オーク「女騎士を助けに行くぜ!」スライム「ボクも行く!」触手「手伝おう」山賊「ワシも!」ゴブリン「私も」
1: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:00:03.724 ID:RmcBLrX80.net
<城下町>
女騎士「オーク、今日は鍛錬に付き合ってくれてありがとう」
女騎士「騎士団には剣技に長ける者は多いが、お前ほどのパワーを持つ者はいないからな」
オーク「ブヒヒ、オレでよかったらいつでも付き合ってやるよ」
王子「おや……なかなかの美人だ。今日はあの女騎士にするとしよう」
女騎士「オーク、今日は鍛錬に付き合ってくれてありがとう」
女騎士「騎士団には剣技に長ける者は多いが、お前ほどのパワーを持つ者はいないからな」
オーク「ブヒヒ、オレでよかったらいつでも付き合ってやるよ」
王子「おや……なかなかの美人だ。今日はあの女騎士にするとしよう」
3: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:04:08.496 ID:RmcBLrX80.net
パカラッ! パカラッ!
女騎士「――なんだ!?」
オーク「白い馬がこっちに走ってきやがる!」
バババッ!
王子「女騎士はもらったよ!」パカラッパカラッ
女騎士「きゃああっ! や、やめろっ! 助けて……助けてオーク!」
オーク「女騎士っ!」
オーク「なんてことだ……白馬に乗った王子様が、女騎士をさらっていきやがった!」
女騎士「――なんだ!?」
オーク「白い馬がこっちに走ってきやがる!」
バババッ!
王子「女騎士はもらったよ!」パカラッパカラッ
女騎士「きゃああっ! や、やめろっ! 助けて……助けてオーク!」
オーク「女騎士っ!」
オーク「なんてことだ……白馬に乗った王子様が、女騎士をさらっていきやがった!」
5: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:07:44.487 ID:RmcBLrX80.net
オーク「ちくしょう! どうすりゃいいんだ!」
市民「残念だけど、どうしようもないよ」
オーク「なんだと!?」
市民「あの王子は女好きで有名でね。城下に出てきては、女の子をしょっちゅう“お持ち帰り”してるんだ」
市民「命を奪われるわけじゃないし、いさぎよく諦めるしかないよ」
オーク「諦められるかよ!」
市民「だけど、王子を敵に回すということは、国を敵に回すということだよ?」
オーク「国が怖くて魔物をやれるかってんだ!」
オーク「オレは女騎士を助けに行く! たった一人でもな!」
市民「残念だけど、どうしようもないよ」
オーク「なんだと!?」
市民「あの王子は女好きで有名でね。城下に出てきては、女の子をしょっちゅう“お持ち帰り”してるんだ」
市民「命を奪われるわけじゃないし、いさぎよく諦めるしかないよ」
オーク「諦められるかよ!」
市民「だけど、王子を敵に回すということは、国を敵に回すということだよ?」
オーク「国が怖くて魔物をやれるかってんだ!」
オーク「オレは女騎士を助けに行く! たった一人でもな!」
6: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:10:35.952 ID:RmcBLrX80.net
スライム「ボクも行くよ!」プルンッ
オーク「スライム!」
オーク「いいのか? きっと辛い戦いになるぜ……?」
スライム「女騎士さんには、ボクがやってるゼリー屋の商品をよく買ってもらってるからね」
スライム「お得意さんが困ってる時、助けに行くのは当然だろ?」
オーク「ありがとよ!」
オーク「スライム!」
オーク「いいのか? きっと辛い戦いになるぜ……?」
スライム「女騎士さんには、ボクがやってるゼリー屋の商品をよく買ってもらってるからね」
スライム「お得意さんが困ってる時、助けに行くのは当然だろ?」
オーク「ありがとよ!」
7: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:13:21.239 ID:RmcBLrX80.net
触手「私も手伝おう」ウネウネ
オーク「触手!」
オーク「いいのか? 城には手強い連中がいっぱいいるぜ……?」
触手「女騎士殿には、かつて私が“触手盆栽展”を行う時、資金を提供してもらったからな」
触手「今こそあの時の借りを返す時なのだろう」ウネッ
オーク「助かるぜ!」
オーク「触手!」
オーク「いいのか? 城には手強い連中がいっぱいいるぜ……?」
触手「女騎士殿には、かつて私が“触手盆栽展”を行う時、資金を提供してもらったからな」
触手「今こそあの時の借りを返す時なのだろう」ウネッ
オーク「助かるぜ!」
8: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:17:47.266 ID:RmcBLrX80.net
山賊「ガッハッハ、ワシも一肌脱がせてもらおう!」
オーク「山賊!」
オーク「いいのか? お尋ね者のアンタが、城に向かったら飛んで火に入る夏の虫だぜ……?」
山賊「ワシは昔、女騎士に討伐されかけたが、この命を見逃してもらえた……」
山賊「カタギに迷惑かけねえ山賊として出直すことができたのは、女騎士のおかげだ!」
山賊「この恩は返す!」
オーク「かたじけねえ!」
山賊「あとこれ、ウチの山で採れたマツタケ」
オーク「ひゃっほう!」
オーク「山賊!」
オーク「いいのか? お尋ね者のアンタが、城に向かったら飛んで火に入る夏の虫だぜ……?」
山賊「ワシは昔、女騎士に討伐されかけたが、この命を見逃してもらえた……」
山賊「カタギに迷惑かけねえ山賊として出直すことができたのは、女騎士のおかげだ!」
山賊「この恩は返す!」
オーク「かたじけねえ!」
山賊「あとこれ、ウチの山で採れたマツタケ」
オーク「ひゃっほう!」
9: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:20:41.508 ID:RmcBLrX80.net
ゴブリン「私も同行しましょう」クイッ
オーク「ゴブリン!」
オーク「いいのか? お前は女騎士となんの因縁も義理もねえだろう?」
ゴブリン「あなたがた四人では、この救出作戦の成功率はほぼ0%といってよいでしょう」
ゴブリン「ですが、この私が参加すれば、成功率は五分五分となるでしょう」クイッ
オーク「頼りにしてるぜ!」
オーク「ゴブリン!」
オーク「いいのか? お前は女騎士となんの因縁も義理もねえだろう?」
ゴブリン「あなたがた四人では、この救出作戦の成功率はほぼ0%といってよいでしょう」
ゴブリン「ですが、この私が参加すれば、成功率は五分五分となるでしょう」クイッ
オーク「頼りにしてるぜ!」
10: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:22:22.787 ID:RmcBLrX80.net
オーク「よーし、メンバーは揃った!」
オーク「みんな、あのスケベ王子から女騎士を取り戻すぞ!」
オーッ!!!
