author_0102のSS・WEB小説まとめ一覧
「喧々囂々、全てを呑み込むこの街で」
1: ◆XkFHc6ejAk 2016/08/11(木) 22:16:53.71 ID:Pkizwuk+0
「奇奇怪怪、全てを呑み込むこの街で」のお話です。
2: ◆XkFHc6ejAk 2016/08/11(木) 22:22:37.57 ID:Pkizwuk+0
「……オラアァアアァアァ!!」
豪快な音を立てて、小さな赤い壺が砕け散りました。
中から出てきたのは、例の男です。相変わらず不機嫌そうな顔で、ぺっと唾を吐きました。
男は盗まれた酒を取り立てに老人を追い掛けていたのですが、老人の魔道具によって逆に封印されていたのです。
「クッソが……あのジジイ……見つけたらぶん殴ってやる……」
男は辺りを見渡し、老人を追う前の最後の記憶を辿ります。
(確か、ヒュドラの雑魚は取り逃がしちまったっけな……まぁウィルオウィスプの呪いを掛けてやったから、まともに戦えねえだろうが)
「……?」
そう考え事をしているうちに、男は異変に気付きました。
(……静かすぎる。血の満月はこの前終わったよな? 今はまだ三日月の月だったはずだが……)
男は眉間にしわを寄せながら、大通りに出ます。
次の瞬間、男の目には凄まじい光景が映し出されました。
「なっ……!?」
圧倒的破壊の跡。パイプで削り取られたような跡が縦横無尽に広がり、何かが一直線に進んだ跡が残っています。
早い話、大通りは壊滅状態になっていました。
「……どいつの仕業だ?」
男は笑っていませんでした。破壊痕から、なにか異質な気を感じるのです。
「ジジイを探すか」
夜の街「イサクラ」に、不穏な空気が漂っていました。
豪快な音を立てて、小さな赤い壺が砕け散りました。
中から出てきたのは、例の男です。相変わらず不機嫌そうな顔で、ぺっと唾を吐きました。
男は盗まれた酒を取り立てに老人を追い掛けていたのですが、老人の魔道具によって逆に封印されていたのです。
「クッソが……あのジジイ……見つけたらぶん殴ってやる……」
男は辺りを見渡し、老人を追う前の最後の記憶を辿ります。
(確か、ヒュドラの雑魚は取り逃がしちまったっけな……まぁウィルオウィスプの呪いを掛けてやったから、まともに戦えねえだろうが)
「……?」
そう考え事をしているうちに、男は異変に気付きました。
(……静かすぎる。血の満月はこの前終わったよな? 今はまだ三日月の月だったはずだが……)
男は眉間にしわを寄せながら、大通りに出ます。
次の瞬間、男の目には凄まじい光景が映し出されました。
「なっ……!?」
圧倒的破壊の跡。パイプで削り取られたような跡が縦横無尽に広がり、何かが一直線に進んだ跡が残っています。
早い話、大通りは壊滅状態になっていました。
「……どいつの仕業だ?」
男は笑っていませんでした。破壊痕から、なにか異質な気を感じるのです。
「ジジイを探すか」
夜の街「イサクラ」に、不穏な空気が漂っていました。
「黒山羊怪奇譚」
1: ◆XkFHc6ejAk 2018/07/31(火) 20:38:44.68 ID:ssvcM0xZ0
少年「うーん……」
少年(僕は今、古い図書館で本を探している)
少年(生き物図鑑って何処にあるんだ?)
少年(聞こうにも誰も居ないし……入り口まで戻って聞こうかな)
「探し物は、これかな」
少年「!」
少年(……何だこの人)
少年(夏なのに真っ黒なローブを纏っている)
少年(身長は高く、脚がモデルのように長い)
少年(顔は目以外を包帯で覆ってしまっている)
少年(爛々と輝く満月のような両目に長い黒髪が合わさって、夜を連想させられる)
少年(瞳がおかしい……まるで、蛸や、山羊みたいな……)
少年(こいつ……人間じゃない!?)
