オーク「野良女騎士を捕らえた」女騎士「クッコロセ!」

2019年08月23日
オーク「野良女騎士を捕らえた」女騎士「クッコロセ!」

1: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:39:22.120 ID:fUj/QR8gM.net
オーク「野菜も食べないと大きくなれないぞ」

女騎士「……」プイッ

オーク「肉なら食べるのになぁ」

女騎士「ウマウマ」ムシャムシャ

オーク「ピーマン」

女騎士「……」プイッ

オーク「骨付き肉」

女騎士「ウマス」ムシャムシャ

7: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:41:04.393 ID:fUj/QR8gM.net
オーク「捕まえた時はスリムで小さかったんだが……」

女騎士「……」スピー……スピー……

オーク「最近、太ったような」

女騎士「……っ!」ガバッ!

オーク「わっ……!?」

女騎士「クッコロセ!」

オーク「ご、ごめんごめん。怖い夢でも見たのかな」ヨシヨシ

女騎士「コロセ……」プルプル

8: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:42:52.353 ID:fUj/QR8gM.net
オーク「よし。健康のためにダイエットをさせよう」

女騎士「……」ヤダヤダ

オーク「嫌なの?」

女騎士「ウン」

オーク「でもそのままだと……。キミも僕達みたいになっちゃうよ?」

女騎士「……っ!」ザンッ!

オーク「それは嫌でしょ?」

女騎士「……ヤダ」

10: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:45:01.530 ID:gprRIV3uM.net
オーク「じゃあ、まずは軽く……ジョギング10kmね」

女騎士「……」ジトー

オーク「何?」

女騎士「カルクナイヨ」

オーク「君の体重がね。さ、走ろう。僕が先導するから」タッタッタッ……

女騎士「……クッコロセ」タッタッタッ……

オーク「ペースが速かったら遠慮なく言ってね」

女騎士「……」モウツカレタ

12: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:47:29.591 ID:ZXpO0BhHM.net
~10km地点~

オーク「ふうっ! まぁウォーミングアップレベルだけど……、
  最初から飛ばすと身体の負担が大きいから、今日はこのくらいにしておこうか」

女騎士「……」パタッ

オーク「えっ!?」

女騎士「クッコロセ……」ハァハァ……

オーク「もしかして……、この程度で疲れちゃった?」

女騎士「……」オナカスイタ

オーク「……はぁ。先が思いやられるなぁ」

13: VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:48:36.992 ID:vpBYvhNAM.net
オーク「じゃあ、まずは軽く……レイプ10発ね」