オーク「みんな、あのスケベ王子から女騎士を取り戻すぞ!」
オーッ!!!
13: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:27:38.168 ID:RmcBLrX80.net
<城門>
門番A「…………」
門番B「…………」
オーク「ちっ、強そうな門番がいやがる!」
スライム「入れて下さいって頼んでみる?」プルンッ
触手「それで入れるなら、門番はいらんだろう」ウネウネ
山賊「ガッハッハ、ああいう奴らはワシに任せときな!」ズイッ
門番A「…………」
門番B「…………」
オーク「ちっ、強そうな門番がいやがる!」
スライム「入れて下さいって頼んでみる?」プルンッ
触手「それで入れるなら、門番はいらんだろう」ウネウネ
山賊「ガッハッハ、ああいう奴らはワシに任せときな!」ズイッ
14: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:32:02.836 ID:RmcBLrX80.net
山賊「ちわっす!」
門番A「おお、山賊じゃん」
山賊「これ、ウチの山で採れた山菜です。ワラビにゼンマイ、あとタラの芽もありますぜ」
門番B「おほっ、うまそう!」
山賊「よかったらどうぞ!」
門番A「いいのか?」
門番B「悪いな!」
山賊「その代わりといってはなんですが、ここ通ってもいいですか?」
門番A&B「いいともいいとも!」
スライム「やるぅ!」
オーク「さすが山賊! 自分のフィールドの長所を知り尽くしてやがるぜ!」
門番A「おお、山賊じゃん」
山賊「これ、ウチの山で採れた山菜です。ワラビにゼンマイ、あとタラの芽もありますぜ」
門番B「おほっ、うまそう!」
山賊「よかったらどうぞ!」
門番A「いいのか?」
門番B「悪いな!」
山賊「その代わりといってはなんですが、ここ通ってもいいですか?」
門番A&B「いいともいいとも!」
スライム「やるぅ!」
オーク「さすが山賊! 自分のフィールドの長所を知り尽くしてやがるぜ!」
16: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:37:23.862 ID:RmcBLrX80.net
<城内>
スライム「あっ、今度は大きな扉があるよ!」
オーク「ぶっ壊しちまうか?」
触手「いや、そんな派手なことをすれば、大勢の兵士と戦うハメになる」
触手「ここは私に任せろ」ウネウネ
触手「鍵穴に私を差し込んで、と……」ニュルル…
カリカリ… カチャッ
触手「開いた」ウネッ
オーク「やるじゃねえか! さすがピッキング選手権で準優勝しただけあるな!」
スライム「あっ、今度は大きな扉があるよ!」
オーク「ぶっ壊しちまうか?」
触手「いや、そんな派手なことをすれば、大勢の兵士と戦うハメになる」
触手「ここは私に任せろ」ウネウネ
触手「鍵穴に私を差し込んで、と……」ニュルル…
カリカリ… カチャッ
触手「開いた」ウネッ
オーク「やるじゃねえか! さすがピッキング選手権で準優勝しただけあるな!」
18: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:41:36.583 ID:RmcBLrX80.net
オーク「しっかし、奥に入れたはいいが、城の中はまるで迷路だな」
山賊「ああ、一歩間違えたら、ワシらに兵士が殺到してくるぞ」
スライム「よーし、だったらボクがこの軟体を生かしてあちこち偵察してくるよ!」プルプルッ
オーク「そうか! お前なら色んなところに忍び込めるもんな!」
……
スライム「この城の構造はだいたい分かった! こっちのルートなら兵士に出会わなくて済むよ!」
オーク「持つべき者は軟体モンスターの親友だな!」
山賊「ああ、一歩間違えたら、ワシらに兵士が殺到してくるぞ」
スライム「よーし、だったらボクがこの軟体を生かしてあちこち偵察してくるよ!」プルプルッ
オーク「そうか! お前なら色んなところに忍び込めるもんな!」
……
スライム「この城の構造はだいたい分かった! こっちのルートなら兵士に出会わなくて済むよ!」
オーク「持つべき者は軟体モンスターの親友だな!」
20: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:45:29.690 ID:RmcBLrX80.net
触手「もうすぐ王家の者たちが暮らす王宮最深部だ」ウネウネ
山賊「ここまでは順調に来れたが、さすがに王家を守る近衛兵との戦いは避けられねえだろうな」
スライム「ボクたち、勝てるかな……?」
オーク「ゴブリン、オレたちの勝率はどうだ?」
ゴブリン「五分五分、といったところでしょうね」クイッ
オーク「お前の計算はいつも頼りになるぜ!」
山賊「ここまでは順調に来れたが、さすがに王家を守る近衛兵との戦いは避けられねえだろうな」
スライム「ボクたち、勝てるかな……?」
オーク「ゴブリン、オレたちの勝率はどうだ?」
ゴブリン「五分五分、といったところでしょうね」クイッ
オーク「お前の計算はいつも頼りになるぜ!」
24: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:51:02.994 ID:RmcBLrX80.net
山賊「うおっ! 頑丈そうな鉄の扉がありやがる!」
触手「鍵穴もないし、あれはパワーで破らねばならんようだな」ウネッ
スライム「ボクでも忍び込めそうにないや」
オーク「だったら……拳でブッ壊す!」ブオンッ
ドゴォンッ!!!
