author_0150のSS・WEB小説まとめ一覧
神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」
1: ◆WnJdwN8j0. 2016/01/22(金) 18:35:36.02 ID:B9+RLd+z0
少女「うーん…?」
眠りから覚めて、うっすら目を開けると知らない部屋の天井が目に映った。
ここはどこ、なんて考えにも至らないぼんやり頭。眠気がまだ残っているせいか、それとも――
男「目覚めましたか」
少女「ん…?」
体を起こし目をこすり、男の方に体を向ける。
知らない男。歳は20代半ばといったところか。
男「まだ、ぼんやりしますか?」
少女「……」
周囲を見渡す。最低限の家具だけを置いてある広い部屋は、殺風景にも見える。
男「今の状況…理解できませんよね」
少女「そうですね」
少女は不思議と落ち着いていた。
本当ならパニックになっても仕方ないのかもしれない。だって自分は――
少女「私は…何ですか?」
記憶を、失っていたのだから。
眠りから覚めて、うっすら目を開けると知らない部屋の天井が目に映った。
ここはどこ、なんて考えにも至らないぼんやり頭。眠気がまだ残っているせいか、それとも――
男「目覚めましたか」
少女「ん…?」
体を起こし目をこすり、男の方に体を向ける。
知らない男。歳は20代半ばといったところか。
男「まだ、ぼんやりしますか?」
少女「……」
周囲を見渡す。最低限の家具だけを置いてある広い部屋は、殺風景にも見える。
男「今の状況…理解できませんよね」
少女「そうですね」
少女は不思議と落ち着いていた。
本当ならパニックになっても仕方ないのかもしれない。だって自分は――
少女「私は…何ですか?」
記憶を、失っていたのだから。
介護ヘルパー「勇者と魔王の老後決戦」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/01(土) 17:56:19.60 ID:YpajKDCj0
それは遥か昔、世界の景色が今と違っていた頃――
勇者「魔王オォ! 今日こそ貴様の命を獲るッ!!」
魔王「ハーッハッハ、執念深い勇者よ! 貴様にやられる程、我は甘くないぞ!!」
勇者「貴様を倒すために上げたレベル、増やした傷の数々……全て無駄にはせん!」
魔王「ならば来い! 勇者よ!!」
勇者「魔王オォ! 今日こそ貴様の命を獲るッ!!」
魔王「ハーッハッハ、執念深い勇者よ! 貴様にやられる程、我は甘くないぞ!!」
勇者「貴様を倒すために上げたレベル、増やした傷の数々……全て無駄にはせん!」
魔王「ならば来い! 勇者よ!!」
勇者「魔王を倒しに行く」 介護ヘルパー「60年前に倒したよ~」
1: ◆WnJdwN8j0. 2016/05/09(月) 20:24:19.70 ID:bUEcKGDH0
>グループホーム"ふぁんた爺"
==============
・介護記録
勇者 様
9:30 起床後、光の装備一式に更衣されていたので、声かけにてトレーナーに着替えて頂く
12:00 魔王を倒しに行くと言われるが、昼食の為席について頂く
14:50 再度魔王を倒しに行くと言われ、おやつの為席について頂く
15:30 風船バレーの風船が魔物に見えたらしく、風船を一刀両断されご満悦の様子
16:30 入浴。「今日は一杯戦ったから血と汗を流さないとね」と笑顔見られる
18:00 明日の旅支度をされてから入床
18:30 巡回。入眠確認
==============
ヘルパー「勇者さんの様子いつもと変わりなし、と」
勇者(76)「すやすや」
ヘルパー「勇者さん、入所したばかりでまだ落ち着かないけど、その内馴染んでくれるといいなぁ」
==============
・介護記録
勇者 様
9:30 起床後、光の装備一式に更衣されていたので、声かけにてトレーナーに着替えて頂く
12:00 魔王を倒しに行くと言われるが、昼食の為席について頂く
14:50 再度魔王を倒しに行くと言われ、おやつの為席について頂く
15:30 風船バレーの風船が魔物に見えたらしく、風船を一刀両断されご満悦の様子
16:30 入浴。「今日は一杯戦ったから血と汗を流さないとね」と笑顔見られる
18:00 明日の旅支度をされてから入床
18:30 巡回。入眠確認
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ヘルパー「勇者さんの様子いつもと変わりなし、と」