「そう怯える必要は無い。少し話したいだけなんだ」
少年「……別に、怯えてなんか無いけど」
「くくく、威勢は良いな。気に入った」
「少し場所を変えよう」ゴポ
少年(そう言って、ヤツはすっと左手を伸ばした)
少年(これは……空間に黒い水? が発生して広がっていく)
少年(渦巻きながら丸い円の形になった……奥は何処かに続いているように見える)
「さあ、行くぞ」グイ
少年「ちょ、ちょっと待っ――」
少年(僕は今、古い図書館で本を探している)
少年(生き物図鑑って何処にあるんだ?)
少年(聞こうにも誰も居ないし……入り口まで戻って聞こうかな)
「探し物は、これかな」
少年「!」
少年(……何だこの人)
少年(夏なのに真っ黒なローブを纏っている)
少年(身長は高く、脚がモデルのように長い)
少年(顔は目以外を包帯で覆ってしまっている)
少年(爛々と輝く満月のような両目に長い黒髪が合わさって、夜を連想させられる)
少年(瞳がおかしい……まるで、蛸や、山羊みたいな……)
少年(こいつ……人間じゃない!?)
「そう怯える必要は無い。少し話したいだけなんだ」
少年「……別に、怯えてなんか無いけど」
「くくく、威勢は良いな。気に入った」
「少し場所を変えよう」ゴポ
少年(そう言って、ヤツはすっと左手を伸ばした)
少年(これは……空間に黒い水? が発生して広がっていく)
少年(渦巻きながら丸い円の形になった……奥は何処かに続いているように見える)
「さあ、行くぞ」グイ
少年「ちょ、ちょっと待っ――」
青年「蛍月夜の猩々参り」
1: ◆XkFHc6ejAk 2018/07/22(日) 21:05:07.20 ID:uP4TAhH40
ゴトン ゴトン
青年(僕はバスに揺られている。乗客は僕以外誰も居ない)
青年(二十歳になったら、家に来なさい――そう祖父に言われ、僕は遠くの祖父の家に向かっている)
青年(祖父の田舎は初めてだ。小さな頃一度だけ行った事があるらしいが、もう覚えてない)
青年(しかし、大切な話がある……とは、何の事だろうか。やけに真剣な声色だったな)
青年(まあ、考えても仕方ないか)
青年(僕はバスに揺られている。乗客は僕以外誰も居ない)
青年(二十歳になったら、家に来なさい――そう祖父に言われ、僕は遠くの祖父の家に向かっている)
青年(祖父の田舎は初めてだ。小さな頃一度だけ行った事があるらしいが、もう覚えてない)
青年(しかし、大切な話がある……とは、何の事だろうか。やけに真剣な声色だったな)
青年(まあ、考えても仕方ないか)
少年「薄氷の僕ら、無人駅」
1: ◆XkFHc6ejAk 2018/02/01(木) 20:04:24.28 ID:3pcH/mqD0
少年(僕の住む村は、人里から離れた、集落のように小さな村だ)
少年(気候は常に寒い。夏冬関係なく、ほぼ一年中雪が降っている)
少年(人口はそんなに多くない。むしろ村の面積に対して少ないくらいだ)
少年(そして)
少年(この村には掟がある)
少年(それは、村の外に出てはいけないと言う事)
少年(気候は常に寒い。夏冬関係なく、ほぼ一年中雪が降っている)
少年(人口はそんなに多くない。むしろ村の面積に対して少ないくらいだ)
少年(そして)
少年(この村には掟がある)
少年(それは、村の外に出てはいけないと言う事)
青年「風鈴屋敷の盲目金魚」
1: ◆XkFHc6ejAk 2017/07/05(水) 21:58:41.08 ID:ZRvV3OZF0
青年(しとしとと小雨が降っている。僕は傘を差さずに歩いている)
青年(これくらいの雨は好きだ。柔らかい雨粒の感覚が心地良い)
青年(こんな日の散歩は風情があって良い。僕は上機嫌で鼻歌を歌う)
青年(雨の日の景色は、いつもとは全然違う。だから好きなんだ)
青年「……そろそろ戻ろうかな」
青年(進んでいくうちに町を抜けていた。僕は裏山で、通常のコースを外れて歩いている)
青年(知らない場所を探索するのは楽しいけれど……)
青年(さすがにこれ以上は帰りが疲れるな。もう戻ろう)クル
……チリーン
青年「?」
青年(雨の音に紛れて、今変な音が……風鈴?)
