かぐや（に会長と二人きりで閉じ込められてしまいました）

白銀「むぅ・・・ここはどこだ！」

かぐや「私も気づいたらこの部屋にいて・・・」

白銀「何もないな・・・お、あそこに張り紙が」




【ここはキスしないと出られない部屋です】


白銀「なん・・・だと・・・」

白銀「どういうことだ・・・藤原書記のイタズラか？」

かぐや「いくら藤原さんでもこんな手の込んだことはしないと思いますけど・・・」

白銀「だよな・・・じゃあ夢・・・」ｷﾞｭｳｳ


白銀「いてて・・・夢じゃないな」

かぐや「どうしましょう・・・」













かぐや（計画通り！）

かぐや（流石四宮グループね、こんな部屋を一晩で作ってしまうなんて・・・）

かぐや（後生徒会室に睡眠ガスを散布してサポートしてくれた早坂にも感謝しないと・・・）

かぐや（でも私ごと眠らせることなかったんじゃないかしら・・・）


かぐや（まぁいいわ、これで自然な流れで会長にキスを強要できる！）

かぐや（我ながらいい作戦だわ！しかも・・・）



白銀「あ！今日はスーパーのタイムセールが！うおお卵が売り切れてしまううう！！！」

かぐや（時間的余裕もない！これなら会長がキスしてでもここを出ようとする確率UPよ！）

かぐや「どうしましょう会長・・・」

かぐや（さぁ会長、本能のままに書かれていることを実践するのです！）


白銀「落ち着け・・・周囲の状況を確認してだな・・・」

かぐや（いやそうじゃなくて！）

白銀「部屋全体が真っ白・・・窓もドアもないか・・・」

かぐや（ああもう！）

白銀（くっ、どうするこの状況・・・）

白銀（おそらく何かのドッキリなのだろうが、あまり時間もかけてられない・・・）

白銀（かといってやむなくキスの流れになったら・・・）





かぐや『あら会長、意外とがっつくタイプなんですね』

かぐや『お可愛いこと・・・』ﾄﾞﾔァ



白銀（駄目だ！これはいかん！）

白銀「そうだ！電話で助けを・・・」ｺﾞｿｺﾞｿ

白銀「あれ、スマホがない・・・」

かぐや（早坂に没収させましたからね）

白銀「四宮は？」

かぐや「私もです」

白銀「そうか・・・ヤバイな」

かぐや（嘘ですけどね）

かぐや（ここで第二段階よ、早坂！）ｺｿｺｿ


早坂『はいはい、ポチっとな』ﾎﾟﾁ


ｳｲｰﾝ


白銀「な、何だ・・・？」

かぐや「文字が変わりましたね」



【ここは告白しないと出られない部屋です】

白銀「なん・・・だと・・・」

かぐや（フフフ・・・これこそが今回の真骨頂！）

かぐや（あえて最初にハードルの高いお題をだし、その後やや下げる！）

かぐや（そうなればやりやすくなるのが人間の心理というもの・・・）

かぐや（さぁ会長！私に・・・）


白銀「仕方ないな・・・」

かぐや（キター！！！！！！！）ﾜｸﾜｸ

白銀「四宮・・・実は俺・・・」

かぐや「はい！」ﾜｸﾜｸ










白銀「泳げないんだ」

かぐや「・・・は？」



早坂（ま、これも一応『告白』ですよね、合格～）ﾎﾟﾁ

ﾌﾟｼｭｰ


かぐや「うっ・・・」

白銀「眠気が・・・」

～生徒会室～

かぐや「う、う～ん・・・」

白銀「ここは・・・戻ってきたのか」


ﾊﾞｧﾝ！


藤原「会長！かぐやさん！」

白銀「藤原書記・・・」

藤原「もういままでどこ行ってたんですかぁ！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

白銀「す、すまん・・・こっちもよくわからなくてな・・・」

藤原「突然眠くなって起きたら2人ともいなくなってて・・・心配したんですよぉ！」ｸﾞｽッ

かぐや「ご、ごめんなさいね藤原さん」

藤原「もう少しで知り合いの知り合いの少年探偵に依頼するところだったんですから！バーロー！」

かぐや「そ、そこまで・・・」

白銀「な、なぁ四宮」

かぐや「はい？」

白銀「お、俺とんでもないこと言った気がするんだが・・・覚えてないか？」

かぐや「さぁ？眠っていたので覚えてません」

白銀「そ、そうか・・・よかった」

かぐや「・・・・・」

かぐや（はぁ・・・愛の告白と書いておけば・・・）

かぐや（でもまぁ、会長の秘密が少しわかっただけでもよしとしますか？）

かぐや（水泳コーチ、悪くないわね）

かぐや（今度プールを手配しないと・・・）




早坂（・・・やれやれ、まだまだこの戦いは続きそうですね）


【本日の勝敗：引き分け】

【四宮の表記漏れ、白銀が秘密暴露したので】


～おわり～

これでおわりです

この2人には是非幸せになって欲しいと思う今日この頃です