあの子を楽にできるで」

ワイ「だったら最初から処分しとるわぼけ。まあなんや、ちょっと考えるわ」

医者「おかのした」

～～～～

ワイ「はぁ…ローンがすでに銀貨百枚やで…」

ワイ「これやったらまともな奴隷買えたやん…しかもまだまだかかるってはなしやし」

奴隷「……」

ワイ「お、なんやおきたんか？きゅうり食うかきゅうり？塩揉みしたるで」

奴隷「ぁ…ぁ…」口パクパク

ワイ「は？なにいっとるん？」

奴隷「ご…主人…」

ワイ「はいはい、ワイはお前のご主人様やでー」なでなで

男「ほら、これは林檎の蜂蜜漬けでね。こっちは牛肉串だよ」

美少女奴隷「はわわ！すごいですすごいです！とーっても美味しいですー！」くるくる

男「おいおい、危ないぞ？」

美少女奴隷「へーきでへにゃ！！」ぽふっ！

ワイ「……」

美少女奴隷「ヒッ！」

男「す、すいませんうちの美少女奴隷が…」

ワイ「気にしなくてええんやで。…お嬢ちゃん、前見んと危ないから気を付けるんやで」

ワイ「ただいまやでー。ってなんや起きとったんか」

奴隷「……」ｺｸﾘ

ワイ「ほうか。なら水飲むか？」

奴隷「……」ﾌﾙﾌﾙ

ワイ「そかそか、ならまだねとってええで。包帯はさっき変えたばかりやし」

奴隷「……」ｼﾞｰ

ワイ「ん？ワイの顔にしらみでもついとるか？」

奴隷「…ご…しゅ…じん…」

ワイ「お、なんや？きゅうり食いたいんか？」

奴隷「わ…たし…」

ワイ「？」

奴隷「し…ぬ？」

ワイ「…隣、座るで。…せやなぁ。このままだとお前は死ぬなぁ」

奴隷「……」

ワイ「先天的に免疫力がないんやって。こればかりは治療魔法でもどうにもならんて言われたわ」

奴隷「……」

ワイ「なあ、お前はどうしたいんや？このまま苦しみながら生きたいか？それともいっそ楽にしにたいんか？」

奴隷「…ご…」

ワイ「ンゴ？」

奴隷「ごめ…な…さい 」

ワイ「……」

ワイ「…なんでお前が謝るんや。おまえはわるないで」

奴隷「お…かね…い……ぱい」

ワイ「気にすんなや。ワイこう見えて金持ちやで。財布んなかは銀貨でぎっしりや」

奴隷「で…も…」

ワイ「それよりもお前はどうしたいんや？生きたいんか？死にたいんか？」

奴隷「…ごしゅ……じん……ま…きめ…て……さ…い… 」

ワイ「は？自分の生き死にワイに決めさえようってか？」

奴隷「……」ｺｸﾘ

ワイ「ワイがお前のご主人様やからか？ふざけんなや」

奴隷「…っ」ﾋﾞｸｯ

ワイ「ええか？自分を生かすも殺すも自分の判断で決めるんや。こんなもんみんなやっとるわ。それをご主人様やからってワイがきめることやない」

奴隷「で…も…」

ワイ「ええからほれ、言ってみ？お前はどうしたいんや？」

奴隷「
>>113
」

1

ああ＾～よかった

奴隷「…いき…たい……で…げほっ！ごほっ！」

ワイ「あーあー、みなまで言わんでええ。言わんでええんや。ほら、きゅうり食って薬のみ。あとはワイがなんとかするやで」

奴隷「……」ｺｸﾘ




ワイ「さて、と」

ワイ「マッマ？悪いんやけどスーツ送ってクレメンス。あと銀貨四枚貸してや」

ワイ「はい、御社を志望した理由は…」

ワイ「え？計算が間違ってる！？すいませんすいません！すぐやり直します！！」




医者「はい、ローン完済したで。頑張ったなぁ」

ワイ「せやろ？」

医者「あの子の容態も安定してきたしね、よかったやん」

ワイ「ほんま手のかかる奴隷やで…銀貨十枚の価値なんかあらへんもん」

医者「最終的にローンが金貨3枚になっとったからなぁ」

ワイ「せやなぁ……さて、ワイはもう帰るで」

医者「おう、また来月奴隷連れてくるやで」

ワイ「おう」



ワイ「ただいまやでー」

奴隷「お…かえりな…さい…」ﾄﾃﾄﾃ

ワイ「ん？なんやまた喉の調子が悪いんか？」

奴隷「ううん、ちょっと…恥ずかしいだけ」

ワイ「なんが？」

奴隷「……裸……エプロン……なんだけど…」

ワイ「あほ、また風邪引いたらどうするんや」

奴隷「はぁ……ごめんなさい」

ワイ「ほれ、早く着替えてくるんやで。そしたらごはん食べるで。今日はケーキ買ってきたからなぁ」

奴隷「！！はーい！」

男「こいつは俺の奴隷だ！」

美少女奴隷「ご主人様…！(きゅんっ)」

ワイ「……」

奴隷「なにみてるの？」

ワイ「いや、なんでもないで」

奴隷「あっ……」ｼﾞｰ

ワイ「なんや？」

奴隷「…可愛い奴隷…」

ワイ「せやなぁ」

奴隷「……」ﾑｩｩｩ

ワイ「ま、あの奴隷は男の奴隷や」

奴隷「そうだよ？人の奴隷はとっちゃだめなんだよ？」

ワイ「とらへんわ。それに」ﾎﾟﾝｯ

奴隷「？」

ワイ「手のかかる奴隷はお前一人で十分やで」

奴隷「えへへ」

ワイ「(こいつはワイの奴隷や！…なんてな)」

奴隷「あ、早くしないと病院混んじゃうよ！早く早く！」腕ｷﾞｭｯ

ワイ「あ、こら走るんやない！転ぶで！」

奴隷「あはは！」


おわり

ﾊﾋﾟ-ｴﾝﾄﾞｩでワイは嬉しいで
サンキューイッチ

あぁ～^(感涙)
最後まで書かず展開を読者に想像させる終わり方＋1145141919点

ワイ「明日は月曜日。がんばるで」

優しい世界やん
イッチ仕事頑張るんやで