青年(……?)
青年「気のせいか」
……チリーン
青年「!」
青年(いや、気のせいじゃない! こっちだ!)ザッ
青年「……!」
青年(壁と思ったら、四角い抜け穴が蔦に隠れている!)
青年(おお、こんな隠し通路があるのか! 散歩も悪くないな。探検している気分だ)ザッ
青年(奥が見えてきた……あれは)
青年「おお……」
青年(これくらいの雨は好きだ。柔らかい雨粒の感覚が心地良い)
青年(こんな日の散歩は風情があって良い。僕は上機嫌で鼻歌を歌う)
青年(雨の日の景色は、いつもとは全然違う。だから好きなんだ)
青年「……そろそろ戻ろうかな」
青年(進んでいくうちに町を抜けていた。僕は裏山で、通常のコースを外れて歩いている)
青年(知らない場所を探索するのは楽しいけれど……)
青年(さすがにこれ以上は帰りが疲れるな。もう戻ろう)クル
……チリーン
青年「?」
青年(雨の音に紛れて、今変な音が……風鈴?)
青年(……?)
青年「気のせいか」
……チリーン
青年「!」
青年(いや、気のせいじゃない! こっちだ!)ザッ
青年「……!」
青年(壁と思ったら、四角い抜け穴が蔦に隠れている!)
青年(おお、こんな隠し通路があるのか! 散歩も悪くないな。探検している気分だ)ザッ
青年(奥が見えてきた……あれは)
青年「おお……」
少年「色とりどりの傘の町」
1: ◆XkFHc6ejAk 2017/04/10(月) 09:23:09.84 ID:43HseE500
ザアアァアアァアアァァ……
少年「大丈夫? 疲れない?」
少女「ううん。全然辛くないよ」
少年(この小さな町では、一日に何度も信じられない勢いの雨が降る)
少年(空に突如大きな「波紋」が広がると、雲も無いのに雨が降り出す)
少年(道を歩く人達は、当然のように傘を「作り出す」事が出来るんだ)
少年(彼らの傘は鮮やかな色をしていて、雨を防ぐ以外にも、何かの能力がある)
少年(例えば少女の傘は、「花を降らす」事が出来る)
少年(そんな傘の町の中で、唯一僕だけが傘を作れない)
少年(いつも少女の傘に入れてもらう事で雨をしのいでいる)
少年(他者が握ると消えてしまうから、それを支える事すら出来ない)バチャ
少年(ふと下を向くと、水たまりに映った自分の暗い顔と目が合う)
少年(ああ、情けないなぁ)
少年「大丈夫? 疲れない?」
少女「ううん。全然辛くないよ」
少年(この小さな町では、一日に何度も信じられない勢いの雨が降る)
少年(空に突如大きな「波紋」が広がると、雲も無いのに雨が降り出す)
少年(道を歩く人達は、当然のように傘を「作り出す」事が出来るんだ)
少年(彼らの傘は鮮やかな色をしていて、雨を防ぐ以外にも、何かの能力がある)
少年(例えば少女の傘は、「花を降らす」事が出来る)
少年(そんな傘の町の中で、唯一僕だけが傘を作れない)
少年(いつも少女の傘に入れてもらう事で雨をしのいでいる)
少年(他者が握ると消えてしまうから、それを支える事すら出来ない)バチャ