山賊「ガハハ、すっげえな! 純粋なパワーじゃ、ワシでも勝てねえわ!」
スライム「みんな気をつけて! 近衛兵が駆けつけてきたよ!」
オーク「ここからが本番だぜ!」
ワァァァァッ!
触手「鍵穴もないし、あれはパワーで破らねばならんようだな」ウネッ
スライム「ボクでも忍び込めそうにないや」
オーク「だったら……拳でブッ壊す!」ブオンッ
ドゴォンッ!!!
山賊「ガハハ、すっげえな! 純粋なパワーじゃ、ワシでも勝てねえわ!」
スライム「みんな気をつけて! 近衛兵が駆けつけてきたよ!」
オーク「ここからが本番だぜ!」
ワァァァァッ!
26: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:54:17.039 ID:RmcBLrX80.net
オーク「どりゃあ!」ブオッ
ドゴォッ!
近衛兵A「ぐはぁっ!」ドサッ
~
スライム「鎧を溶かされる気分はどうだい?」ジュルジュル…
近衛兵B「うわぁぁぁっ! 恥ずかしいっ!」ドロドロ…
ドゴォッ!
近衛兵A「ぐはぁっ!」ドサッ
~
スライム「鎧を溶かされる気分はどうだい?」ジュルジュル…
近衛兵B「うわぁぁぁっ! 恥ずかしいっ!」ドロドロ…
28: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 21:56:11.297 ID:RmcBLrX80.net
触手「私は人間の弱点を熟知している」コチョコチョコチョ
近衛兵C「アヒャヒャヒャヒャッ! やめっ、やめれぇぇぇぇぇっ!」
~
山賊「これ、ウチの山で収穫したタケノコです!」
近衛兵D「お、ありがとう!」
ゴブリン「まさに五分五分の戦いですね」クイッ
近衛兵C「アヒャヒャヒャヒャッ! やめっ、やめれぇぇぇぇぇっ!」
~
山賊「これ、ウチの山で収穫したタケノコです!」
近衛兵D「お、ありがとう!」
ゴブリン「まさに五分五分の戦いですね」クイッ
31: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:02:44.517 ID:RmcBLrX80.net
<王子の寝室>
女騎士「くっ、殺せ!」
王子「本当に強情だな……どうしてボクと寝てくれないんだい?」
王子「キミは王家に仕える騎士……ボクの命令に従わなければならない身なんだよ?」
女騎士「たしかに私は国や王家に忠誠を誓っているが、こんな扱いをされることは含んでない!」
女騎士「それ以上近づいてみろ……舌を噛み切って死んでやる!」
王子「あいにく、人間は舌を噛み切ったぐらいじゃ死なないらしいよ」
王子「ま、もしキミが自傷行為に出たら、すぐに宮廷魔術師に治療させるしね」
王子「ようするに、キミはボクと寝るしかないんだよ」
女騎士(オーク……!)
王子「――ん?」
ワァァ…… ワァァ……
女騎士「くっ、殺せ!」
王子「本当に強情だな……どうしてボクと寝てくれないんだい?」
王子「キミは王家に仕える騎士……ボクの命令に従わなければならない身なんだよ?」
女騎士「たしかに私は国や王家に忠誠を誓っているが、こんな扱いをされることは含んでない!」
女騎士「それ以上近づいてみろ……舌を噛み切って死んでやる!」
王子「あいにく、人間は舌を噛み切ったぐらいじゃ死なないらしいよ」
王子「ま、もしキミが自傷行為に出たら、すぐに宮廷魔術師に治療させるしね」
王子「ようするに、キミはボクと寝るしかないんだよ」
女騎士(オーク……!)