女騎士「……」ジトー

オーク「何?」

女騎士「カルクナイヨ」

オーク「君の体重がね。さ、ヤろう。僕が先導するから」パンパンパン……

女騎士「……クッコロセ」パンパンパン……

オーク「ペースが速かったら遠慮なく言ってね」

女騎士「……」モウツカレタ

15: 1 2015/06/10(水) 22:49:59.001 ID:cYuYi4qXM.net
女騎士「ウマウマ」ムシャムシャ

オーク「今日は野菜も食べるようにね」

女騎士「……」ジトー

オーク「ん? 味付けが気に食わないかな?」

女騎士「モット」

オーク「ダメだよ。運動した分食べちゃったら、体を動かした意味が無いでしょう?」

女騎士「ケチ」チェッ

オーク「なんて言ってもダメなものはダメです」

女騎士「……」プゥ

19: 1 2015/06/10(水) 22:52:44.878 ID:W/BL4zsKM.net
~翌日~

オーク「さて。今日も軽く行こうか」

女騎士「……」ムリムリ

オーク「そう言わないでさ。毎日コツコツ頑張らないと」

女騎士「体が……」

オーク「ん?」

女騎士「痛くて」ウゴケナイ

オーク「あれ……。君、言葉が……」

女騎士「……」プイッ

20: 1 2015/06/10(水) 22:54:54.620 ID:jChTfIKQM.net
オーク「じゃあ、今日は休もうか」

女騎士「ヤッタ!」ピョーン

オーク「休養も必要だからね」

女騎士「フフフ」ニコニコ

オーク「その分、食事量は減らすけど」

女騎士「っ!!!」

オーク「当たり前でしょ? 動かない分、食べたらいけないんだよ?」

女騎士「クッコロセ!」プイッ

21: 1 2015/06/10(水) 22:56:31.614 ID:hDzREZWVM.net
オーク「はい。今日の分」

女騎士「……」スクナイ

オーク「ごめんね。これも君のためだから」

女騎士「……」モシャモシャ

オーク「……」

女騎士「……」モシャモシャ

オーク「あ。今日は野菜も食べてて偉いね」ヨシヨシ

女騎士「エヘヘ」モシャモシャ

22: 1 2015/06/10(水) 22:58:13.489 ID:Ir6goYCdM.net
~さらに翌日~

オーク「今日は走れるよね?」

女騎士「……」

オーク「走ったら、ご褒美に骨付き肉だよ」

女騎士「っ! ハシレル!」パァァ

オーク「うん! じゃ、行こうか」タッタッタッ

女騎士「骨付き肉♪ 骨付き肉♪」タッタッタッ

オーク(この子……、たまに普通に喋っているような……)

26: 1 2015/06/10(水) 23:00:18.777 ID:ck0yxhLKM.net
~10km地点~

オーク「今日はこれで終わりね」

女騎士「……」ツカレタ

オーク「よく頑張ったね」ナデナデ

女騎士「……///」

オーク「あれ、顔が赤い……。ちょっと無理させすぎたかな」

女騎士「……」ホネツキニク

オーク「ま、食欲があるなら平気かな」

28: 1 2015/06/10(水) 23:03:42.650 ID:mFAeSggCM.net
~2週間後~

女騎士「ウマウマ」ムシャムシャ

オーク「そろそろ拾って来た時の体型には戻れたかな。こっちの方がやっぱり健康的でいいね」

女騎士「……」ゴチソウサマ

オーク「野菜も残さず食べるようになったし。……ん?」

女騎士「……」ツンツン

オーク「? どうしたの?」

女騎士「あのね」モジモジ

オーク「?」

女騎士「いつも……。イツモ……ありがとう」ペコッ

オーク「……うん! こちらこそ!」

29: 1 2015/06/10(水) 23:05:47.624 ID:zQ1qWGn/M.net
女騎士「あの……」エット

オーク「無理して喋らなくていいよ」

女騎士「……」ゴメンナサイ

オーク「いいってば」

女騎士「ネル……」パタッ

オーク「おやすみ。おなかがいっぱいで、眠くなっちゃったのかな」

女騎士「……」スピー……スピー……

オーク「……かわいいなぁ」

30: 1 2015/06/10(水) 23:07:42.693 ID:zQ1qWGn/M.net
『ドコダッ!?』
『ココニイルノハワカッテルンダゾッ!?』

バタバタバタバタ……

女騎士「っ!?」ガバッ

オーク「な……、何の音……!?」

女騎士「……コワイ」ギュッ

オーク「き、君は隠れててね」

女騎士「……」コクッ

31: 1 2015/06/10(水) 23:10:27.636 ID:zQ1qWGn/M.net
「見つけたぞ! 憎っくきオークめ!」

「同胞の仇……、我々が撃つッ!」

オーク「な、何なの。君達は……」

「とぼけるなッ!」

「貴様が隊からはぐれた同胞を連れ去り、無残に殺していることは分かっているんだ!」

オーク「知らないよ……。僕は……」

「問答無用ッ!」ザクッ!

オーク「ウウ……ッ!?」

33: 1 2015/06/10(水) 23:13:40.224 ID:MfqvY5LSM.net
「どうした!? そんなものか!」ザウッ! ザンッ!

オーク「待ってよ! 僕は君達と争う気は……」

「ははっ! 一人でいる女騎士しか相手にできないと申すか!」ザグッ!

「我々10人相手では抵抗する気すら起きないとは! この下衆がァ!」ズグンッ!

オーク「違う……。僕は……」フラフラ

「待てッ! 逃がすか!」

物陰に隠れている女騎士「はわわ……」コロサレチャウ……

35: 1 2015/06/10(水) 23:16:45.824 ID:ajWUKhMSM.net
オーク(とにかく……。隠れている彼女から引き離さないと……)フラフラ

「はははははっはははははははっ!!!! 敵に背を向けて敗走とは!」ダダダダッ

「森の蛮族も地に落ちたものだな!」ダダダダダッ

オーク「なんとか……。彼女だけでも……」

「遅いわッ!」

オーク「は」

「死…………ねェェェェェェェェええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

ガギィィィィィイイイイイインッッッ!!!!!!!!!!!!