少年(ふと下を向くと、水たまりに映った自分の暗い顔と目が合う)
少年(ああ、情けないなぁ)
男「路地裏、三日月の負け犬」
1: ◆XkFHc6ejAk 2017/02/16(木) 21:34:07.12 ID:iaEzW9dR0
男「慚愧の雨と山椒魚」 の続編です。
2: ◆XkFHc6ejAk 2017/02/16(木) 21:44:39.18 ID:iaEzW9dR0
ザアアァアアァアアァァ――
男(雨がざあざあ降っている。生憎傘は持っていない)
男(走って帰ろうと思ったが、どうせずぶ濡れになるんだ)
男(不毛な事は何よりも嫌いだ。俺は開き直ってゆっくりとした足取りで進む)
男(どうせ心配する人間なんて誰も居やしないさ。そうやって自分をあざ笑う)
男(心も身体も氷になったようだ。震えているのは寝不足のせいだと信じたい)
男「……」
男(俺は簡単に言うと天才だ)
男(その才能は大切な親友を殺し、俺の生きる活力すら奪った)
男(死ぬ勇気は無いくせに、与えられたものには不満ばかり)
男(そんな自分が心底不愉快で、許せないまま今日も生きる)
男(……街の看板の光は苦手だ。俺は追われる脱走者のようにそれを避けていく)
男(いや、脱走者と例えるにはいささか相応しくないか。なにせ彼らには生きる目的があるものな)
男(夜の路地裏は好きだ。暗くて良い。クソみたいな自分が闇に紛れる気がする)
男(紛れた所で、俺の罪が消える訳もないが)
男(……おや)
男「……あれは……人? 何故……」
男(妙だな……何故こんな路地裏で、傘も差さずに一人突っ立っている?)
男(女か……やけに肌が白い。白粉でも塗っているかのようだ)
男(まるで幽霊――)
男「なっ……消えた!?」
男(馬鹿な! 目を離していなかったと言うのに……)
男「……!?」
男(俺は暫くの間、何も言えず雨に打たれ続けていた)
男(雨がざあざあ降っている。生憎傘は持っていない)
男(走って帰ろうと思ったが、どうせずぶ濡れになるんだ)
男(不毛な事は何よりも嫌いだ。俺は開き直ってゆっくりとした足取りで進む)
男(どうせ心配する人間なんて誰も居やしないさ。そうやって自分をあざ笑う)
男(心も身体も氷になったようだ。震えているのは寝不足のせいだと信じたい)
男「……」
男(俺は簡単に言うと天才だ)
男(その才能は大切な親友を殺し、俺の生きる活力すら奪った)
男(死ぬ勇気は無いくせに、与えられたものには不満ばかり)
男(そんな自分が心底不愉快で、許せないまま今日も生きる)
男(……街の看板の光は苦手だ。俺は追われる脱走者のようにそれを避けていく)
男(いや、脱走者と例えるにはいささか相応しくないか。なにせ彼らには生きる目的があるものな)
男(夜の路地裏は好きだ。暗くて良い。クソみたいな自分が闇に紛れる気がする)
男(紛れた所で、俺の罪が消える訳もないが)
男(……おや)
男「……あれは……人? 何故……」
男(妙だな……何故こんな路地裏で、傘も差さずに一人突っ立っている?)