王子「――ん?」
ワァァ…… ワァァ……
32: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:07:32.876 ID:RmcBLrX80.net
王子「おい」
近衛兵E「殿下!」
王子「城内が騒がしいけど、一体なにがあった?」
近衛兵E「実は……オークと愉快な仲間たちが、この城に攻め込んできたのです!」
近衛兵E「近衛兵が応戦していますが――」
近衛兵E「殴られたり鎧を溶かされたりくすぐられたり買収されたりで苦戦しております……!」
王子「ふうん……」
王子(オークか……女騎士を助けに来たに違いない)
王子(ちょうどいい……だったら正面から叩き潰してやろうじゃないか!)
王子(そうすれば、女騎士も諦めがつくはずだ!)
近衛兵E「殿下!」
王子「城内が騒がしいけど、一体なにがあった?」
近衛兵E「実は……オークと愉快な仲間たちが、この城に攻め込んできたのです!」
近衛兵E「近衛兵が応戦していますが――」
近衛兵E「殴られたり鎧を溶かされたりくすぐられたり買収されたりで苦戦しております……!」
王子「ふうん……」
王子(オークか……女騎士を助けに来たに違いない)
王子(ちょうどいい……だったら正面から叩き潰してやろうじゃないか!)
王子(そうすれば、女騎士も諦めがつくはずだ!)
33: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:12:08.304 ID:RmcBLrX80.net
王子「父上!」
国王「なんじゃ?」
王子「今、この城にオークどもが侵入しております」
国王「うむ、報告は受けておる」
王妃「大変なことになったわねえ」
姫「近衛兵たちも苦戦してるみたいね……」
王子「せっかく久々に城への侵入者が現れたのです」
王子「彼らをボクたち王家の人間と城の精鋭で、迎え撃つというのはいかがでしょう?」
国王「――面白いッ!!!」
国王「なんじゃ?」
王子「今、この城にオークどもが侵入しております」
国王「うむ、報告は受けておる」
王妃「大変なことになったわねえ」
姫「近衛兵たちも苦戦してるみたいね……」
王子「せっかく久々に城への侵入者が現れたのです」
王子「彼らをボクたち王家の人間と城の精鋭で、迎え撃つというのはいかがでしょう?」
国王「――面白いッ!!!」
34: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:15:29.440 ID:RmcBLrX80.net
<王の間>
オーク「ふぅ、ふぅ、やっとここまで来たぜ!」
スライム「ここは……ずいぶん広い部屋だね」プルルンッ
触手「おそらくここは、国王陛下が臣下との謁見を行う部屋だろう」ウネウネ
山賊「つまり、女騎士の居場所は近いってわけだな!?」
ゴブリン「ええ、その確率は五分五分でしょう」クイッ
「やあ、待っていたよ諸君」
オーク「この声は……スケベ王子!」
オーク「ふぅ、ふぅ、やっとここまで来たぜ!」
スライム「ここは……ずいぶん広い部屋だね」プルルンッ
触手「おそらくここは、国王陛下が臣下との謁見を行う部屋だろう」ウネウネ
山賊「つまり、女騎士の居場所は近いってわけだな!?」
ゴブリン「ええ、その確率は五分五分でしょう」クイッ
「やあ、待っていたよ諸君」
オーク「この声は……スケベ王子!」
35: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:21:58.866 ID:RmcBLrX80.net
オーク「やい、女騎士を返しやがれ!」
王子「安心しなよ、まだ指一本触れちゃいないからさ」
オーク「本当か!」
王子「ただし、こちらから提案がある」
オーク「なんだ!?」
王子「もしボクが本気で兵を総動員すれば、キミら全員をギロチン送りにすることもたやすい」
王子「だけどそれじゃつまらない」
王子「――というわけで、ここは5vs5マッチで、勝敗を決めようじゃないか」
王子「もしこっちのチームが勝てば女騎士はボクのものだし、キミらが勝てば女騎士は返そう」
オーク「望むところだ!」
スライム「ギロチンってなに?」
触手「罪人の首をハネる恐ろしい器具だ。あれで処刑されたら我らなどひとたまりもない」ウネウネ
スライム「うわぁ、こわ~い!」プルルッ
山賊「お前ら、首ねえだろ」
王子「安心しなよ、まだ指一本触れちゃいないからさ」
オーク「本当か!」
王子「ただし、こちらから提案がある」
オーク「なんだ!?」
王子「もしボクが本気で兵を総動員すれば、キミら全員をギロチン送りにすることもたやすい」
王子「だけどそれじゃつまらない」
王子「――というわけで、ここは5vs5マッチで、勝敗を決めようじゃないか」
王子「もしこっちのチームが勝てば女騎士はボクのものだし、キミらが勝てば女騎士は返そう」
オーク「望むところだ!」
スライム「ギロチンってなに?」
触手「罪人の首をハネる恐ろしい器具だ。あれで処刑されたら我らなどひとたまりもない」ウネウネ
スライム「うわぁ、こわ~い!」プルルッ
山賊「お前ら、首ねえだろ」
38: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:25:35.310 ID:RmcBLrX80.net
【先鋒戦】 ゴブリンvs騎士団長
【次鋒戦】 スライムvs宮廷魔術師
【中堅戦】 触手vs姫
【副将戦】 山賊vs国王
【大将戦】 オークvs王子
王子「組み合わせはこれでいいね。先に三勝したチームを勝利としよう」
オーク「ブヒヒ、受けて立つぜ!」
王妃「審判は、このわたくしが務めさせていただきますわ」
【次鋒戦】 スライムvs宮廷魔術師
【中堅戦】 触手vs姫
【副将戦】 山賊vs国王
【大将戦】 オークvs王子
王子「組み合わせはこれでいいね。先に三勝したチームを勝利としよう」
オーク「ブヒヒ、受けて立つぜ!」
王妃「審判は、このわたくしが務めさせていただきますわ」
43: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:30:35.105 ID:RmcBLrX80.net
【先鋒戦 ゴブリンvs騎士団長】
騎士団長「私は敵国の一部隊を一人で撃退したこともある」チャキッ
騎士団長「王子の素行はいずれ改めねばなるまいが、今は騎士としての務めを果たす! 参る!」
ゴブリン「あなたと私の実力は……どうやら五分五分のようですね」
騎士団長「はあっ!」シュバッ
ザシュッ!