勇者(76)「すやすや」
ヘルパー「勇者さん、入所したばかりでまだ落ち着かないけど、その内馴染んでくれるといいなぁ」
魔王「世界の半分をやろう!」介護ヘルパー「受け取れませんねぇ」
1: ◆WnJdwN8j0. 2016/01/12(火) 10:39:46.32 ID:daxZE1MG0
ヘルパー「ヘルパーは利用者さんから物を受け取ってはいけないって決まりがあるんですよ~」
魔王「ほう…その決まりとは絶対的なものか。この我の褒美が受け取れぬと申すか!!」
ヘルパー「受け取っちゃったら私、魔王さんの担当外されちゃいますよ」
魔王「むむ…」
ヘルパー「あと魔王さんも足が悪いんですから、世界征服も程々にしといた方がいいですよ~」
魔王「むむむ…」
ヘルパー「それではお時間になりましたので、失礼しますね~」
魔王「………」
魔王「ほう…その決まりとは絶対的なものか。この我の褒美が受け取れぬと申すか!!」
ヘルパー「受け取っちゃったら私、魔王さんの担当外されちゃいますよ」
魔王「むむ…」
ヘルパー「あと魔王さんも足が悪いんですから、世界征服も程々にしといた方がいいですよ~」
魔王「むむむ…」
ヘルパー「それではお時間になりましたので、失礼しますね~」
魔王「………」
女騎士「くっ、殺せ!」介護ヘルパー「お風呂だよ、お風呂!」
1: ◆WnJdwN8j0. 2015/09/20(日) 16:01:59.24 ID:/PT7z0I80
利用者情報/
女騎士 85歳
食事、戦闘は自立。トイレは時々間に合わないことがある。
入浴は持病がある為、見守りの必要がある。
認知症とせん妄あり、時々攻撃的になり入浴の拒否も見られる。
ヘルパー「お湯、暖かいよ~」
女騎士「体を汚されるくらいなら死んだ方がマシだ!!」
ヘルパー「汚すんじゃないよ~。お風呂入って、綺麗にするんだよ~」
女騎士 85歳
食事、戦闘は自立。トイレは時々間に合わないことがある。
入浴は持病がある為、見守りの必要がある。
認知症とせん妄あり、時々攻撃的になり入浴の拒否も見られる。
ヘルパー「お湯、暖かいよ~」
女騎士「体を汚されるくらいなら死んだ方がマシだ!!」
ヘルパー「汚すんじゃないよ~。お風呂入って、綺麗にするんだよ~」
介護ヘルパー「よくぞ来たな、勇者よ!!」
1: ◆WnJdwN8j0. 2015/01/04(日) 20:54:13.45 ID:Pouf6ANx0
ヘルパー「…って言いたいんだよね、魔王さん?」
魔王「…」コクリ
勇者「…念の為聞く、その魔王何歳だ?」
ヘルパー「四捨五入して200歳くらいだっけ?」
魔王「…」←指を折り曲げている
ヘルパー「ひゃく、きゅうじゅう…なな!」
魔王「…」コクリ
ヘルパー「そっかー、凄いね魔王さん、私が見ているお客さんで最年長だよ!」
勇者「だろうな!!」
魔王「…」コクリ
勇者「…念の為聞く、その魔王何歳だ?」
ヘルパー「四捨五入して200歳くらいだっけ?」
魔王「…」←指を折り曲げている
ヘルパー「ひゃく、きゅうじゅう…なな!」
魔王「…」コクリ
ヘルパー「そっかー、凄いね魔王さん、私が見ているお客さんで最年長だよ!」
勇者「だろうな!!」
介護ヘルパー「魔王討伐に来ました」
1: ◆WnJdwN8j0. 2014/12/10(水) 14:29:00.80 ID:2KyXm9aX0
高齢者問題は我が県のみならず、この剣と魔法の世界でも若者の戦闘職離れが問題となっていた。
魔王「…で」
ヘルパー「勇者さーん!ここ、どこかわかるー?」
勇者(88)「はいぃ?」
魔王「…なぁ、何でわざわざ年寄りをよこした?」
勇者「?」
ヘルパー「あぁすみません、勇者さん耳が遠いんです」
魔王「…で」
ヘルパー「勇者さーん!ここ、どこかわかるー?」
勇者(88)「はいぃ?」
魔王「…なぁ、何でわざわざ年寄りをよこした?」
勇者「?」
ヘルパー「あぁすみません、勇者さん耳が遠いんです」
王子「囚われの姫君に恋をした」
1: ◆WnJdwN8j0. 2015/05/11(月) 17:00:23.82 ID:+o0lHeNe0
つい最近世界は生まれ変わった。
王子が訪れたのは無人の城。
王子の胸は、冒険心でウズウズ落ち着きがなかった。
王子「おおぉ~、これが魔王の玉座かぁ~!」
主を失った玉座に腰掛け、威張ったポーズを取ってみる。
つい先日まで、人間と争っていた魔王。
