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死んだはずの妻と出会った話

2018年12月31日
死んだはずの妻と出会った話

1: ◆2mwK9kDO1Y 2017/06/10(土) 19:52:41.47 ID:EDLtVNMv0
僕の妻は、2年前の春、死んだはずでした

突然のことでした


会社で勤務中だった僕に、上司が突然言ったのです


「お前宛に、警察からだ」


僕は、極めて平凡な人生を送ってきました


幼い頃から学習塾に通わされ

普通の高校へ進学し

平凡な大学に合格し

名も知られていないような、普通の企業に就職しました


そんな平凡な人生を送ってきた僕は、警察のお世話になるような事は、何一つとして記憶にありません


僕は昔から臆病者でしたから、警察、というワードだけで、情けないことに、心底震え上がりました


上司から乱暴に手渡された受話器を受け取り、恐る恐る耳に当てました


「もしもし?」

「フジミヤマコトさんで、お間違いないでしょうか?」

「ええ、フジミヤは私です」

「フジミヤカスミさんは、あなたの奥さんで、間違いないですか?」

「……そうですが」


僕の妻が、今、仕事にどう関係があるというのでしょうか


「大変申し上げにくいのですが……あなたの奥さんが、今日の昼頃に、交通事故に遭われましてね」

「……はあ」




「先ほど……お亡くなりになりました」


「……はあ」



男「余命1年?」女「……」

2018年12月31日
男「余命1年?」女「……」

1: ◆PChhdNeYjM 2017/05/18(木) 22:00:09.21 ID:Mb2ft/yRO

男「あの、面会なんですけれども。女さんです。……ええ、分かりました」


エレベーターに乗り、階数表示が段々と数字を上げる様子を、ただ茫然と見つめていた。

やがて、目的地の5Fで床の上昇がゆっくりと止まる。

十数秒歩き、待ち合わせの部屋へ到着すると、彼女の姿が視界に入った。


女「……あ、今日は来てくださったんですね」


男「ええ、お邪魔します。それで……調子はどうですか?」


女「もちろん順調ですよ。……はい、これが原稿です。病院のコピー機で印刷させていただきました」


男「いや、その……具合の方は……?」


女「ああ……何も変わりません。可も不可も無し、と言ったところですね」



沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」【バンドリ・ガルパSS】

2018年12月06日
沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」【バンドリ・ガルパSS】

沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」

元ネタ:バンドリ!
1: ◆PChhdNeYjM 2017/05/07(日) 01:27:37.62 ID:IlFFOpT9O


昨日の蔵での練習は、いつもより大分長くなって、帰りが遅かった。

何度も何度も同じ曲を練習して、疲れなかったわけじゃないんだけど。

それでもなんか、楽しかった。


ふと気がついたら、夜の9時を回ってて。みんな、慌てて帰った。


有咲は大丈夫って言ってくれたけど、やっぱり悪かったな。

後でちゃんと謝ろう。

誰か、お母さんとかに怒られたりしていなければいいんだけど……。


その練習終わりの、今朝。やっぱりまだ、大分眠い。

こうして学校までの道のりを歩くだけでも、既に2回はあくびをしている。


みんなで練習していると、時間が過ぎるのを忘れてしまうから、

昨日の事も仕方ないと言えば仕方ないんだけど。


それで次の日の練習に支障が出たら、本末転倒だし……。

これからは、時間もある程度は気にしようかな。




沙綾「卒業?」香澄「そんなの私達にあるわけないじゃんwww」【バンドリ・ガルパSS】

2018年12月04日
沙綾「卒業?」香澄「そんなの私達にあるわけないじゃんwww」【バンドリ・ガルパSS】

沙綾「卒業?」香澄「そんなの私達にあるわけないじゃんwww」

元ネタ:バンドリ!
1: ヒイラギ ◆PChhdNeYjM 2017/04/27(木) 19:51:19.34 ID:GKFMjwbJO
みんなで初めて立った夢のライブハウスは、余りにも輝いていて……眩しかったんだ。


******


カーテンの隙間から差し込む光と、家族の生活音で、目が覚めた。

意識が、はっきりとしていく。

掛け布団を腕で剥がし、勢いよく上半身を起こした。

途端に目に入る、所々色褪せた制服は、色んな思い出を想起させる。

光を遮るカーテンを一気に開放すると、全身が温かく包まれ……思わず、ため息が漏れた。

しばらくして、予め設定していた目覚まし時計の淡白な音が部屋中に響き始める。


「遅いぞっ!」


上部を軽く叩くと、鳴り響くアラーム音が止んだ。

制服に身を包んで。

スクールソックスを身に着けて。

お気に入りの星のヘアピンで前髪を留めて。

鏡を見つめると、まだ少しあどけなさの残る自分の顔が映っている。

ニコッと笑顔を作ると、鏡の中の自分はいつも通りに笑っていた。


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