ゴブリン「ぐふうっ……やはり、五分五分……」ドサッ
王妃「勝負ありッ!」
触手「惜しかったな……」ウネ…
オーク「ああ、紙一重のいい勝負だったぜ……!」
× ゴブリンvs騎士団長 ○
騎士団長「私は敵国の一部隊を一人で撃退したこともある」チャキッ
騎士団長「王子の素行はいずれ改めねばなるまいが、今は騎士としての務めを果たす! 参る!」
ゴブリン「あなたと私の実力は……どうやら五分五分のようですね」
騎士団長「はあっ!」シュバッ
ザシュッ!
ゴブリン「ぐふうっ……やはり、五分五分……」ドサッ
王妃「勝負ありッ!」
触手「惜しかったな……」ウネ…
オーク「ああ、紙一重のいい勝負だったぜ……!」
× ゴブリンvs騎士団長 ○
49: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:34:57.104 ID:RmcBLrX80.net
【次鋒戦 スライムvs宮廷魔術師】
宮廷魔術師「その気になれば町一つ吹き飛ばせる私が、たかがスライムの相手とは……」
宮廷魔術師「まぁいいでしょう。世界一とも称される私の華麗にして豪快な魔法をとくと味わ――」
スライム「次鋒スライム行きます!」グオゴゴゴ
宮廷魔術師「え」
スライム「スライム・タックルーッ!」ドカッ
宮廷魔術師「ギャアーッ!」ドザァッ
オーク「やったぜ!」
国王「くっ! 宮廷魔術師の唯一の弱点“打たれ弱さ”を突きおったか……!」
○ スライムvs宮廷魔術師 ×
宮廷魔術師「その気になれば町一つ吹き飛ばせる私が、たかがスライムの相手とは……」
宮廷魔術師「まぁいいでしょう。世界一とも称される私の華麗にして豪快な魔法をとくと味わ――」
スライム「次鋒スライム行きます!」グオゴゴゴ
宮廷魔術師「え」
スライム「スライム・タックルーッ!」ドカッ
宮廷魔術師「ギャアーッ!」ドザァッ
オーク「やったぜ!」
国王「くっ! 宮廷魔術師の唯一の弱点“打たれ弱さ”を突きおったか……!」
○ スライムvs宮廷魔術師 ×
51: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:39:27.463 ID:RmcBLrX80.net
【中堅戦 触手vs姫】
姫「お兄様のジャマはさせないんだから!」
触手「来るがいい」ウネウネ
姫「いっとくけど、あたしは格闘技の達人なのよ! えーいっ!」ブオッ
バキィッ!
触手「ぐはぁっ!」ウネリャッ
触手(なんという蹴りだ……!)ウネ…
ザワザワ……
「今蹴った時、パンツ見えたよな」 「ああ、見えた」 「白だった」
姫「え!?」
姫「お兄様のジャマはさせないんだから!」
触手「来るがいい」ウネウネ
姫「いっとくけど、あたしは格闘技の達人なのよ! えーいっ!」ブオッ
バキィッ!