男(女か……やけに肌が白い。白粉でも塗っているかのようだ)
男(まるで幽霊――)
男「なっ……消えた!?」
男(馬鹿な! 目を離していなかったと言うのに……)
男「……!?」
男(俺は暫くの間、何も言えず雨に打たれ続けていた)
男「リビングデッド・ジェントルマン」
1: ◆XkFHc6ejAk 2016/06/30(木) 22:22:02.42 ID:GmQOJf570
管理人「はい、これがスペアの鍵ね」チャリン
青年「ありがとうございます」
青年(ひっそりとした、町から隔離されたと言っていいこの場所。此処が例のアパートか)
青年(噂では、幽霊が出るらしいけど……格安だし仕方ないな)
青年(僕の部屋は、201号室……)
青年「ふうん、思ってたより嫌な感じはしないなぁ、明るいからかな」
青年(……うん。荷物も大丈夫だし、その辺を歩いてみよう)
青年(なるほどね、ざっくりと道を覚えたぞ)
青年(……ん? アパートの裏のこの小道……続いてる? 行ってみよう)
青年「ありがとうございます」
青年(ひっそりとした、町から隔離されたと言っていいこの場所。此処が例のアパートか)
青年(噂では、幽霊が出るらしいけど……格安だし仕方ないな)
青年(僕の部屋は、201号室……)
青年「ふうん、思ってたより嫌な感じはしないなぁ、明るいからかな」
青年(……うん。荷物も大丈夫だし、その辺を歩いてみよう)
青年(なるほどね、ざっくりと道を覚えたぞ)
青年(……ん? アパートの裏のこの小道……続いてる? 行ってみよう)
男「浮き彫り」
1: ◆XkFHc6ejAk 2016/06/09(木) 16:11:04.58 ID:LfybRj+M0
女「やあ」
男「……また来たのか」シュッシュッ
女「まあね。しばらく雨宿りさせてもらうよ」
男「勝手にどうぞ。じめじめしてるな」
女「ああ」
ザアアアァアアアァ……
女「よく毎日、物ばかり作れるね。疲れないのかい?」
男「ああ、疲れるさ。楽に生きたいよ」
女「その割には、随分丁寧な仕事をするね」
男「手は抜くなと教えられたからな。親父の口癖だった」
女「ふーん。仕事を継いでから、何年目かな?」
男「……さあな。覚えちゃいねえさ」
女「でも、私は好きだよ、君の作る物」
男「そうかい、そりゃ良かった」
女「少し休憩しないかい?」
男「……ああ」
男「……また来たのか」シュッシュッ
女「まあね。しばらく雨宿りさせてもらうよ」
男「勝手にどうぞ。じめじめしてるな」
女「ああ」
ザアアアァアアアァ……
女「よく毎日、物ばかり作れるね。疲れないのかい?」
男「ああ、疲れるさ。楽に生きたいよ」
女「その割には、随分丁寧な仕事をするね」
男「手は抜くなと教えられたからな。親父の口癖だった」
女「ふーん。仕事を継いでから、何年目かな?」
男「……さあな。覚えちゃいねえさ」
女「でも、私は好きだよ、君の作る物」
男「そうかい、そりゃ良かった」
女「少し休憩しないかい?」
男「……ああ」
少年「魚が揺れるは灰の町」
1: ◆XkFHc6ejAk 2016/05/21(土) 22:10:15.90 ID:MICLRs0L0
雨が降っている。
鈍色の魚が、とぷりと波紋を立てて、コンクリートの町の中を、縦横無尽に泳いでいる。
彼らは何処から来て、何処へ行くのか。
町の人達は誰も知らない。そもそも、彼らに触る事が出来ないので、確かめようが無い。
あれは一体何なのか。
誰もそんな事は考えない。泳いでいく魚達には目もくれず、大人達は足早に歩いていく。
此処は冷たい無関心の町。
鈍色の魚が、とぷりと波紋を立てて、コンクリートの町の中を、縦横無尽に泳いでいる。
彼らは何処から来て、何処へ行くのか。
町の人達は誰も知らない。そもそも、彼らに触る事が出来ないので、確かめようが無い。
あれは一体何なのか。
誰もそんな事は考えない。泳いでいく魚達には目もくれず、大人達は足早に歩いていく。
此処は冷たい無関心の町。