今は亡き魔物達の王は、毎日ここで、この光景を見ていたのか。
王子「さーてさて」
そんなちょっとした魔王ごっこもすぐに飽き、彼は城内を駆ける。何か他に面白いものはないか――そんな期待を抱きながら。
王子「…ん?」
ふと、窓の外を見た。
少し離れた所に、塔がそびえ立っている。
王子「何だ…あの塔?」
王子が訪れたのは無人の城。
王子の胸は、冒険心でウズウズ落ち着きがなかった。
王子「おおぉ~、これが魔王の玉座かぁ~!」
主を失った玉座に腰掛け、威張ったポーズを取ってみる。
つい先日まで、人間と争っていた魔王。
今は亡き魔物達の王は、毎日ここで、この光景を見ていたのか。
王子「さーてさて」
そんなちょっとした魔王ごっこもすぐに飽き、彼は城内を駆ける。何か他に面白いものはないか――そんな期待を抱きながら。
王子「…ん?」
ふと、窓の外を見た。
少し離れた所に、塔がそびえ立っている。
王子「何だ…あの塔?」
魔王子「僕が美しすぎて世界征服とかどうでもいい」
1: ◆WnJdwN8j0. 2015/09/06(日) 18:08:59.19 ID:G/XGonwb0
姫「…」
少ない乗客を乗せた馬車は揺れていた。
車内は会話もなく、ただ重々しい空気が流れている。
姫(もう国境は抜けた…どんどん近づいているんだ…)
姫(人間の敵。魔物の王がいる、魔王城が…)
少ない乗客を乗せた馬車は揺れていた。
車内は会話もなく、ただ重々しい空気が流れている。
姫(もう国境は抜けた…どんどん近づいているんだ…)
姫(人間の敵。魔物の王がいる、魔王城が…)
2: ◆WnJdwN8j0. 2015/09/06(日) 18:09:19.68 ID:G/XGonwb0
>魔王城
魔王子「僕は何て美しいんだ」
魔王子は姿見にへばりついていた。
側近「あのー…? 魔王子様、聞いてらっしゃいます?」
魔王子「僕の美しさは周囲の情報を遮断する。故に聞いていない」
側近「鏡を見るのをやめて下さい」
魔王子「くっ、何てことだ…あまりの美しさに目が離せない!!」
側近(あーもう)イライラ
側近(魔王様が志半ばでぎっくり腰を患われてしまい、魔王子様が志を継ぐしかないというのに…)
側近(肝心の本人が自分にしか興味がないナルシスバカという始末…あぁ、嘆かわしい!!)
魔王子「僕は鏡の精霊に魅入られたのか…。あぁっ、美しすぎるというのは、十字架を背負うことでもあるんだね…!!」
側近「うっせーわ」
魔王子「僕は何て美しいんだ」
魔王子は姿見にへばりついていた。
側近「あのー…? 魔王子様、聞いてらっしゃいます?」
魔王子「僕の美しさは周囲の情報を遮断する。故に聞いていない」
側近「鏡を見るのをやめて下さい」
魔王子「くっ、何てことだ…あまりの美しさに目が離せない!!」
側近(あーもう)イライラ
側近(魔王様が志半ばでぎっくり腰を患われてしまい、魔王子様が志を継ぐしかないというのに…)
側近(肝心の本人が自分にしか興味がないナルシスバカという始末…あぁ、嘆かわしい!!)
魔王子「僕は鏡の精霊に魅入られたのか…。あぁっ、美しすぎるというのは、十字架を背負うことでもあるんだね…!!」
側近「うっせーわ」
先代勇者「あの時のツケがやってきたか…」
1: ◆WnJdwN8j0. 2015/09/16(水) 20:32:58.56 ID:zjwa/9Ee0
よくある話だが、この剣と魔法の世界に魔王が現れた。
そして、これまたよくある話だが、王様は魔王の元に勇者を送ることになったのである。
王「期待しているぞい、現勇者よ」
現勇者「は、はい王様…か、必ずや魔王を討ちとって…」ガチガチ
王「ほっほ、そんなに怖がる必要はない。のう、先代よ」
先代「はい、現勇者は我が指南所いちの剣の使い手です」
王「先代の勇者がこう言っておるのだ、お主は太鼓判を押されたも同然じゃ」
現勇者「は、はい! 先生…俺、先生の顔に泥を塗らないよう頑張ります!」
先代「…あぁ」
そして、これまたよくある話だが、王様は魔王の元に勇者を送ることになったのである。
王「期待しているぞい、現勇者よ」
現勇者「は、はい王様…か、必ずや魔王を討ちとって…」ガチガチ
王「ほっほ、そんなに怖がる必要はない。のう、先代よ」
先代「はい、現勇者は我が指南所いちの剣の使い手です」
王「先代の勇者がこう言っておるのだ、お主は太鼓判を押されたも同然じゃ」
現勇者「は、はい! 先生…俺、先生の顔に泥を塗らないよう頑張ります!」
先代「…あぁ」