触手「ぐはぁっ!」ウネリャッ
触手(なんという蹴りだ……!)ウネ…
ザワザワ……
「今蹴った時、パンツ見えたよな」 「ああ、見えた」 「白だった」
姫「え!?」
54: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:41:45.678 ID:RmcBLrX80.net
姫「やだ! これじゃもうお嫁に行けない!」ペタ…
触手「…………」ウネウネ
オーク「どうやらあの姫、戦意喪失しちまったようだな」
山賊「気の毒だが、もはやあの姫は触手の餌食だな……」
触手「…………」ニュルニュルニュル
姫「やだ……来ないで! いやっ、いやぁぁぁぁぁっ!」
ニュルニュルニュルニュルニュルニュル…
触手「…………」ウネウネ
オーク「どうやらあの姫、戦意喪失しちまったようだな」
山賊「気の毒だが、もはやあの姫は触手の餌食だな……」
触手「…………」ニュルニュルニュル
姫「やだ……来ないで! いやっ、いやぁぁぁぁぁっ!」
ニュルニュルニュルニュルニュルニュル…
59: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:45:54.091 ID:RmcBLrX80.net
触手「これに履き替えろ」スッ
姫「これは……スパッツ?」
触手「これなら見えても恥ずかしくないだろう?」
姫「…………」ドキッ…
姫「ありが……とう……」
姫「あたしの負け……でいいわ……」ドキドキ…
王妃「勝負ありッ!」
オーク「よっしゃあ! これでこっちが二勝一敗だ!」
ゴブリン「スパッツのエロさはパンツと五分五分だと思うのは私だけでしょうか」クイッ
○ 触手vs姫 ×
姫「これは……スパッツ?」
触手「これなら見えても恥ずかしくないだろう?」
姫「…………」ドキッ…
姫「ありが……とう……」
姫「あたしの負け……でいいわ……」ドキドキ…
王妃「勝負ありッ!」
オーク「よっしゃあ! これでこっちが二勝一敗だ!」
ゴブリン「スパッツのエロさはパンツと五分五分だと思うのは私だけでしょうか」クイッ
○ 触手vs姫 ×
64: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:49:58.673 ID:RmcBLrX80.net
【副将戦 山賊vs国王】
国王「ふっふっふ、余自ら戦うなど久しぶりじゃな。一ヶ月前、盗賊団を壊滅させて以来か」
山賊「王様よぉ……」
国王「ん?」
山賊「あんた、自分の息子が市井の女どもに手を出してることに、なんも思わねぇのかい!?」
国王「そりゃもちろん、悪いと思っとる! ……けど」
国王「余も王妃とは出来ちゃった婚じゃったから、あまり強くはいえんのじゃよ……」
王妃「ま、あなたったら大昔のことを……」ポッ…
山賊「女好きは血筋ってわけか……だったらしょうがねえ!」
山賊「ここは正々堂々アンタに勝って、女騎士を取り戻させてもらうぜ!」
国王「ふっふっふ、余自ら戦うなど久しぶりじゃな。一ヶ月前、盗賊団を壊滅させて以来か」
山賊「王様よぉ……」
国王「ん?」
山賊「あんた、自分の息子が市井の女どもに手を出してることに、なんも思わねぇのかい!?」
国王「そりゃもちろん、悪いと思っとる! ……けど」
国王「余も王妃とは出来ちゃった婚じゃったから、あまり強くはいえんのじゃよ……」
王妃「ま、あなたったら大昔のことを……」ポッ…
山賊「女好きは血筋ってわけか……だったらしょうがねえ!」
山賊「ここは正々堂々アンタに勝って、女騎士を取り戻させてもらうぜ!」
65: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 22:56:30.657 ID:RmcBLrX80.net
試合開始の合図と同時に、山賊は床を踏み砕く勢いで駆け出した。
山賊と国王――天と地ほどに身分に差がある二人の距離が、みるみる縮まっていく。
山賊はダッシュの勢いのまま、国王の顔面めがけて渾身の右ストレートをぶつける。
鼻血をまき散らし、のけぞる王。が、打倒には至らない。
すかさず山賊が追撃の左フックを放つが、国王はこれをしゃがみ込むことでかわすと、
膝のバネを生かしたアッパーカットを山賊の顎に叩き込む。
並の戦士(ファイター)なら、これで決着がついていただろう。
しかし、山賊もまた歴戦の猛者、かろうじて踏みとどまった。
顎をさすりながら、山賊が笑った。国王も笑った。
「二人の実力は……五分五分ですね」
ゴブリンは思わずこうつぶやいていた。
山賊と国王――天と地ほどに身分に差がある二人の距離が、みるみる縮まっていく。
山賊はダッシュの勢いのまま、国王の顔面めがけて渾身の右ストレートをぶつける。
鼻血をまき散らし、のけぞる王。が、打倒には至らない。
すかさず山賊が追撃の左フックを放つが、国王はこれをしゃがみ込むことでかわすと、
膝のバネを生かしたアッパーカットを山賊の顎に叩き込む。
並の戦士(ファイター)なら、これで決着がついていただろう。
しかし、山賊もまた歴戦の猛者、かろうじて踏みとどまった。
顎をさすりながら、山賊が笑った。国王も笑った。
「二人の実力は……五分五分ですね」
ゴブリンは思わずこうつぶやいていた。
70: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:00:07.357 ID:RmcBLrX80.net
山賊と国王は互いに拳をぶつけ合う。
一撃入るたびに、肉がひしゃげ、骨がきしみ、血が飛び散る壮絶な殴り合い。
が、両者決め手に欠けているというのも事実だった。
死闘開始から十数分後、国王が勝負に出る。
間合いを開け、超高速の体当たりで山賊を仕留めようと考えたのだ。
だが、この重戦車のような突進を、山賊も強靭な足腰で真正面から受け止めた。
「余のタックルを……止めただと!?」
「こっちも日頃から、山でイノシシの体当たりを受け止めてるんでな。
だけど……イノシシの体当たりよりずっと効いたぜ……!」