36: 1 2015/06/10(水) 23:18:38.147 ID:KojRfyQRM.net
クルクルクルクル。

ポスン。

「なっ……!?」

オーク「えっ」

女騎士「……」ヤメテ

「き……、騎士長!? 生きておられたのですか!」

「私はてっきり……」

女騎士「……」フルフル

37: 1 2015/06/10(水) 23:21:38.812 ID:jaO0G75ZM.net
オーク「騎士長……?」

「ま、まさか……。あなたは私達があの時、確実に殺」

「やめろッ!」

「悪い……」

女騎士「……」ヤダヤダ

オーク「どうして出てきたんだ……? あのまま隠れてれば……」

女騎士「……」ギュッ

オーク「僕のために……?」

38: 1 2015/06/10(水) 23:25:09.718 ID:ZBh1dJNCM.net
女騎士「……」ギュウッ

オーク「こ、これで分かっただろ!? 僕は君達の仲間を殺してなんか……」

「……黙れ」

「事のついでだ。”そこにいる女”ごと殺しておくとしよう……」

オーク「待ってよ! この子は……君達の長官じゃないのか!?」

「うるさいッ! この畜生が!」

「黙して死ねぇ!」ザウッ!

オーク「なんで……」

39: 1 2015/06/10(水) 23:28:27.444 ID:wIRahuWqM.net
女騎士「……」コワイ

オーク「……ッ!」(この子は足が遅い……。走って逃げることも……)

「ひゃははははっ!」ザグッ!

オーク「ぐう……」

「竦んで動けぬか!? この愚図めが!」ザシュッ!

オーク(この子は……。この子だけは守らないと……)

女騎士「オー……ク……」

40: 1 2015/06/10(水) 23:31:18.477 ID:wkmQoMlDM.net
「これで……」スウッ

オーク「……ッ!」

女騎士「……」

「とどめだっ!」ザウウッ!

オーク(ごめん……! 守れなくて……)ギュッ

女騎士「やめろ!!!!!!!!!!!!」

ザンッ!

43: 1 2015/06/10(水) 23:35:12.724 ID:HI9eBjzxM.net
オーク「……?」

「な……っ!」

カランカラン……

女騎士「思い出した……。全てを……」

オーク「君……。言葉が……?」

女騎士「なるほど。部下に寝首をかかれるなど、私は上官としては失格のようだな」

「き……、騎士長……」

44: 1 2015/06/10(水) 23:37:19.851 ID:HI9eBjzxM.net
女騎士「で、お前たちは思い出したか?」

「な、何をですか……?」

女騎士「決まってるだろう?」スッ

「ひっ!?」

女騎士「私の、強さをだよッ!」

ズッギャァァァアアアアアアアアンンンンンッッッ!!!!!!!!!!

「「「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

ズッガァァァァァァッァアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!

46: 1 2015/06/10(水) 23:43:02.081 ID:alSl70akM.net
オーク「つ……、強いんだね。君」

女騎士「すまないな」

オーク「……え?」

女騎士「私の部下が迷惑をかけた」

オーク「べ、別にいいよ。君だって被害者なんだろうに」

女騎士「ここ」グイッ

オーク「へ」

女騎士「血が出てる」チュウッ

48: 1 2015/06/10(水) 23:45:56.650 ID:XcE3FLdRM.net
オーク「あの……、彼女たちはさ」

女騎士「なんだ」

オーク「君を、裏切ったの?」

女騎士「……ああ。戦功を挙げようと躍起になっていてな、
  それで、私の手柄を横取りしようと」

オーク「……」

女騎士「そんな顔をするな。どこの隊でもよくあることだ」

オーク「ごめんね。変なこと聞いて」

女騎士「別に構わん」

49: 1 2015/06/10(水) 23:48:09.769 ID:iVoKvr9eM.net
オーク「これから……、君はどうするの?」

女騎士「……そうだな」

オーク「……」

女騎士「今日はたくさん頑張ったから……、3個かな」

オーク「えっ」

女騎士「そうと決まれば、さっさと帰るぞ。オーク」

オーク「3個って……。何?」

女騎士「何って……。決まってるだろ」

オーク「?」

女騎士「骨付き肉だよ」ニコッ

終わり

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