山賊はそのまま国王を持ち上げると、頭から床に叩きつけた。
部屋中に轟音が響き渡る。
一撃入るたびに、肉がひしゃげ、骨がきしみ、血が飛び散る壮絶な殴り合い。
が、両者決め手に欠けているというのも事実だった。
死闘開始から十数分後、国王が勝負に出る。
間合いを開け、超高速の体当たりで山賊を仕留めようと考えたのだ。
だが、この重戦車のような突進を、山賊も強靭な足腰で真正面から受け止めた。
「余のタックルを……止めただと!?」
「こっちも日頃から、山でイノシシの体当たりを受け止めてるんでな。
だけど……イノシシの体当たりよりずっと効いたぜ……!」
山賊はそのまま国王を持ち上げると、頭から床に叩きつけた。
部屋中に轟音が響き渡る。
72: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:03:47.450 ID:RmcBLrX80.net
「勝った……!」
血まみれ傷だらけの顔で会心の笑みを浮かべる山賊。
山賊だけではない。この部屋にいる誰もが山賊の勝利を確信しただろう。
――そう、国王以外は。
「王冠がなければ危なかった……」
国王は立ち上がった。
王の象徴ともいえる王冠(クラウン)が投げの衝撃をわずかに吸収していたのだ。
あわてて山賊は構えを取るが、時すでに遅し。
国王のハイキックが山賊の顎にめり込み、山賊の意識は深い深い闇の底に沈んでいった……。
× 山賊vs国王 ○
血まみれ傷だらけの顔で会心の笑みを浮かべる山賊。
山賊だけではない。この部屋にいる誰もが山賊の勝利を確信しただろう。
――そう、国王以外は。
「王冠がなければ危なかった……」
国王は立ち上がった。
王の象徴ともいえる王冠(クラウン)が投げの衝撃をわずかに吸収していたのだ。
あわてて山賊は構えを取るが、時すでに遅し。
国王のハイキックが山賊の顎にめり込み、山賊の意識は深い深い闇の底に沈んでいった……。
× 山賊vs国王 ○
74: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:08:01.217 ID:RmcBLrX80.net
【大将戦 オークvs王子】
王子「さ、始めようか」パカラッ…
オーク「白馬に乗ってご登場か! 気取りやがって!」
ゴブリン「今現在、我がチームと敵チームの勝敗は五分五分……この戦いで全てが決まりますね」クイッ
触手「相変わらず、的確な分析だな」ウネウネ
スライム「頑張れ、オーク!」プルンッ
王子「さ、始めようか」パカラッ…
オーク「白馬に乗ってご登場か! 気取りやがって!」
ゴブリン「今現在、我がチームと敵チームの勝敗は五分五分……この戦いで全てが決まりますね」クイッ
触手「相変わらず、的確な分析だな」ウネウネ
スライム「頑張れ、オーク!」プルンッ
75: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:11:29.535 ID:RmcBLrX80.net
王子「いくぞ!」パカラッパカラッ
王子「えいっ! えいっ!」チクッチクッ
オーク「ぐおおおおっ!?」
スライム「うわぁ、馬上からレイピアをチクチク刺してくる!」
触手「あれではオークは手の出しようがないな」
山賊「大将戦なのに、なんて盛り上がらねえ戦い方をしやがる!」
騎士団長「王子はああいう方だ。勝つためなら、どんなしょっぱい戦い方でも平気で行う」
宮廷魔術師「それが王子の強さなのです……!」
王子「えいっ! えいっ!」チクッチクッ
オーク「ぐおおおおっ!?」
スライム「うわぁ、馬上からレイピアをチクチク刺してくる!」
触手「あれではオークは手の出しようがないな」
山賊「大将戦なのに、なんて盛り上がらねえ戦い方をしやがる!」
騎士団長「王子はああいう方だ。勝つためなら、どんなしょっぱい戦い方でも平気で行う」
宮廷魔術師「それが王子の強さなのです……!」
76: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:13:39.330 ID:RmcBLrX80.net
オーク「くそぉっ!」ブンッ
王子「ハハハ、キミのパンチなんて届かないよ」
王子「そらっ!」チクッ
オーク「ぐ……!」
オーク(一撃あたりのダメージは少ないが、着実に蓄積してきやがる……!)
王子「ハハハ、キミのパンチなんて届かないよ」
王子「そらっ!」チクッ
オーク「ぐ……!」
オーク(一撃あたりのダメージは少ないが、着実に蓄積してきやがる……!)
77: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:16:54.801 ID:RmcBLrX80.net
王子「てやっ! てやっ!」チクッチクッ
オーク「ぐああっ……!」
王子「だんだんと出血が増えてきたね」
王子「だけど、ボクは一気にトドメを刺すなんて危ないことはしないよ」
王子「この間合いを保ったまま、チクらせてもらう!」チクッ
オーク「ぐううっ……!」
オーク(オレのパワーも届かなきゃなんの意味もねえ!)
オーク(なんとかして、あの王子を馬から引きずり下ろさなきゃ……)
オーク(……そうだ! こういう時は! 昔、女騎士に聞いたことがある……!)
女騎士『馬に乗っている敵の将軍を討つ時は、まず馬をどうにかするのが鉄則だ』
オーク『へえ、そんなもんなのか』
オーク(――これだ!!!)
オーク「ぐああっ……!」
王子「だんだんと出血が増えてきたね」
王子「だけど、ボクは一気にトドメを刺すなんて危ないことはしないよ」
王子「この間合いを保ったまま、チクらせてもらう!」チクッ
オーク「ぐううっ……!」
オーク(オレのパワーも届かなきゃなんの意味もねえ!)
オーク(なんとかして、あの王子を馬から引きずり下ろさなきゃ……)
オーク(……そうだ! こういう時は! 昔、女騎士に聞いたことがある……!)
女騎士『馬に乗っている敵の将軍を討つ時は、まず馬をどうにかするのが鉄則だ』
オーク『へえ、そんなもんなのか』
オーク(――これだ!!!)
79: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:20:07.444 ID:RmcBLrX80.net
オーク「おい、馬!」
白馬「あん? なんだよ?」
オーク「このマツタケやるから、王子を振り落としてくれ!」サッ
白馬「オッケー!」
王子「え!?」
白馬「悪いな、降りてくれ」ブワッ
王子「わあああっ!」ドサァッ
白馬「あん? なんだよ?」
オーク「このマツタケやるから、王子を振り落としてくれ!」サッ
白馬「オッケー!」
王子「え!?」
白馬「悪いな、降りてくれ」ブワッ
王子「わあああっ!」ドサァッ
83: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:23:17.935 ID:RmcBLrX80.net
王子「いたた……! お尻から落ちちゃったよ」
オーク「よう」パキポキ…
王子「ゲ!?」
オーク「マツタケ失ったのは痛手だが……こっからはオレのターンだぜ」ブヒヒ…
王子「ま、待っ――」
オーク「よう」パキポキ…
王子「ゲ!?」
オーク「マツタケ失ったのは痛手だが……こっからはオレのターンだぜ」ブヒヒ…
王子「ま、待っ――」
86: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:28:10.553 ID:RmcBLrX80.net
オーク「これはスライムの分! 触手の分! 山賊の分! ゴブリンの分!」ドゴゴゴゴッ
王子「ぐべええっ!」
オーク「お前みたいなスケベに仕えてる臣下たちの分!」バキッ
王子「ぐばああっ!」
オーク「今までお前にさらわれた女の分!」ボゴォッ
王子「ぐごおおっ!」
オーク「そして、これが――オレと女騎士の分だぁっ!!!」ブウンッ
ズガァンッ!
王子「ぐがっはぁぁぁぁぁっ!」ドガシャァァァン
王妃「勝負あったようね」
国王「……見事じゃ!」
○ オークvs王子 ×
王子「ぐべええっ!」
オーク「お前みたいなスケベに仕えてる臣下たちの分!」バキッ
王子「ぐばああっ!」
オーク「今までお前にさらわれた女の分!」ボゴォッ
王子「ぐごおおっ!」
オーク「そして、これが――オレと女騎士の分だぁっ!!!」ブウンッ
ズガァンッ!
王子「ぐがっはぁぁぁぁぁっ!」ドガシャァァァン
王妃「勝負あったようね」
国王「……見事じゃ!」
○ オークvs王子 ×
88: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:32:51.724 ID:RmcBLrX80.net
オーク「おい、まだ終わってねえぞ」グイッ
王子「ふぁ、ふぁい?」
オーク「もう二度と、城に女をさらったりしねえって誓うか?」
王子「ち、誓う!」
オーク「誓いを破ったら、今度は全力でパンチ入れるからな」ブヒッ
王子「も、もうしませぇん!」
国王「余も昔、あんな風に妻にボコられて、浮気癖がなくなったものじゃ」
王妃「懐かしいわねえ」
姫「触手様……どうかあたしをお嫁にしてください」
触手「断る」ウネッ
姫「えぇ~っ!? あたし絶対諦めませんからね!」
触手(弱ったな……)ウネウネ
王子「ふぁ、ふぁい?」
オーク「もう二度と、城に女をさらったりしねえって誓うか?」
王子「ち、誓う!」
オーク「誓いを破ったら、今度は全力でパンチ入れるからな」ブヒッ
王子「も、もうしませぇん!」
国王「余も昔、あんな風に妻にボコられて、浮気癖がなくなったものじゃ」
王妃「懐かしいわねえ」
姫「触手様……どうかあたしをお嫁にしてください」
触手「断る」ウネッ
姫「えぇ~っ!? あたし絶対諦めませんからね!」
触手(弱ったな……)ウネウネ
90: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:36:02.100 ID:RmcBLrX80.net
オーク「女騎士、大丈夫か!?」
女騎士「ああ、おかげさまで何ともない。ありがとう、オーク!」
オーク「へへっ、どういたしまして!」
女騎士「他のみんなも……ありがとう! 本当にありがとう!」
スライム「これぐらいお安い御用さ!」プルンッ
触手「無事でなによりだ」ウネウネ
山賊「ガッハッハ、困った時はお互い様だぜ!」
ゴブリン「五分五分の作戦でしたが、上手くいきましたね」クイッ
女騎士「ああ、おかげさまで何ともない。ありがとう、オーク!」
オーク「へへっ、どういたしまして!」
女騎士「他のみんなも……ありがとう! 本当にありがとう!」
スライム「これぐらいお安い御用さ!」プルンッ
触手「無事でなによりだ」ウネウネ
山賊「ガッハッハ、困った時はお互い様だぜ!」
ゴブリン「五分五分の作戦でしたが、上手くいきましたね」クイッ
91: VIPがお送りします 2016/09/26(月) 23:39:59.682 ID:RmcBLrX80.net
オーク「今晩はお前の救出記念として、城下町で飲み明かそうぜ!」
女騎士「うむ、今夜は寝かせないぞ! オーク!」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
スライム「ねえゴブリン、あの二人が恋仲になる確率はどのぐらいかな?」
ゴブリン「五分五分……といったところでしょうね」クイッ
おわり
女騎士「うむ、今夜は寝かせないぞ! オーク!」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
スライム「ねえゴブリン、あの二人が恋仲になる確率はどのぐらいかな?」
ゴブリン「五分五分……といったところでしょうね」クイッ
おわり